江玉睦明教授の研究論文が国際誌「Surgical and Radiologic Anatomy」に採択

2019年10月17日 09:27 更新

アスリートサポートチーム

江玉睦明教授(理学療法学科、スポーツ医科学Lab、アスリートサポート研究センター、運動機能医科学研究所)の研究論文が国際誌「Surgical and Radiologic Anatomy」に採択されました。

研究結果:
距骨下関節の安定性に関与する頚靭帯には様々なタイプが存在することを発見!


研究の概要:
足関節の一つである距骨下関節の安定性に重要な靭帯には踵腓靭帯、外側距踵靭帯、頚靭帯、骨間距踵靭帯があります。我々はこれまでの研究で、踵腓靭帯や外側距踵靭帯には様々なタイプが存在し、その機能的作用も異なることを報告してきました。今回の研究では、頚靭帯について検討をしました。頚靭帯には、線維束が1本,2本,3本の3つのタイプが存在し、それらの形態学的特徴が大きく異なっていました。今後は、骨間距踵靭帯について検討し、これらの靭帯がどのようなバランスで距骨下関節を制動しているかを検討していく予定です。
本研究は国際誌「Surgical and Radiologic Anatomy」に掲載予定です。

江玉先生からのコメント:
本研究結果は、遺体を対象にした研究になります。今後は、足関節や足部に存在する全ての靭帯の解剖学的な研究を行っていきたいと考えています。そして、本研究結果を基に生体を対象に研究を進めていき、足関節や足部に発生するスポーツ障害の予防法の発明に繋げていきたいと考えています。
edama.jpg

研究のポイント:
1.頚靭帯のタイプ分類ふぃぐ.jpg


1:頚靭帯(上部線維束)、2:頚靭帯(中部線維束)、3:頚靭帯(下部線維束)、4:踵舟靭帯、5:踵立方靭帯、6:背側踵立方靭帯、7:骨間距踵靭帯、8:距骨

A:前方、P:後方

 
  
原著論文情報:
Edama M, Takabayashi T, Inai T, Hirabayashi R, Ikezu M, Kaneko F, Kanta M, Kageyama I.Morphological features of the cervical ligament.Surgical and Radiologic Anatomy.[in press]

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