5/25 勉強会

【研究報告】

担当:大鶴

タイトル:痛みの感受性に関わる心理特性は、脳内における予測エラー反応と関連している

  • 目的:慢性疼痛患者において、痛み以外の感覚にも過敏であることが報告されている。そこで、健常者においても聴覚刺激に対する予測エラー反応と痛みの感受性に関わる心理特性が関連しているかを検討した。
  • 結果:痛みの感受性に関する心理特性と、聴覚刺激に対する予測エラー反応に有意な正の相関を認めた。
  • 結論:痛みの感受性は、マルチモーダルな予測エラーへの感受性と関連している可能性がある。

 

【文献抄読】

担当:高林

タイトル:Differences in foot muscle morphology and foot kinematics between symptomatic and asymptomatic pronated feet

出典:Zhang et al., Scand J Med Sci Sports. 2019;29:1766–1773.

  • 目的:本研究は無症候性の扁平足と症候性の扁平足で足部内在筋と外在筋,歩行中の足部キネマティクスの違いを検証した.
  • 方法:対象は無症候性の扁平足15名,症候性の扁平足15名とした.超音波を用いて腓骨筋,長趾屈筋,母趾外転筋,短趾屈筋の横断面積(CSA)と筋厚,Oxford foot modelを用いて歩行中の後足部と前足部の動きを解析した.
  • 結果:無症候性の扁平足と比較して,症候性の扁平足は短趾屈筋と母指外転筋のCSAが小さく,腓骨筋と母指外転筋の筋厚が薄くなっていた.また,症候性の扁平足は前足部外転のピーク値が高値を示していた.
  • 結論:本研究のfindingsは扁平足のオーバーユース障害のメカニズムを示唆する.