2025.11.29
目次
昨今、社会のあらゆる分野で「デジタル化」や「AI活用」が進み、IT・情報・データを扱える人材のニーズが急速に高まっています。医療・教育・ビジネス・スポーツ・地域活性化など、どんな業界でもデータを活かせる人材が求められており、将来の選択肢を広げる上でも、ITやデータ分野を学ぶことは大きな強みになります。特に、大学で学ぶIT・情報系の学問は、「プログラミング」や「AI」「データ分析」といった技術面だけでなく、論理的思考力・課題解決力・チームで成果を出す力など、社会で通用する基礎能力を身につけられる点が大きな魅力です。また、医療やスポーツ、経営など、自分の興味のある分野と組み合わせて学べる大学も増えています。
1.学びの方向性をチェック
ソフトウェア開発・データサイエンス・AI・医療情報など、同じ「情報系」でも学ぶ内容は大学によって大きく異なります。また、その活躍フィールドの広さから進路先も多種多様となります。そのため、自分の興味や将来の仕事イメージをふくらませ、それに合ったカリキュラムが展開されているかを確認しましょう。また、入学時にコースを選択する場合とそうでない場合もあります。「ある程度広く学んでから方向性を決めたい」という方は、「入学時のコース選択がない大学か」「他分野を横断して学べるカリキュラム設計か」を確認しましょう。
2.実践的な環境・資格取得支援を確認
多くのデータを分析する力を身につけていくには、多様で大量のデータの取り扱いを実践的に行える環境が重要となります。企業や病院・スポーツチームとの連携など、実践の場が多い大学ほど即戦力になれる可能性が高まります。また、卒業後に即戦力を期待される指標として、どのような資格が取得できるか、そのサポート体制も要チェックです。
3.卒業後の進路・サポート体制を見る
就職率や進学実績、キャリア支援の充実度も重要な比較ポイントです。特に「IT×医療」「IT×地域」「IT×スポーツ」など、自分の関心分野と結びついた進路を描けるかに注目しましょう。また、「IT・情報・データ分野」を学べる学科はここ数年の新設も多く、まだ卒業生の実績がない大学も多いです。そういった場合は、その大学の、既存学科の就職率やキャリア支援体制を確認することで参考にしましょう。
このように、IT・情報・データ分野を学ぶということは、将来の可能性を広げる“どの分野でも期待される最先端の技術力を身につけられる”ということでもあります。
次に紹介するのは、新潟県内でこの分野を学べる代表的な大学の一覧です。あなたの「興味」と「将来像」に合う学びを見つけてみましょう。
工学部では工学の専門性を活かした知能情報システムの活用力、
創生学部は多様な視点とDXによる課題解決能力を育成します。
TOPICS「2025年、工学部及び創生学部の入学定員をそれぞれ5人増員!」:https://www.niigata-u.ac.jp/news/2024/641737/
学部詳細:https://www.eng.niigata-u.ac.jp/(工学部)、https://create.niigata-u.ac.jp/(創生学部)
データサイエンスと経済学で地域社会の発展を担う人材を育成します。
TOPICS「2025年、コース新設に伴い定員増!」:https://www.unii.ac.jp/news/32424/
コース詳細:https://www.unii.ac.jp/dse-course/
機械工学、電気電子情報工学、情報・経営システム工学など7つの専門分野で、技術科学能力を育成します。
学部詳細:https://www.nagaokaut.ac.jp/academics/index.html
工学×マネジメント×産学連携実習の学びで技術力と創造力を兼ね備えた人材を育成します。
学科詳細:https://www.sanjo-u.ac.jp/department/
健康データサイエンス学科では、医療・福祉・スポーツをはじめとする「人々の健康を支える」データ分析力を、
医療情報管理学科では、経営・DX・医療制度など多角的な視点を、横断的・かつ専門的に養います。
両学科で、医療・福祉・行政・ビジネスと幅広く活躍できる人材を育成します。
TOPICS「2026年、健康データサイエンス学科新設!」:https://www.nuhw.ac.jp/ds/
学部詳細:医療情報経営学部
情報システムをベースとしたモノづくりができる人材、情報システムを活用して未来の社会に貢献する人材を育成します。
学科詳細:https://www.nuis.ac.jp/gakka_system/
5学系8コースの学びで、「得意分野の深い知識」と「複数分野の広い知識」を持つ技術者を育成をします。
学部詳細:https://www.niit.ac.jp/faculty/
AI ✕ 経済・経営学「AI活用人材育成プログラム」を導入し企業経営や地域社会で活躍できる人材を育成します。
TOPICS「2025年、2学科6コース制に!」:https://www.nsu.ac.jp/lp/university_characteristics/
学科詳細:https://www.nsu.ac.jp/academics/economics/
経営学を基礎として、情報システムやデータサイエンスなど11分野を学び、「経営」と「IT」の両方を理解できる人材を育成します。
学科詳細:https://www.niigataum.ac.jp/department/subject/
1・2年次で必修科目を中心に情報・経済・経営に関する幅広い知識を修得し、2年次以降に、5つの専門コースから2つのコースを選択。
企業における様々な場面(企画立案、営業実務、販売管理等)で必要なITスキルを身につけた人材を育成します。
学部詳細:https://www.nagaokauniv.ac.jp/faculty/
AI、IoT、ゲーム、ビジネスと幅広く6つのコースがあり、2年次から複数選択可能。
知識とスキルの掛け合わせで、これからの社会で活躍できる人材を育成します。
TOPICS「ゲームコース、デジタル・ビジネスコースを新設!」:https://kaishi-pu.ac.jp/admissions/ict/
学部詳細:https://kaishi-pu.ac.jp/ict_lp/
ドローンやAIといった最新技術を使いこなし、データに基づいた次世代の「儲かる農業」を企画・実行するスキルを育成します。
TOPICS「2026年、2027年、教育改革」:https://nafu.ac.jp/news/press-release/entry-7676.html
学部詳細:https://nafu.ac.jp/faculty/
農業や環境、食品といった「グリーン産業」に、デジタル技術を掛け合わせ学びます。
TOPICS「※2027年4月、大学名変更と新設学科を設置計画中!」:https://www.nupals.ac.jp/topics/topics-14342/
学科詳細:https://www.nupals.ac.jp/nuslp/green-digital/
情報メディアやメディア産業の理論と同時に、デジタルコンテンツ制作、AI活用などのスキルを学びます。
アニメやeスポーツなどの文化現象を活用し地域の魅力や文化を発信することで、産業や社会に新たな価値を創出する人を育成します。
TOPICS「2026年4月、国際教養学科新設!」:https://www.keiwa-c.ac.jp/newdepartment2026/
学科詳細:https://www.keiwa-c.ac.jp/academic/
オンライン完結型の通信教育課程で場所や時間の制約なく、情報学分野での価値創造ができるデジタル人材を育成します。
TOPICS「2026年4月、情報デザイン学部開設!」:https://kaishi.ac.jp/info-d/
学部詳細:https://kaishi.ac.jp/info-d/for-highschool/
IT・情報・データ分野の強みは、特定の業界だけでなく、どんな分野にも応用できる汎用性にあります。AI、データ分析、プログラミング、DX推進などのスキルは、医療・ビジネス・行政・スポーツ・教育・農業…といった幅広いフィールドで求められ、技術の進化に合わせて活躍の場もますます拡大しています。
だからこそ大学選びでは、「自分は何をしたいのか」と「その大学で何が身につくのか」を照らし合わせることが大切です。
新潟県内には、社会科学・工学・医療・農学・デザインなど、さまざまな分野とITを掛け合わせて学べる大学が揃っています。同じ“情報系”でも、工学寄り・ビジネス寄り・医療寄り・地域課題寄り・クリエイティブ寄りなど特色は大きく異なるため、ぜひ自分の興味や将来の姿をイメージしながら比較してみてください。
IT・情報・データを学ぶことは、単に「技術者になるため」だけではなく、未来の社会で必要とされ続ける基盤となる力を身につける選択です。このガイドが、あなたに合った学びと大学を見つけるヒントになれば幸いです。
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