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チーム医療・ケアを学ぶ
連携総合ゼミで「チーム医療・ケア」を実践的に学ぶ

連携総合ゼミとは

本学の特徴的な取り組みの一つである「連携教育」の一環として、4年次前期に開講されるゼミです。他学科の学生と混成で一つのチームを形成し、具体的な症例をもとにグループワークを通じて支援策を検討します。学生はこれまで学内外で修得した専門知識・技術を活用し、他学科の学生と協働して課題に取り組むことで、将来「チーム医療・ケア」の現場で必要となる関連職種への理解やチームワーク技法について実践的に学ぶことができます。

連携総合ゼミはこう進む!

関連する学科が混成チームを形成し、グループワークを通じて、対象者のQOL向上に向けた症例ごとの支援策を意見交換し、検討結果を発表します。2018年度の連携総合ゼミでは、新潟薬科大学、日本歯科大学、日本歯科大学新潟短期大学、新潟リハビリテーション大学、中山医学大学(台湾)、陽明大学(台湾)、アンヘレス大学(フィリピン)、サント・トーマス大学(フィリピン)の学生がチームの一員として加わり、大学や国籍の枠を越えて「チーム医療・ケア」の学びの幅がさらに広がりました。

01. 担当する専門職を理解

症例に対する支援策について、参考書などを用いながら自己学習を行い、自身が目指す専門職の役割などについて理解・知識を深めます。


02. 他の専門職を理解

自己学習の成果をグループ内で発表し、各専門職の役割や専門用語などの情報を共有することで、他の専門職への理解を深めます。


03. 各専門職の支援策を共有

各専門職の立場から意見や支援策を出し合い、グループ内で支援策の内容を共有することで、他の専門職との連携について理解を深めます。


04. 協働して支援プランを作成

グループ内で共有した支援策をもとに、各専門職の立場から意見交換し、対象者に対して最善となる具体的な支援プランを作成します。


05. グループ発表

これまでの研究成果をグループ内で各自分担して、発表会に向けた資料作成を行います。発表会ではパワーポイントを使用して代表者が発表します。


研究テーマ例

研究テーマ 脳性まひ(疑い)児と育児不安を持つ母への成長・発達支援

脳性まひの疑いと診断された対象児の運動や情緒の発達の問題について、家庭療育をするうえで有効な支援策を多職種で考えます。
【参加学科】 作業療法学科 義肢装具自立支援学科 健康スポーツ学科 看護学科 社会福祉学科

研究テーマ 高齢者糖尿病合併症の支援策

高齢者が抱える糖尿病の合併症の進展を抑制するため、生活管理(食事・運動・ストレスなど)および経済的負担における支援案を考えていきます。
【参加学科】 理学療法士 作業療法士 看護学科

研究テーマ 高齢者の骨折予防・治療と生活支援

骨粗鬆症・脆弱性骨折の治療や予防について、それぞれの専門領域の立場で再骨折予防のためのアプローチを立案します。
【参加学科】 理学療法士 作業療法士 健康栄養学科 看護師

連携総合ゼミ体験記

研究テーマ 高齢者糖尿病合併症の支援策

糖尿病による合併症で重症度の高い眼の病気に加え、腎臓病のリスクを持つ高齢女性が在宅生活を送るための支援をテーマに、関連する5学科の学生がチームを形成し、支援策を検討しました。また、日本歯科大学新潟短期大学の学生が「口腔ケア」の専門職としてチームに加わり、大学の枠を越えた連携でリハビリや栄養管理、福祉・看護支援など各専門職の立場で意見交換し、具体的な支援策を発表しました。

湯田 智也写真

理学療法学科4年
湯田 智也
福島県
葵高校出身

理学療法士として参加

対象者はADL(=日常生活動作)が自立していたため、現在の身体機能を維持できるような介入をしたいと考えました。また、対象者は軽度の糖尿病があったため、疾患の進行を防ぐため、運動処方や日常生活指導も行うべきだと考えました。理学療法士の視点だけでは、介入を行う際の施設選択に苦労しましたが、多職種間で情報共有を行うことで、適切な施設選択や介護保険の利用、疾患管理など多方面の視点を交えて、支援策を考えることができました。


二宮 菜々写真

視機能科学科4年
二宮 菜々
新潟県
新発田高校出身

視能訓練士として参加

対象者は糖尿病網膜症の中でも、最も重症度の高い増殖糖尿病網膜症であったため、視力の悪化を防ぐため、定期的な通院を促しました。また、薬の管理として用いるピルケースも色付きのものにするなど視覚に配慮した支援策を考えました。対象者は在宅生活を希望していたため、メンバー間で訪問サービスを控えた支援策を考えましたが、対象者が利用できる福祉制度を考える際に、社会福祉士の意見が参考になるなど、他の職種の視点を交えることの重要性を実感しました。


坂上 莉瑚写真

健康栄養学科4年
坂上 莉瑚
新潟県
新潟中央高校出身

管理栄養士として参加

対象者はふだん、間食を取ることが多かったため、糖質の吸収を緩やかにするための間食の仕方を考えるなど、糖尿病と高血圧症の進行を抑えるための栄養指導を行いました。ゼミメンバーから対象者の身体状況であれば料理を作ることが可能であるなど、管理栄養士からは見えない視点でアドバイスを受けられたことで、在宅生活を送れるような支援策を考えることができ、質の高い支援を行うためには様々な専門性を活用することが必要だと感じました。


山﨑 真衣写真

看護学科4年
山﨑 真衣
新潟県
帝京長岡高校出身

看護師として参加

対象者は糖尿病の薬を服薬していますが、認知症で物忘れが多いことから薬の飲み忘れのリスクも考えられたため、薬表やケースを使用し夫の協力を受けながら、飲み忘れのないよう支援策を考えました。対象者は「楽しくのんびり過ごしたい」という希望があり、訪問看護の利用も考えました。また、他の職種からの意見も受け、デイケアを活用する提案に繋げることができたなど、連携を通じて対象者の希望に沿った支援策を考えることができました。


今井 優汰写真

社会福祉学科4年
今井 優汰
新潟県
六日町高校出身

社会福祉士として参加

対象者は自宅で穏やかに過ごしたいという希望がありましたので、訪問サービスは控えるようにし、通所サービスの利用を考えました。通所サービスの利用を考えていく中で、ゼミメンバーから対象者が運動不足気味のため、ADLの低下が予想されるという助言を受け、通所リハビリ(デイケア)の活用も考えました。これまで、実際に他職種と協働して取り組む経験がありませんでしたが、総合ゼミを通じて様々な職種の視点や考え方の違いを学ぶことができました。



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