【研究結果】「水」に入ることで心理的ストレス反応が緩和する

「水」に入ることで心理的ストレス反応が緩和する

 

研究の概要:

健康スポーツ学科 佐藤大輔准教授らの研究グループは,「水」に入ることが,その後の心理テストで生じるストレス反応が緩和することを明らかにしました.その背景には「水」に入ることで生じる交感神経活動の抑制と副交感神経活動の亢進があり,特に,覚醒度と関連の強い皮膚交感神経反応は「水」から出た後も15分程度,抑制されることを発見しました.

本研究成果は、2017年7月24日午後2時(現地時間)に米国の電子ジャーナル「Plos One」で公開されました.

 

研究者からのコメント:

「水」に入ることが,交感神経活動の抑制ならびに副交感神経の亢進を引き起こすことは古くから知られていました.今回の研究では,その作用が「水」から出た後も持続すること,心理的ストレスに対する交感神経反応が緩和することが示されました.今後,自律神経活動を調整する特徴を活かし,運動学習や認知トレーニングを促進するコンディショニング法への応用を目指します.

 

本研究成果のポイント:

  1. 「水」に入ることで生じる自律神経活動の変化が,その後15分程度持続することを明らかにしました(図1).

 

 

  1. 「水」に入った後には,心理的ストレス反応(ストループ課題に対する交感神経反応)が緩和することを明らかにしました(図2).

 

 

  1. 「水」による心理的ストレス反応の緩和は,実行機能に影響を与えないことを明らかにしました(図3).

 

原論文情報

Sato D, Yamazaki Y, Takahashi A, Uetake Y, Nakano S, Iguchi K, Baba Y, Nara R, Shimoyama Y. “Water Immersion Decreases Sympathetic Skin Response during Color–Word Stroop Test”, Plos One 2017, doi: 10.1371/journal.pone.0180765