江玉らの論文がAnnals of Anatomy誌に受理されました

Authors:Mutsuaki Edama, Masayoshi Kubo, Hideaki Onishi, Tomoya Takabayashi, Erika Yokoyama, Takuma Inai, Hiroshi Watanabe, Satoshi Nashimoto, Ikuo Kageyama

Journal: Annals of Anatomy

Title:Anatomical study of toe flexion by flexor hallucis longus

【要旨】

  • 目的:長母趾屈筋と長趾屈筋の結合と分岐の分類を明らかにすることと,長母趾屈筋の足趾屈曲作用を推定することである.
  • 方法:対象は,日本人遺体55体100側とした.足底部より長母趾屈筋と長趾屈筋を採取し,結合と分岐の分類を行った.次に,長母趾屈筋を母趾へ向かう腱と足趾へ向かう腱に分岐した部分で,足趾の屈筋腱を2趾-4趾の基節骨部で横切断した.その後,各腱の横断面積を,画像解析ソフト(Image J, NIH, USA)を使用して解析し,各足趾の屈筋腱に対する長母趾屈筋の割合を算出した.
  • 結果:長母趾屈筋が第2・3趾に分岐するTypeが54%であり最も多かった.第2・3趾に向かう屈筋腱における長母趾屈筋の割合は,約50-70%と高い割合を占めていた.
  • 結論:長母趾屈筋の作用は母趾の屈曲だけでなく,第2・3趾の屈曲作用も大きいことが推察された.