3/14 勉強会

【文献抄読】

担当:関根

タイトル:Evidence for constancy in the modularity of trunk muscle activity preceding reaching: implications for the role of preparatory postural activity

出典:Stamenkovic et al., J Neurophysiol, 29, 1465-1477, 2021

  • 目的:リーチング動作における体幹筋のモジュール特性を検討し,異なるリーチング距離と角度によるモジュール特性の変化を明らかにすること.
  • 方法:健常大学生5名を対象とし,異なる角度(0~180°)と距離(上肢長の70%,100%,130%)のリーチング動作を行った.体幹筋活動,体幹角度,身体重心を計測し,リーチング動作開始前250msを解析区間とした.非負値行列因数分解を行い,VAF (Variance accounted for)によりモジュール数を決定した.
  • 結果:リーチ距離の増加に伴い,体幹角度(屈曲・側屈),身体重心の変位(前方・側方)は増加した.また,右広背筋,両側の内腹斜筋・腹横筋は早期から活動量が大きくなった.一方で,被験者の平均モジュール数はリーチ距離が増加しても不変であり,モジュールとその活動パターンも類似していた.
  • 結論:リーチングに先行する体幹筋活動のモジュールは頑強性を持ち,リーチ距離が変化しても,体幹筋のモジュール特性は変化しない.