リハビリテーション学部
Department of Prosthetics & Orthotics and Assistive Technology 義肢装具自立支援学科
インソールに関する研究として、①足の構造をサポートする基礎的なインソール、②スポーツパフォーマンスを向上させるインソール、③靴(スニーカー、ハイヒールなど)を履きやすくするインソール、④怪我の予防や足部疾患に対するインソールなどについて、学生さんたちと共に研究に取り組んでいます。
靴やインソールに関心があり、足裏の痛みに関する症例研究や、足底圧の解析に取り組んでいます。個々の足部特性に適したインソールや靴型を設計し、スポーツパフォーマンスの向上や障害予防、加えて歩行支援や生活の質の向上にも役立てたいと考えています。
本ゼミでは、3Dプリンタを用いた短下肢装具の実用化に向けた研究を行っています。従来製法によるポリプロピレン製短下肢装具と、3Dプリンタで造形した3Dプリンタ製短下肢装具の剛性や耐久性を繰り返し負荷試験で比較し、材料特性や製造方法が装具の性能に与える影響を分析しています。今後は、エビデンスとして明確にし、本格的な3Dプリンタ製短下肢装具の実用化を目指しています。
膝から下を支える短下肢装具の、足関節を支える可動部の強度や剛性を素材別に計測・分析しています。従来のプラスチック製と同じ形状の装具を、3Dプリンタを使い別素材で作成して実験。義肢装具製作に、新素材と3Dプリンタを導入するための研究です。
パラリンピックでも注目を浴びているスポーツ義足ですが、装着すれば誰もが早く走れるわけではありません。「ブレード」と呼ばれる専用の足部は、種類によってその特性や、たわみ方が異なるため、一人ひとりの走り方に合わせた調節が必要です。スポーツ義足の各部品の調整が走行パフォーマンスに与える影響についてモーションセンサなどを用いて研究しています。
陸上競技の記録を更新させている厚底シューズの、走行用義足での有効性を検証しています。厚底のソールが義足での走りに与える影響を、加速度計を用いて計測・分析。効果を実証することで、障害者スポーツの競技レベルを向上させたいと考えています。
本ゼミでは、義肢装具士の専門性をより高めるために、義肢装具領域におけるエビデンス(科学的根拠に基づく義肢装具のアプローチ)の発展・展開を目指して様々な研究活動を行っています。さらに現在は、義足と生体を繋ぐ義足ソケットの適合とデザインに関する研究・開発や、より適合を高める義足ソケット製作技術向上にも着手し、これらの技術が日本から世界に向けて発信できるよう、ゼミ生と共に日々研究に取り組んでいます。本ゼミから、世界で活躍する義肢装具士を輩出する日が来ると信じています。
これまでの義肢装具は、石膏包帯を使って患者様の体の型を取り、その型を基に製作していました。近年3Dデジタル技術は著しい進化をとげており、義肢装具分野においても大変期待されています。本ゼミでは、義肢装具の製作に特化した3Dスキャナや3DCAD、3Dプリンタを用いた義肢装具の製作と評価に関する研究、さらに、短下肢装具の硬さを計測するオリジナルの評価機械を活用し、従来の制作方法と3D技術による製作方法の比較と分析も行っています。3D技術を義肢装具製作へ応用することで製作可能な義肢装具の幅が広がり、治療効果の向上や患者様の負担の軽減、医療費の削減につながると考えています。
腰痛や頚部痛・肩凝りの原因分析、腰痛患者に対する筋機能や運動療法の効果分析に基づき、機能改善にむけた適切な徒手的治療、運動療法を研究しています。また、介護・要支援予防の研究の一環として、地域在住の高齢者に対して「身体機能」「口腔機能」「認知機能」「栄養面」を中心とした介入を行っています。リハビリテーション職は、多職種との連携が必要な時代を迎えました。理学療法士である私から、学生は異なる専門職の視点を学び、多職種連携の重要性をより強く認識できるようになるでしょう。チーム医療を真に理解した義肢装具士は、今後ますます必要とされるに違いありません。
本ゼミでは、脳卒中患者の装具療法について研究しています。脳卒中の後遺症により下肢の運動が麻痺してしまった患者さんに対して、下肢装具を使用することで安全で効率よく歩行練習が可能になります。義肢装具士は装具や補助具など「モノ」によって歩行練習の支援を行います。現在、様々な装具や補助具が使用されていますが、患者さんや歩行練習を実施する理学療法士からは問題点や更なる改良の要望も聞かれます。そこで、この問題点を解決するための装具の改良や補助具の考案を行い、装具療法に役立てることを目的としています。柔軟な発想とアイデアを形にする研究開発の手法をともに学びましょう。
義足の快適性を高めるためには、義足と切断端を接合する“義足ソケット”の適合が重要となります。女性の皆さんは特に「一日の中で足がむくむ」、「月経周期によって足がむくむ」という経験をしたことはありませんか?健常者に起こる問題は、義足使用者にも起こることが予想され、実際に女性切断者は男性切断者と比べ、義足ソケットの不調を訴えやすいとされています。切断者に義足を提供する義肢装具士も、女性切断者に対する研究根拠が少ないため、苦慮しています。そこで、本ゼミでは主として女性の義肢装具使用者の問題や課題に着目し、探求心を持ち研究に取り組んでいます。