研究の向こうに未来が見える。

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診療放射線学科

研究の向こうに未来が見える。

准教授

前島 偉(まえしま いさむ)

最終学歴 山梨大学大学院
学位 博士(医科学)
保有資格 診療放射線技師、放射線治療専門放射線技師、放射線治療品質管理士
趣味 マラソン、自転車、水泳、登山、天文、鉄道
愛読書 Newton、天文年間、鉄道ジャーナル
座右の銘 初心忘るべからず

がん治療の一つである「放射線治療」に
関する研究

この研究について動画で詳しく知ろう!

研究をはじめたきっかけ

私は、大学に赴任する前に大阪と長野の病院で診療放射線技師として働いていました。診療放射線技師の仕事は大きく3つに分けられます。一つ目はラジエーションハウスでもお馴染みの診断部門で、各種X線撮影、CT、MRIなどがあります。二つ目はPETなどの核医学診断部門、三つ目はがん治療を行う放射線治療部門です。私は放射線治療に長年携わってきました。この15年ほどで放射線治療は、装置、機器の進歩や治療方法の進歩により飛躍的に変化しています。より良い治療を行うためには研究が必須でした。

研究内容

がんの治療法には、手術などの「外科療法」、抗がん剤治療などの「化学療法」、そして「放射線療法」と大きく3本の柱から成っています。その中でも「放射線治療」は切らずにがん治療を行う治療法として注目され、国内でもこの治療を選択する患者さんは増加しています。切らずに行うということは直接がんは見えません。そこで、CTやMRIを使用しがんの位置や大きさを確認しています。特にその中でも、主に呼吸で動くがんに対して正確に放射線治療できるような研究を行っています。

この研究の先に

放射線治療の多くは体の外から照射する外照射法が用いられます。がんが肉眼で見えない中、がんに多くの放射線を集中する方法などの開発、研究をすることにより、疾患によっては外科療法と同等の治療成績も得られます。また体や臓器の形態や機能が失われることが少なく、全身への負担が少ないのも特徴であり、高齢者や子どもにも貢献できる治療法です。

高校生へメッセージ

皆さん特に健康な人は、胸や手足のレントゲンは経験したことがあると思います。模擬講義では診療放射線技師ががん治療に関わる話をしたいと思います。ぜひ参加して下さい。心よりお待ちしています。