2/10 勉強会

【研究報告】

担当:松本

タイトル:視覚運動系列課題の違いが同側一次運動野の興奮性に及ぼす影響

要旨

  • 目的:視覚運動系列課題時のパフォーマンスの経時的変化を検討すること.
  • 方法:3名の右利き被験者を対象とした.被験者は,視覚運動系列課題(光刺激追従課題,実単語入力課題,疑似単語入力課題)を8 set(1setにつき12試行)ずつ行った.視覚運動系列課題時のパフォーマンス(課題遂行時間および反応時間)を計測した.
  • 結果:各課題における課題遂行時間,反応時間は5 setまで減少傾向を示し,6 set以降では定常状態となった.
  • 今後の展望:視覚運動系列課題時の運動肢と対側脊髄前角細胞の興奮性,同側M1の興奮性を検討する予定である.

【文献抄読】

担当:江玉

タイトル:Influence of calcaneus angle and muscle forces on strain distribution in the human Achilles tendon

要旨

  • 目的:下腿三頭筋のMuscle Loadと踵骨の前額面での動きを変化させた際のアキレス腱内のstrainの分布を明らかにすること.
  • 方法:未固定遺体5肢(男性3肢,女性2肢)を対象にvicon motus systemを使用してアキレス腱内のstrainを計測した.
  • 結果:踵骨を動かした時の方が,Muscle Loadを加えた時よりもstrainの変化は大きかった.踵骨を外反すると遠位と近位とでは左右で異なるstrainの変化であった.一方内反では,遠位と近位の左右でのstrainの変化は同じであり,更にMuscle Loadを加えるとそのstrainの差は小さくなる傾向であった.
  • 考察:踵骨を外反した際のアキレス腱内での strainの不均等さが慢性障害の発生に関与している可能性が示唆された.