生まれたばかりの赤ちゃんから、学校に通う子ども、障がいのある子どもまで。医療・福祉・教育の枠を超えて、一人ひとりの成長に寄り添う専門職たち。
「ことばを学ぶ、体を動かす、心を整える、食を楽しむ」病気や障がいがあっても、自分らしく生きられるように――。それぞれの得意分野で、子どもの成長に寄り添います。
言語聴覚士
「話す」「聞く」「理解する」「食べる」などの力に障がいがある子どもを支え、成長に合わせてリハビリを行うスペシャリスト。
義肢装具士
身体に障害のある子どもが自立した生活を送れるよう支援するリハビリのスペシャリスト。
義肢装具士ってどんな仕事?
義手・義足といった義肢や、乳幼児の頭蓋形状矯正ヘルメット、足の発達を助ける靴型装具、上肢・体幹・下肢装具などを製作し、子ども一人ひとりの体にぴったり合うよう調整します。
特に義肢は、成長していく子どもの人生と心に寄り添い、身体の一部として作成するため、「究極のオーダーメイド」とも言われています。
また、機能だけでなく、見た目やデザインにも配慮して「かわいい」「かっこいい」と感じてもらえる義肢装具を作ることも大切です。子どもが自分に自信を持って毎日を過ごせるようものづくりで支援する仕事です。
義肢装具士ってどこで働くの?
- 義肢装具製造販売企業
- 福祉用具・機器関連企業
- 靴・インソールの製造販売企業 など
視能訓練士
一生に関わる「眼」や視覚の健康管理を通じ、「見る」を支えるスペシャリスト!
管理栄養士/栄養教諭
「食・栄養」を通して心身の健やかな成長を守るスペシャリスト。
管理栄養士/栄養教諭ってどんな仕事?
心身ともに健康に過ごせるよう「食」と「栄養」を通じて人々を支える専門職です。
保育園や学校では、成長に必要な栄養素を考えた給食の管理や食育指導を行い、子どもの健康的な食習慣や自己管理力を育てます。また、子ども食堂や母子支援など地域組織と連携した食育活動や、栄養管理・指導、生活習慣病予防のサポートなど、幅広い分野で活躍し、子どもや地域の未来を支える仕事です。
管理栄養士/栄養教諭ってどこで働くの?
- 学校・行政機関
- 病院などの医療機関
- 福祉施設
- 食品メーカー など
健康運動指導士/保健体育教諭
子どもの心身の成長を運動やスポーツで支える健康指導のスペシャリスト。
健康運動指導士・保健体育教諭ってどんな仕事?
子どもが心身ともに健やかに成長できるよう、運動やスポーツを通じて支える専門職です。
健康運動指導士は、行政や民間の地域スポーツクラブ等で、運動プログラムやスポーツイベントを作成し、子どもの体力づくりや発達を支援します。
保健体育教諭は、学校の授業やクラブ活動で、運動やスポーツの楽しさを伝え、身体の仕組みや応急処置も教えながら、健康な生活習慣や運動習慣を育みます。
現代は外遊びや運動機会が減っており、子どもの体力や健康を支える専門職の需要が高まっています。
健康運動指導士・保健体育教諭ってどこで働くの?
- 学校・行政機関
- 地域スポーツクラブ、体育施設
- スポーツ関連企業 など
看護師/保健師/助産師/養護教諭
子どもの命と成長を支え、心身の健康を守るスペシャリスト
看護師/保健師/助産師/養護教諭ってどんな仕事?
病院や地域、学校などそれぞれの場で役割は異なりますが、すべての職種に共通しているのは、子どもやご家族が安心して生活できる環境を整え、健やかな成長を支えることです。
看護師は病気やけがの治療・ケアを通じて、子どもやご家族の不安に寄り添います。保健師は地域の家庭を訪問し、乳幼児の発達や予防接種、子育ての相談に応じることで、健康づくりをサポートします。助産師は妊娠・出産・産後の母子を支え、命の誕生に立ち会う尊い役割を担います。養護教諭は学校で子どもの心と体の健康を守り、けがや病気への対応だけでなく、健康教育や生活習慣の指導も行います。
子ども一人ひとりの成長を見守り、笑顔と未来を支える。そんな温かさとやりがいに満ちた仕事です。
看護師/保健師/助産師/養護教諭ってどこで働くの?
- 病院などの医療機関
- 保健相談所・保健センター
- 健診センター
- 幼稚園・学校・行政機関 など
社会福祉士/児童指導員
困難を抱える子どもと家庭を支え、安心して暮らせる環境を整えるスペシャリスト。
社会福祉士/児童指導員ってどんな仕事?
生活に困っている家庭や、支援が必要な子どもに寄り添い、安心して成長できるよう支える仕事です。
児童養護施設や児童相談所、障がいのある子どもの通う施設、放課後等デイサービスなどで、生活・学習・遊びの支援を行います。また、家庭での育児に悩む保護者への相談対応や、虐待・不登校・貧困などの問題を抱える子どもに対して、学校や医療機関、行政と連携しながら支援計画を立てることも重要な役割です。また、福祉制度や社会資源を活用し、家族全体の生活改善を支援します。
子どもたちが安全で安心して生活し、将来に希望を持てるよう寄り添い、支えることができる専門職です。
社会福祉士/児童指導員ってどこで働くの?
- 児童福祉施設
- 児童館や放課後児童クラブ
- 病院などの医療機関
- 行政機関 など
心理士/カウンセラー
心の不安や悩みに寄り添い、前向きで健やかな成長を支えるスペシャリスト。
心理士/カウンセラーってどんな仕事?
子どもや保護者、教職員などが抱える心の問題を専門的に支援します。学校では、いじめや不登校、友人関係、進路の悩みなどに耳を傾け、安心して話せる環境を整えます。面接や心理検査を通して一人ひとりの状態を把握し、必要に応じて教員や医師、福祉機関と連携してサポートします。また、発達障がいのある子どもへの支援や、保護者への助言を行うこともあります。
子どもの「気持ち」に寄り添い、問題の背景にあるストレスや環境要因を一緒に整理しながら、前向きに生活できるよう支援することが役割です。心の発達を見守り、子どもが自分を受け入れ、人との関わりを築けるよう支える心理の専門職です。
心理士/カウンセラーってどこで働くの?
- 保健医療分野
- 子ども・教育分野
- 司法・犯罪分野
- 産業・労働分野
精神科病院、一般病院、診療所
児童福祉施設、小中高校(スクールカウンセラー)、教育委員会
少年鑑別所、少年院、警察関係機関
企業内外の健康管理・相談室 など
