5/9 勉強会

【研究報告】

担当:金谷

タイトル:片脚立位時のCOPの変位から 個人の姿勢制御方法は 特定できるのか

要旨

  • 目的:片脚立位時のCOPの変位から 個人の姿勢制御方法は推察可能かを検討すること.
  • 方法:3名の健常成人を対象した片脚立位時のCOPデータから推定COMを算出した.
  • 結果:実測COMと推定COMには高い相関関係が認められたが,2者間の位置関係にはギャップが存在していた.
  • 考察:COMの推察方法についてさらに検討する必要がある.

 

【文献抄読】

担当:高林

タイトル:Influence of step length and landing pattern on patellofemoral joint kinetics during running

要旨

  • 目的:本研究は足部接地パターンとステップ長の変化が膝蓋大腿関節の関節反力と関節ストレスに及ぼす影響を調べることを目的とした.
  • 方法:対象は健常成人20名(男性10名,女性10名)とした.対象者はトレッドミル上で好みの足部接地パターンと好みのステップ長でランニングを実施した.次に,ステップ長をランダムに+10%と-10%に設定し,ランニングを行った.その後,足部接地パターンを変えて,同様のプロトコルで再度ランニングを実施した.解析項目は膝蓋大腿関節の関節反力(N)と関節ストレス(MPa)とした.
  • 結果:足部接地パターンとステップ長の間には交互作用はなかったが,それぞれ主効果を認めた.前足部接地は後足部接地と比較して関節反力と関節ストレスが有意に減少し,-10%のステップ長も他のステップ長と比較して関節反力と関節ストレスが有意に減少した.
  • 結論:本研究において,足部接地パターンとステップ長を変化させることで膝蓋大腿関節の関節反力と関節ストレスを軽減できることが明らかとなった.この結果より,膝蓋大腿関節痛に対するトレーニングとして有用なエビデンスになる可能性が示唆された.