研究の向こうに未来が見える。

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健康栄養学科

研究の向こうに未来が見える。

助手

増田 紘之(マスダ ヒロユキ)

最終学歴 東京大学大学院
学位 修士(学術)
保有資格
趣味 たまにジョギング
愛読書 新潟日報
座右の銘 克己心

運動中に
エネルギー代謝が
高まるメカニズムに
関する研究

研究をはじめたきっかけ

小さい頃から、かけっこだけは得意だったこともあり、小学校から大学まで陸上競技(中・長距離)を続けてきました。その中での出会いが、大学院進学につながり、研究者を目指すきっかけになりました。特に、大学時代に陸上競技トラックで、ある先生に運動中の血中乳酸値を測定してもらった経験が、初めて運動時の自分の身体を客観的にみた機会であり、印象に残りました。それからというもの、運動中における身体の反応について研究しています。

研究内容

走る時、その速度を上げていくと、ある速度(運動強度)から急に、血中の乳酸値が上昇し始めます。これを乳酸性作業閾値(LT)と呼びます。LTとは、感覚で言い表すと、“楽である”と“少しきつい”の境目に当たります。このため、一般的にLTは、持久力(体力)の指標の一つとされています。LTが向上すれば、すなわち持久力が高まったと言えます。そこで、なぜLTを生じるのかというメカニズムを解明して、効率的に持久力を高める方法について研究しています。

研究成果による貢献

LT測定は、スポーツ現場において、選手の持久力(体力)レベルを知る指標の一つとして、取り入れられる機会が増えてきました。また、医療現場でも、リハビリテーションを行う際に、運動機能を早期に回復させることが求められており、運動耐容能を評価する必要があります。この点においても、LT測定の機会が増えることが期待されます。

本研究の今後の展望

健康づくりのためには、一に運動、二に食事、と言われます。その運動と食事(栄養)は、エネルギー代謝によって、密接に結びついています。そのため、健康づくりのための適切な運動を行うためには、摂取すべき栄養をよく理解しておく必要があり、運動指導を行う際には、管理栄養士を含めた他職種連携がとても重要です。管理栄養士にも栄養の知識だけでなく、代謝、身体(解剖学)の理解が求められていることになります。食事・栄養の観点も含めて、LTを生じる仕組みを適切に理解することが、より効率的な健康づくりのサポートにつながると考えています。

高校生へメッセージ

大学では、本研究のような栄養と食事の関係など様々なことを学ぶことができます。私の研究テーマに興味を持っていただけるなら、ぜひオープンキャンパスに参加いただければと思います。模擬講義を通じて何か感じることがあれば幸いです。