7/3 勉強会

【研究報告】

担当:中村(雅)

タイトル:アイシングとストレッチングの併用効果の検討

  • 目的:本研究の目的は、アイシングとストレッチングを併用することの効果についてせん断波エラストグラフィー機能を用いて検討した。
  • 方法:健常若年男性16名を対象に、2分間のスタティックストレッチング介入前に20分間のアイシングを行うアイシング条件とアイシングを行わないコントロール条件を無作為な順番で実施した。せん断波エラストグラフィー機能により筋硬度を測定した。
  • 結果:20分間のアイシングにより筋硬度は有意に増加したが、2分間のスタティックストレッチングにより両条件ともに有意に減少した。
  • 結論:スタティックストレッチング前のアイシングは筋硬度減少効果を阻害しないことが明らかになった。

 

【文献抄読】

担当:大鶴

タイトル:A new kind of spatial inattention associated with chronic limb pain?

出典:Reid et al. Ann Neurol. 2016;79(4):701-4. 

  • 目的:慢性疼痛における空間的非注意は、身体表象性のものであるかを検討すること。
  • 方法:CRPS患者を対象とし、以下の3実験を行った。①身体部位の画像と文字を使う2条件において、視空間非注意の結果が異なるか、② 触覚と聴覚で時間順序課題における空間的非注意の結果が異なるか、③紙面上と身体上で線分二等分課題における空間的非注意の結果が異なるか。
  • 結果:空間非注意は、①身体部位の画像を使用した場合のみ観察され、②時間順序課題では触覚のみで観察され、③線分二等分課題では身体上のみで観察された。
  • 結論:慢性疼痛患者における空間的非注意は、身体特異的な非注意であることが示された。