研究の向こうに未来が見える。

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健康スポーツ学科

研究の向こうに未来が見える。

講師

市川 浩(イチカワ ヒロシ)

最終学歴 筑波大学大学院
学位 修士(体育科学)
保有資格
趣味 考えごと
愛読書 スポーツの達人になる方法
座右の銘 There are no stupid questions.

「センサ」を使った
身体運動の計測に
関する研究

研究をはじめたきっかけ

競泳を選手として行っていた頃、「スイミングマガジン」という雑誌を購読していました。その中で、中学時代には試合結果やトップ選手へのインタビューよりも、身体や技術、トレーニングなどの科学に関する記事を面白く感じ、よく読んでいました。高校時代には、テレビでトレーニング理論を話している指導者を観た時に憧れを感じたことを覚えています。大学時代には、水泳部に入部後、実際に泳ぐことだけでなく、上級生が新入生向けに開いてくださった勉強会も楽しかったです。そのような刺激を受け続けたおかげで、この道に進んだと考えています。

研究内容

自分がどのような動きをしているかを把握するには、その動きを撮影した映像を使うのが効率的で、とても分かりやすい方法です。一方で、動きは「センサ」を使って測ることも可能で、その「センサ」は、カーナビ・ゲームコントローラー・スマートフォンなど日常生活のあらゆるシーンで活用されています。この「センサ」技術をスポーツに応用し、より迅速に詳細で具体的な情報を指導者やアスリートに提供することで、トレーニングや指導に役立てることを目指した研究を行っています。

研究成果による貢献

最近の「センサ」は、とても小さくて軽く、丈夫で省エネで無線操作もできるので、スポーツとの相性が良くなりました。ふだんは実験室で調査することも多いですが、スポーツ現場に出て、屋外や水中で行われるスポーツにも応用しています。フリースタイルスキーの宙返りの回転スピードを比較したり、水泳選手の加減速を調べたりすることで、トップアスリートの持つ優れた技術を明らかにすることができました。

本研究の今後の展望

今では、「センサ」で測った動きをその場でスマートフォンで表示したり、日誌のようにネットに蓄積したり、練習方法のアドバイスとしてくれたりするものが市販され、広く一般に使われ始めています。私は、競技スポーツで見られる洗練された競技者の動きに興味があるため、競技者に特化した「センサ」計測を続けることで、その高度な動きのメカニズムを解明し、さらに効果的なトレーニングや指導に応用できればと考えています。

高校生へメッセージ

動きの計測や分析には、物理や数学がよく用いられますが、模擬講義では、数式や計算などの難しい話はしません。気軽に参加して、実際に「センサ」で動きを計測する様子を見て、自分のスポーツの経験や感覚と一致するかを確認してみてください。