研究の向こうに未来が見える。

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医療情報管理学科

研究の向こうに未来が見える。

准教授

井上 弘樹(いのうえ ひろき)

最終学歴 神戸大学大学院医学系研究科
学位 博士(医学)
保有資格 医師、歯科医師、日本公衆衛生学会認定専門家、日本内科学会認定内科医 その他

ベイズ推測の
視覚化ツールの
作成に
関する研究

この研究について動画で詳しく知ろう!

研究をはじめたきっかけ

医療の現場では、様々ある診断方法や治療方法の中から、患者様に一番適切なものを選択しなければいけません。そのような医療における意思決定は、何らかの理由や根拠が必要となり、医師が導き出す根拠のもととして「ベイズ推測」という統計学が用いられることがあります。それを一般の臨床家や学生が簡単に操作するツールが作れないかと思い、この研究を始めました。

研究内容

ベイズ推測は、以前から様々な数値計算用のプログラミング言語によって計算が可能ですが、そのためにはベイズ統計学だけでなく、各言語に関する理解を深める必要があり、一般ユーザーには重い負担となっていると考えられます。この研究では、専用のユーザーインターフェースを備えた視覚化ツールを開発し、気軽に自分で操作することで統計学への学びを促すツールやアプリの開発を行っています。

この研究の先に

ツールやアプリ開発を通して、頭で構想したことがどのように実体化されるのか、道筋を立てることができるようになると思います。また、ユーザーがツールを操作することで、ベイズ統計学に興味を持ってもらい、ベイズ統計学に関する成書をひも解く機会と動機が増えることが考えられます。

高校生へメッセージ

このような学際的な研究では、理論とそれを実現するための手技の両方が必要になってくるのではないかと思います。できるだけ広い視野を持つことが必要かつ重要になると思います。オープンキャンパスの模擬講義では研究内容の一部を紹介しますので、ぜひご参加ください。