2025.07.22
目次
「医療・福祉の仕事って体力がないと無理そう…」「夜勤や力仕事がキツそう…」
そんなイメージ、まだ持っていませんか?
実は今、医療や福祉の現場では【DX(デジタルトランスフォーメーション)】が急速に進んでおり、最新技術が“人を支える仕事“の在り方に変化を与え始めてきています。
病院や福祉施設では、体の不自由な患者さんの移乗や体位変換など、これまで人の力で行っていた“肉体労働”を、介護ロボットやパワーアシストスーツがサポート。
さらに、電子カルテやバイタルサイン自動測定などのICT化も進み、記録業務の効率化によって、患者さんとのコミュニケーションにもっと時間を使えるようになってきています。
・例①: 移乗支援ロボット(利用者をベッド⇄車椅子などへ安全に移すロボット)
・例②: 排泄・見守り支援ロボット(ズボンの上げ下げや排泄を自動補助するロボット)
・例③: 電子カルテとの連動によるバイタルサイン(血圧・脈拍等)の自動測定・記録機器
実例:厚生労働省による「介護ロボットの開発・普及促進」および「導入活用事例集2022」で、支援ロボットの導入事例や記録業務の効率化効果が複数紹介されています。
理学療法や作業療法などのリハビリ現場では、**VR(仮想現実)**を活用した先進的な訓練が導入されています。ゲーム感覚で体を動かしながら、モチベーションを維持できるだけでなく、患者さん一人ひとりの動きをデータとして記録・分析し、より効果的なリハビリが可能になります。
・例①:VR空間内の的に手を伸ばす動作で、姿勢バランスや認知機能を鍛える。
・例②:「歩行・立ち上がり・バランス改善」などをVRゲーム感覚で訓練。
・例③: 3D空間での立体的トレーニング/リアルタイムモニタリング。
実例:神立病院で、脳卒中後・認知症・パーキンソンなど幅広い疾患の患者様に、VRリハビリテーションを導入
失った手足の代わりとなる義肢や、身体の機能を補助する装具を作る義肢装具士の世界でも、3Dスキャナーや3Dプリンタが活用され始めています。これまで手作業だった採寸や製作が、デジタル技術でより精密かつスピーディに行えるようになり、患者さんにぴったり合った義肢装具が短期間で提供できるようになっています。
健康診断や検査データ、電子カルテなど、医療現場には膨大な情報が集まっています。これをAIや統計学で解析し、病気の予測や診断のサポートを行うのが医療データサイエンティストです。医療職にとって、**「人に寄り添う力」+「データを読み解く力」**が求められる時代になっています。実際に、医療ビッグデータ解析では、診療録や遺伝情報などを統合解析し、疾患パターンの発見・予後予測・薬効評価などを行う事例が増加。日本企業や公的研究機関でも次々導入が進んでいます。
実例:厚労省・AMED主導の「医療ICT基盤」整備による臨床ビッグデータ活用
最新技術が導入されても、人にしかできないことがあります。
例えば、不安を抱える患者さんの気持ちに寄り添うこと、回復の喜びを一緒に分かち合うこと。
DX化によって「人間にしかできない仕事」がより明確になり、医療・福祉職はこれからの社会にとってますます重要な存在になっていくのです。
あなたが医療・福祉の世界を目指すとき、必要なのは体力だけではありません。
人を思いやる心と、未来を見据えた知識や技術が大きな武器になります。
「大変そうだからやめておこう」ではなく、「新しい健康支援を創る一員になりたい」と思える人を、現場は求めています。
これからの医療・福祉職は、テクノロジーと人間力を融合させた“次世代の専門職”。
「人の役に立ちたい」「最新の技術を学びたい」――その気持ちがあれば、未来の医療・福祉はきっとあなたを必要としています。
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