大学概要
特色
学部・学科
大学院
入試情報
就職・資格
研究
社会連携

優れた研究力

文部科学省科学研究費採択件数で“全国第3位”の優れた研究力

令和7年度(2025年度)科学研究費助成事業の配分について文部科学省から公表されました。その中で、新潟医療福祉大学は、「スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野(リハビリテーション科学を含む)」において、2年連続全国第3位にランクインしました。この快挙は、本学が推進する研究の質の高さと社会貢献の広がりを裏付けるものです。今後も本学は地域社会と密接に連携し、スポーツ科学や健康科学分野を中心に、更なる発展を目指して邁進してまいります。

  • 令和7年度科学研究費助成事業の「スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野(リハビリテーション科学を含む)」において全国第3位。
スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野※参考資料『令和7年度科学研究費助成事業の配分について」(文部科学省HPより)
順位 機関種別名 機関名 新規採択累計数(件) 配分額(直接経費)(千円) 応募件数累計数(件)
1位 私立大学 順天堂大学 170.0 310,200 437.0
2位 国立大学 筑波大学 163.0 395,400 557.0
3位 私立大学 新潟医療福祉大学 109.0 269,300 252.0
4位 国立大学 京都大学 104.0 296,000 211.0
5位 国立大学 東京大学 89.0 258,900 220.0
6位 私立大学 早稲田大学 84.0 168,000 190.0
7位 国立大学 広島大学 75.0 172,100 185.0
8位 国立大学 名古屋大学 72.0 200,600 150.0
9位 国立大学 東北大学 66.0 160,500 146.0
9位 国立大学 大阪大学 66.0 168,800 169.0

研究紹介

脳のメカニズムを解明し認知症予防と共生社会の実現を目指す

脳のメカニズムを解明し 認知症予防と共生社会の実現を目指す

診療放射線学科
医療福祉学専攻長
診療放射線学科長
児玉 直樹 教授
[専門分野]脳機能計測、老年医学、診療放射線学

高齢化の進行に伴って、認知症高齢者の増加が社会問題になっています。認知症発生のメカニズムは、完全には解明されていないため、特効薬はありませんし、予防法も確立されていません。しかし、認知症になったら何の手立てもないというのでは、家族は救われません。そこで考えたのが、完治は困難でも、症状の進行を緩やかにすることが重要な予防の一つだということです。また、認知症の人が共生でき、その人らしく人生を全うできる街づくりを目指すことも大切になります。MRI(磁気共鳴画像)や認知機能検査などのデータを解析し、軽度認知障害やフレイル※になった人の脳機能メカニズムや、脳内物質の変化などを調べ、認知症予防の研究を進めています。

  • 健康と要介護の中間の状態で、身体的機能が低下した状態。

複雑に見える対人運動技能によって「こころ」の謎を解明する

複雑に見える対人運動技能によって 「こころ」の謎を解明する

心理・福祉学部長
心理健康学科長
山本 裕二 教授
[専門分野]スポーツ心理学、運動制御・学習

私たちは社会の中で生きています。社会の中での他者の「こころ」は完全に予測することはできず、その多くが「謎」に包まれています。しかしながら、スポーツや芸術などの世界では、あたかも他者の「こころ」を完全に予測したかのように「阿吽の呼吸」で動くことがしばしば見受けられます。また逆に、相手の「こころ」を読み、その逆手を取ることも行われています。スポーツにおける対人協調や対人競合の動きを詳細に分析することによって、社会の中でどのようにして他者の「こころ」を予測し、それに対応した協調・競合行動を取っていくのか、ヒトの「こころ」の謎に迫っていきます。

テーラーメイド型のリハビリテーションを目指し運動時の脳の活動を解明する

テーラーメイド型の リハビリテーションを目指し 運動時の脳の活動を解明する

理学療法学科
研究・産官学連携担当副学長
大西 秀明 教授
[専門分野]基礎理学療法学、神経科学

リハビリテーションの臨床現場や、スポーツのトレーニング現場などにおいて、運動機能・感覚機能を強化する方法を導入する際には、しっかりとした基礎研究を重ねて、エビデンス(根拠)を示すことが重要になります。私は、運動を行った際、あるいは触覚刺激などを与えられた際の脳の活動を解析する基礎研究に取り組んでいます。研究手法は「脳機能イメージング手法」と呼ばれる、脳内の機能を多様な機器で測定し、画像化する研究方法です。遺伝子の影響、神経ネットワーク、神経伝達物質の濃度のバランスなど、個々の脳の特徴を把握することで、一人ひとりに適したテーラーメイド型のリハビリテーションの開発を目指しています。

人の適応を神経科学の視点から解明し究極のパフォーマンスを導く

人の適応を神経科学の視点から解明し 究極のパフォーマンスを導く

健康スポーツ学科
医療福祉学研究科長
医療福祉学研究科健康科学専攻長
佐藤 大輔 教授
[専門分野]健康体力学、運動生理学

人は、トレーニングを繰返すことで、新しい技能を身に付けることができます。これは、「究極のパフォーマンスを志向するスポーツ選手」、「新しいスキルを身に付けようとする職業人」、「疾患や事故によって障害された機能を再獲得するためにリハビリテーションに取り組む人」など、あらゆる人に当てはまります。しかし、「誰もが同じように期待した成果を得られるわけではない」、「いつでも同じように出来るようになるわけではない」という個人間・個人内の差の問題に直面します。私たちは、①技能習熟の個人間・個人間変動の神経生理学的根拠や②技能習熟を促進する手立てを調べることで、究極のパフォーマンスを導く技能トレーニング法の開発を目指しています。

女性アスリート特有の心身の課題をスポーツ医科学の手法で解決する

女性アスリート特有の心身の課題を スポーツ医科学の手法で解決する

理学療法学科
江玉 睦明 教授
[専門分野]機能解剖学、スポーツ理学療法学

本学では、運動部に所属する多くの女性アスリートが活躍していますが、ケガに悩むことも多く、その予防策に関心がありました。そこで、女性アスリートの、栄養、睡眠、貧血、骨密度、月経周期などの項目を調査・分析した結果、月経周期によって、関節や認知機能のコンディションに変化が出ることが分かり、その周期に合わせたトレーニング手法が必要ということが分かってきました。現在は、他大学と共同で、選手個人が自身のデータを管理でき、アラート機能やチャットツールによる相談機能なども活用できる自己管理ツールを開発しています。これにより、心身の問題を早期発見・早期治療することが可能になると期待しています。

デジタル技術をリハビリテーションに活用し原因不明の痛みに悩んでいる人に希望の光を

女性アスリート特有の心身の課題を スポーツ医科学の手法で解決する

理学療法学科
大鶴 直史 教授
[専門分野]神経科学、脳機能計測

外傷がなく、レントゲンやMRIで検査をしても異常が見つからないにもかかわらず、激痛に悩んでいる方は少なくありません。理学療法士として、原因も治療法も分からない痛みを解決する策を探っていたなかで出合い、現在研究テーマとしているのが「VR(仮想現実)技術」と「脳刺激技術」です。「VR技術」の研究では、それらを活用したリハビリテーションを目指しています。痛みで動かすことが困難になった手足をVR上で動かしたり、見た目を変化させたりすることで症状を抑えられる可能性があります。2つめの「脳刺激技術」の研究とは、これまで困難とされてきた脳の深部を、電気で刺激する技術の開発です。痛みのみならず精神的な苦悩の改善効果も検証していく予定です。理学療法士がデジタル技術を活用する重要性は、今後ますます高まるでしょう。そのため数学や物理が好きな人やプログラミングが得意な人は、リハビリテーションの未来を変える力を秘めているといえます。その力は、今は治療法がない痛みに苦しむ人に希望の光を灯す可能性があります。

AR(拡張現実)技術を活かした緊急蘇生訓練アプリを開発

女性アスリート特有の心身の課題を スポーツ医科学の手法で解決する

救急救命学科
大松 健太郎 准教授
[専門分野]蘇生化学、医療教育学

心肺蘇生訓練やAED講習で使われているマネキンは動きません。しかし実際の現場では、心停止を起こした人がしゃっくりをするような呼吸をすることがあります。心臓が止まっていても呼吸をしているため、一般の方が見ると心臓マッサージなどの処置は必要ないと捉えてしまうのです。その結果手遅れになってしまうケースを減らしたいと考え、緊急時に適切な行動が取れるよう開発を始めたのが、心肺蘇生訓練用アプリ「心肺蘇生ARI」です。開発にはモーションキャプチャーと3Dグラフィックスを導入し、傷病者の動きをリアルに再現しました。マネキンを使った講習と実際の場面のギャップを、テクノロジーで埋めようと考えたのです。操作に双方向性を加え、より高い学習効果もねらいました。このアプリがリリース前の検証段階に至ったことで、次に110番や119番の緊急通報を模擬練習できるアプリの開発を構想しています。医療の現場に立つ以外にも、人の命を助ける方法は無限にあります。今後も柔軟なアイデアをもって、救命医療に貢献し続けたいと考えています。