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保健学専攻視覚科学分野
光と色、そして最新の機器を活用してユニークな視覚研究を行う

視覚科学分野では視覚科学の基礎的な領域と眼科学の臨床的な領域を多角的に学び、視覚科学の専門家に必要なサイエンスの手法とマインドの修得を目指します。さらには、視覚に関する社会的ニーズに対して国際的な見識をもって柔軟に対応でき、チーム医療・チームケアが実践できる優秀なQOLサポーターを育成します。

ユニークな研究
視能訓練士の分野における新しい検査法を考案 視能訓練士が専門とする視機能検査の多くは自覚的な応答が必要な検査のため、高齢や小児の患者にとっては難しい場合があります。そのため、臨床では短時間で効率よく、視機能を正しく評価できる検査が求められます。視覚科学分野では、視機能の特性をふまえた原理を考案し、新たな視機能検査を開発します。
視覚工学・光学の分野における新しい検査機器の開発 眼科では光干渉断層計をはじめとする新しい検査機器が次々と開発されています。工学分野の人間にとって、検査機器の開発は魅力的なテーマですが、臨床的な内容について検討することが困難です。視覚科学分野では、工学や光学を専門とする教員に加え、眼科医や視能訓練士が臨床的な指導を行います。
視覚に関する脳機能の研究 視覚は眼に入力された刺激が脳へと伝達、複雑な処理を経て、合目的的な眼球運動やその他の運動を行うための情報として出力されます。つまり視覚の研究は眼球のみにとどまらず、脳全体の機能をみていることになります。電気生理学や心理物理学の手法を用いて、視覚における脳の機能的な働きについて研究します。
修了後の進路・目指す将来像
  • 大学病院や総合病院の視能訓練士
  • 病院管理職
  • 医療機器やレンズメーカーの開発者
  • 企業の研究部門の研究者
  • 大学をはじめとする養成校の教員

分野長メッセージ

眼と脳の謎を解明し、眼と脳を守るための学際科学

増田 修視覚科学分野長

私達人間は、外界から得る情報の大部分を視覚に頼っている、と言われています。私達が視て感じている世界は、眼から入ってきた外界の情報が脳を通じて処理されたものですが、眼と脳のいずれに異常があっても、正しくものを視ることはできなくなります。この大事な視覚を守るためには、まず眼と脳についてよく知ることが必要です。また時に健常者であっても、視えている現象が実際の外界とは食い違う錯視という不思議な経験をすることがあります。これは、人間の眼と脳の仕組みが、カメラとコンピュータの仕組みとは違うことを示唆し、眼と脳の仕組みの奥深くを知る手がかりとなります。

眼と脳の機能や形態を正確に計測し、それらの仕組みを明らかにするには、医学、生理学、心理学、物理学、工学など様々な科学分野を総動員した学際的アプローチが必要となります。視覚科学分野では、視能訓練士、眼科医、神経生理学者、情報工学者など、多様な背景を持ち国際経験豊かな専門家の指導を得て、視覚科学を基礎と臨床の両面から高度に追求することができます。視能訓練士養成校の卒業生はもちろん、工学系や心理系など様々な分野からの進学も歓迎いたします。