10/27 第4回日本基礎理学療法学会予演会

【第4回日本基礎理学療法学会予演会】

担当:稲井

タイトル:足関節部の力ベクトル発揮方向と膝関節角度が膝関節圧迫力におよぼす影響 —機能別実効筋による検討—

要旨

  • 目的:本研究の目的は,広筋群の活動が同一の範囲において,「足関節部の力の方向」と「膝関節角度」を操作し,それぞれの変化が「膝関節圧迫力」におよぼす影響を検討することである.
  • 方法:本研究は,機能別実効筋モデルおよびHill modelに基づきシミュレーションされた.足関節部の力の方向は,「膝関節から足関節部への方向」「股関節から足関節への方向」「股関節から膝関節への方向」の3条件とした.膝関節角度は,屈曲20度から90度まで範囲で操作された(股関節角度は,屈曲90度に固定した).
  • 結果:足関節部の力の方向が「膝関節から足関節部への方向」のとき,膝関節圧迫力は小さかった.また,膝関節角度が屈曲50-60度のとき,膝関節圧迫力は大きかった.
  • 結論:広筋群の活動は同一であるにもかかわらず,「足関節部の力の方向」と「膝関節角度」を変化させることで「膝関節圧迫力」が変化した.

担当:横山

タイトル:Surface-mappingを用いた肩甲骨の3次元動作解析

要旨

  • 目的:Surface-mapping法(以下SM法)により肩関節外転時の肩甲骨の角度の推定が可能か検証した.
  • 方法:被験者は健常成人男性1名とした.肩関節外転角度10°ごとの静的動作において,肩甲骨5箇所のランドマークを測定した.動的動作は,肩関節外転角度0°から120°までとし,動的動作時では直径6mmの反射シールを肩甲骨部を覆うように184箇所に貼付した.肩甲骨角度を算出するためにSM法を用いた.同一の肩関節外転角度における,静的動作時と動的動作時の肩甲骨角度を比較した.
  • 結果:肩関節外転0-120°において最大誤差は,後方傾斜7.3°,上方回旋6.2°,外転5.1°であった.
  • 結論:先行研究と比較しても,5°以内での推定が可能であり,推定値も妥当性の高い値であった.本研究は,複数個のマーカーを貼り付けておりAcromion-methodと比較し,軟部組織の影響を受けにくいという利点がある.今後,拳上角度120°以上の測定と様々な運動方向において妥当性の検証を行う必要がある.