10/7勉強会

【研究報告】

担当:小川さん

タイトル:

  • 背景・目的:
  • 方法:
  • 結果:
  • 結論:

【文献抄読】

担当:川上さん

タイトル:Baseline GABA+ levels in areas associated with sensorimotor control predict initial and long-term motor learning progress

出典:Li et al., Hum Brain Mapp. 2024. 45(1):e26537. doi:10.1002/hbm.26537

  • 背景:運動学習は,新しい運動技能を獲得するまでの一連の過程であり,神経可塑的変化が生じる.この変化は,神経伝達物質であるγ-アミノ酪酸(GABA)とグルタミン酸(Glu)によって生じているが,神経伝達物質と運動学習の関係は不明である.また,運動学習は感覚と運動の相互作用が重要であり,感覚野領域と運動野領域のネットワークの関与が大きい.本研究は,感覚運動野領域のGABAとGluが運動学習に及ぼす影響を検証した.
  • 方法:51名の健常被験者を対象に,リアルタイムフィードバック群(CA-VFB)と遅延フィードバック群(TA-VFB)の2群に分け両手トラッキング課題を行った.神経伝達物質の測定は,一次運動野(M1),一次体性感覚野(S1),背外側前頭前野(DLPFC),内側側頭皮質(MT/V5)を対象とし,課題介入の前後で評価した.
  • 結果:M1では,安静時GABA濃度が高い人ほど,TA-VFB群で運動学習効果が高い相関関係を示した.しかし,DLPFCでは,安静時GABA濃度が高い人ほど,運動学習効果が低い相関関係を示した.S1では,安静時GABA濃度が高い人ほど,CA-VFB群で運動学習効果が高い相関関係を示した. Glu濃度は学習効果との相関を示さなかった
  • 結論:運動野および感覚野の安静時GABA濃度は,運動学習効果を予測するが,フィードバック条件に依存することが示唆された.