4/2 勉強会

研究報告

担当:小島

研究テーマ:計算課題への注意がSAIおよびLAIに及ぼす影響

要旨

  • 背景:末梢の電気刺激と経頭蓋磁気刺激を一定の刺激間隔で行うことにより,MEP振幅が低下することが報告されている.刺激間隔が約20msの抑制は短潜時求心性抑制(SAI)と呼ばれ,また約200msの抑制は長潜時求心性抑制(LAI)と呼ばれている.SAIおよびLAIと空間的注意の関係を検討した研究では,電気刺激を行う側に注意を向けることにより抑制作用が強まることを報告している.そこで本研究の目的は,計算課題により感覚入力への注意を逸らした際のSAIおよびLAIの変化について明らかにすることとした.
  • 方法:健常成人4名を対象とした.コントロール課題および計算課題を行わせ,それぞれの課題中に単発刺激,SAIおよびLAIを計測した.正中神経刺激と磁気刺激の刺激間隔は,20ms(SAI)と200ms(LAI)とし,単発刺激を含めた3種類の刺激をそれぞれ10回行った.各課題2セット行い得られた20回のMEP波形を,最大と最小を除いた18波形を加算平均しMEP振幅値をpeak to peakで算出した.
  • 結果:コントロール課題時のMEP振幅は,全ての被験者においてISI20msで低下したが,ISI200msでは一様の傾向は見られなかった.コントロール課題時のLAIが一様ではなかったため課題間の比較は行わなかった.
  • 今後の課題:LAIの計測方法についての検討を行い,感覚入力への注意をそらした際のSAIおよびLAIについて検討を行う.また,注意を逸らすための課題の検討を行う.

海外研修報告

担当:鈴木

内容:作業療法学科新3年生海外研修の引率

訪問先:Midwestern University(米国アリゾナ州フェニックス)

報告:

同大学での講義参加に加え,Health South Vally of the Sun Rehabilitation Hospital,Fiesta Pediatrics,Swan Rehab,Spooner Clinic,Scottsdale School Districtなどさまざまな施設を見学することができた.今回の経験を生かし,研究・教育方法および語学力を向上させていきたい.