8/8 勉強会

【研究報告】

担当:菊元

タイトル:バスケットボール競技時における床反力と下肢関節モーメントの関係バスケットボール競技時における床反力と下肢関節モーメントの関係

要旨

  • 目的:バスケットボール競技時における,非接触型膝前十字靭帯損傷の好発動作の床反力と下肢関節モーメントの関係を明らかにする.
  • 方法:対象は,日本バスケットボール協会が主催する全国大会に出場経験のある,また膝関節に既往歴のない健常バスケットボール選手,男女計28名とした.対象者はレイアップシュートとジャンプストップ動作を床反力計の上で着地をするように行い,反射マーカー位置より下肢関節(股関節・膝関節・足関節)の各関節モーメントを算出した.
  • 結果:レイアップシュートとジャンプストップ,各動作において,足関節底屈モーメントが低下した試技において床反力が増大する負の相関が認められた.またその他の関節,各モーメントにおいては床反力との有意な相関関係を認められなかった.
  • 結論:バスケットボール競技時の非接触型膝前十字靭帯損傷における好発動作時において,足関節底屈モーメントが低下した試技は床反力が増大していることから、足関節底屈モーメントを発生させるような着地動作が,非接触型膝前十字靭帯の損傷予防には重要であることが示唆された.
  • 今後:各関節モーメントの分担量を算出,非接触型膝前十字靭帯損傷における好発動作の検証をしていく.

 

【文献抄読】

担当:立木

タイトル:The effects of anodal transcranial direct current stimulation and patterned electrical stimulation on spinal inhibitory interneurons and motor function in patients with spinal cord injury

要旨

  • 目的:不全脊髄損傷患者におけるanodal tDCSとpatterned electrical stimulation(PES)の組み合わせが相反抑制と足関節底背屈の運動回数と最大可動範囲に与える効果を調査すること.
  • 方法:対象は健常成人10名,不全脊髄損傷患者11名であった.課題はanodal tDCS,PES,anodal tDCS + PESの3条件とした.課題時間は3条件とも20分間で,介入前と介入直後,10分,20分で相反抑制と足関節運動の評価を行った.
  • 結果:健常成人と不全脊髄損傷患者において,anodal tDCS + PES後に少なくとも20分間の2シナプス性相反抑制と長潜時シナプス前抑制の有意な増大が認められた.
  • 結論:anodal tDCS + PESは不全脊髄損傷患者で脊髄可塑性と足関節底背屈の運動回数増加を導くことが明らかとなった.