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義肢装具士

手足を失った人などに対して、身体の機能を補う「義肢・装具」を製作・適合し、ものづくりでリハビリのサポートを行う専門家

義肢装具士とは、病気やけが、先天性の障がい、事故、加齢などによって手足や関節、体の機能が低下した人が、できるだけ自立した生活を送れるよう支援する医療・福祉の専門職です。失われた身体機能を補う義肢や、関節や筋力を補助・支持する装具の設計・製作・調整・管理を通して、日常生活や社会活動に必要な動作能力の維持・改善を支えます。対象は乳児から高齢者まで幅広く、患者本人の希望や生活状況を重視し、「どのように生活を送りたいか」を出発点に支援計画を立てます。義肢装具製作所から病院やリハビリ施設、在宅、福祉施設、スポーツ現場や海外など多様な現場で活動し、義肢・装具の使用方法や生活環境の調整、心理的サポートも行いながら、生活の自立や社会参加を促す重要な役割を担います。さらに、最新技術や材料を取り入れ、個々のニーズに応じた最適な義肢・装具の提案や改良を行い、地域や社会全体に広く貢献し、人々の生活の質や安心感を高め、誰もが安全で快適に暮らせる環境づくりにも取り組む、医療・福祉分野で不可欠な専門職です。

義肢装具士の仕事

義肢装具士の仕事内容は、失われた身体機能や不自由な動作を補う義肢や装具を製作・適合し、本人が自立した生活を送れるよう支援を行います。「義肢の製作・適合」では、手足を失った人や障がいを持つ人の個々の体型や生活に応じた義肢を製作し精密に調整します。「装具の製作・適合」では、サポーター・インソール・コルセットなど関節や筋力を補助する装具を製作・適合し、負担を軽減して安全に動けるようにします。「生活指導・適応支援」では、義肢や装具の正しい使い方や福祉機器の併用など、歩行練習、日常生活での注意点を本人や家族に指導し、趣味活動やスポーツ、社会参加への取り組みも支援します。さらに、定期的なメンテナンスや身体の変化に合わせた再製作など継続的な支援も行い、医師や理学療法士・作業療法士と連携して、日常生活や職場・学校での使用環境に合わせた最適な支援を提供します。最新技術や福祉機器などの知識も取り入れ、本人が安全で快適に自分らしい生活を取り戻せるよう包括的に支える専門職です。

仕事の内容

義肢の製作

装具の適合

義肢装具士/ものづくり✕医療職「義足ができるまで」【新潟医療福祉大学】
私がこの資格・職業を選んだ本当の理由

義肢装具士になるには

適性

多様な特徴をもつ対象者の自立や生活の質向上を目的に、義肢・装具や福祉機器による支援策を検討するため、複合的に物事を考える力や、多角的な視点が求められます。また、キャリアの幅は広く、独立開業や研究・開発分野への進出も可能で、専門技術と知識を磨き続けることでさらに活躍の幅を広げられます。最新技術やICTを取り入れ、より効率的で精度の高い製作や新しい支援領域への挑戦も可能になってきています。工学やものづくり、デザインに興味関心を持ち、最新の知識やニーズを探る好奇心を持ち続ける姿勢が重要です。そして、子どもから高齢者、アスリートや紛争被災者など多様な人々の「身体の一部」を製作する仕事にやりがいと責任感を感じ、寄り添い続ける力が求められます。

活躍するフィールド

義肢装具士は、義肢装具製作所から病院やリハビリ施設、福祉施設、在宅支援、スポーツ現場、海外など幅広い現場で活躍できます。病院では、事故や病気で手足を失った患者に義肢を製作・調整し、日常生活や歩行、四肢の動作回復を支援します。福祉施設や在宅支援では、高齢者や障がい者の生活動作を補助する装具を提案し、安全で自立した生活を支えます。スポーツ現場では、義肢や装具を競技用にカスタマイズし、アスリートのパフォーマンス向上や競技参加をサポートします。また、発展途上国での国際支援活動や、先進国の研究機関で、精度の高い製品開発や新技術の研究にも携わるなど、国内外で広くニーズがあります。

将来性

義肢装具士の将来性は高く、高齢化や交通事故・スポーツ障がいの増加、医療福祉の発展により、今後さらに需要は増加すると予測されます。病院・義肢製作所・リハビリ施設・福祉施設・スポーツ現場・国際支援など、多様な分野で専門性を活かすことができ、患者や利用者の生活の質向上に貢献できます。また、昨今の技術革新により、3Dプリンターや3Dスキャナーによるデジタル化、AIやロボティクスを応用した電子義手・義足の進化、デザインや機能性の高度化など、ますますニーズと期待が高まっています。様々な現場で長期にわたり求められる、価値の高い職業です。

義肢装具自立支援学科