2025.10.17

スポーツを仕事にするには?~進学ルートをわかりやすく解説!~

スポーツが好き!その想いを“仕事”にするには?

スポーツに関わる仕事がしたい方向けに、アスリートを支える7つの資格・専門職と、目指すための進学ルートをわかりやすくまとめました。

はじめに:「人の可能性を引き出す専門家」

スポーツの現場で活躍しているのは、選手だけではありません。
そのパフォーマンスを「医学」「栄養」「リハビリ」「心理」「データ」などの専門知識で支える多くのプロフェッショナルがいます。彼らの共通点は、「人の可能性を引き出す専門家」であること。選手の努力を裏側から支え、チームや個人が最高の結果を出すために関わる“縁の下の力持ち”です。これらの職業を目指す最短ルートは、大学で国家資格や専門知識を体系的に学ぶこと。
「スポーツが好き」「人を支えることにやりがいを感じる」「身体の仕組みに興味がある」高校生にぴったりの進路です。

① 理学療法士

〇仕事内容:ケガや病気で身体が思うように動かせない人に、運動療法や物理療法で基本動作の回復を支援。スポーツ選手のケガ予防やリハビリも担当します。

〇やりがい:競技復帰の瞬間に立ち会えること

〇進学ルート:養成校(大学、短大、専門学校)で必要単位を取得。その後、「理学療法士」国家試験に合格することで国家資格を取得。
〇学校選びのコツ:まずは、国家試験対策が充実し、国家試験の合格率が高い学校を選ぶことも重要なポイントになります。また、分野が広く養成校の多い理学療法士だからこそ、卒業後にスポーツ分野で活躍する準備として、在学時からスポーツ分野に携わっておくことも重要となります。スポーツ傷害に関連した授業が充実していたり、競技動作の解析に最適な施設設備、スポーツ現場やアスリート支援といった実際の活動機会がある学校を選ぶのがおすすめです。

〇向いている人:身体の動きやリハビリに関心がある人/細かな変化に気がつくのが得意な人 など

② 義肢装具士

〇仕事内容:ケガや障がいで失われた機能を補う義肢・装具を設計・製作・調整。インソールやサポーター等スポーツ用装具の開発にも携わります。

〇やりがい:「また動ける」という利用者の笑顔を見られること

〇進学ルート:養成校(大学、専門学校)で必要単位を取得。その後、「義肢装具士」国家試験に合格することで国家資格を取得。
〇学校選びのコツ:まずは、国家試験対策が充実し、国家試験の合格率が高い学校を選ぶことも重要なポイントになります。また、義肢装具士の養成校では、「製作・適合技術」の習得に向けた実技授業が多く行われます。そのため、安全で高度な施設設備や、実際に対象者や最先端技術と関わる機会が多くなるような地域・企業・海外連携に力を入れている学校を選ぶことも重要です。

〇向いている人:モノづくりや工学的な考え方が得意な人/手先が器用な人/独立・開業に興味のある人 など

③ 鍼灸師

〇仕事内容:はりやきゅうを使い、痛み・疲労の改善やコンディショニングを行います。大会時の帯同など、現場でのケアでも活躍します。

〇やりがい:選手の「今日は調子がいい」という言葉を聞ける瞬間

〇進学ルート:養成校(大学、短大、専門学校)で必要単位を取得。その後、「はり師」と「きゅう師」の国家試験に合格することで国家資格を取得。
〇学校選びのコツ:まずは、国家試験対策が充実し、国家試験の合格率が高い学校を選ぶことも重要なポイントになります。また、スポーツ鍼灸は一般的な鍼灸とは異なり、西洋医学の知識を組み合わせて施術を行うため、解剖学や運動生理学、スポーツ医学といった専門知識も必要となります。そのため、実際に選手の身体を診て触れて変化を感じ取る経験の機会が多い環境も重要ですし、西洋医学に関するカリキュラムや教育環境も充実している学校を選ぶことも重要です。

〇向いている人:集中力があり細かな作業が得意な人/キレイ好きな人/独立・開業に興味のある人 など

④ 管理栄養士

〇仕事内容:選手の体調・体組成に合わせて、最適な食事や栄養を設計。試合期や減量期など、目的に応じた栄養指導を行います。

〇やりがい:食を通して選手の成長やパフォーマンス向上を直接サポートできること

〇進学ルート:養成校(大学、短大、専門学校)で必要単位を取得。その後、「管理栄養士」国家試験に合格することで国家資格を取得。または、栄養士の養成校(大学、短大、専門学校)で必要単位を取得。その後、1~3年以上の実務経験を経て、「管理栄養士」国家試験に合格することで国家資格を取得。
〇学校選びのコツ:まずは、国家試験対策が充実し、国家試験の合格率が高い学校を選ぶことも重要なポイントになります。また、管理栄養士の養成校では、「調理・献立作成・栄養指導」技術の習得に向けた実技授業が多く行われます。そのため、安全で高度な施設設備や、実践的な機会が多くなるような地域・自治体・企業連携に力を入れている学校を選ぶことも重要です。その上で、分野が広く養成校の多い管理栄養士だからこそ、卒業後にスポーツ分野で活躍する準備として、在学時からスポーツ分野に携わっておくことも重要となります。スポーツ栄養に関連した授業が充実していたり、スポーツ現場やアスリート支援といった実際の活動機会がある学校を選ぶのがおすすめです。

〇向いている人:料理や「食」への関心がある人/計画的に物事を進めるのが得意な人 など

⑤ アスレティックトレーナー

〇仕事内容:ケガの予防・処置、リハビリ、トレーニング指導などを通して、選手の身体コンディションを総合的に管理します。

〇やりがい:試合前後の“支え役”としてチームの一員になれること

〇進学ルート:最短ルートは、JSPOの承認校(大学院・大学・専門学校)で定められたカリキュラムを履修。その後、実技確認テストと検定試験に合格することで資格を取得。
〇アスレティックトレーナーに必要な2種の資格「JSPO-AT」もしくは「JATAC-ATC」について:
・「JSPO-AT」:日本スポーツ協会(旧日本体育協会)認定、公認アスレティックトレーナー(旧JASA-AT)。JSPOが実施する養成講習会または承認校(大学院・大学・専門学校)で、定められたカリキュラムを履修。その後、実技確認テストと検定試験に合格することで資格を取得。※養成講習会受講には、日本スポーツ協会加盟団体または国内統轄競技団体の推薦と協会の承認が必要かつ人数制限もあり非常に難関なため、適応コース承認校への進学がおすすめとなります。
・「JATAC-ATC」:ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会認定、認定アスレチック・トレーナー。理学療法士、はり師・きゅう師、柔道整復師などの資格を持っている場合に、通信講座の受講で資格取得が可能。「JSPO-AT」を取得済みの場合は、協会の正会員登録のみで資格取得可能。

〇向いている人:体を動かすのが好きな人/スポーツへの情熱や競技経験がある人 など

⑥スポーツカウンセラー

〇仕事内容:選手のメンタル面を支えることで、ベストパフォーマンスを発揮できるようサポートします。ケガやスランプ、チーム内の人間関係など、心の問題に寄り添い、心理的支援やカウンセリングを行う専門職です。

〇やりがい:選手の心の支えとなり、再び競技に前向きに取り組む姿や、パフォーマンスの向上を間近で感じられること

〇進学ルート:心理学・スポーツ心理学・臨床心理学などを学ぶ。必要単位を取得することで民間資格「認定心理士」を取得。その後、大学院を出るか実務経験を2年以上積み「公認心理師」国家試験に合格することで国家資格を取得。
〇学校選びのコツ:特定の業界や分野に興味がある場合は、自分の目的に合った専門分野やスキルを身につけられるカリキュラムがあるかを確認しましょう。一方で、まだ希望の分野が定まっていない、または複数の分野に興味がある場合は、入学後にコースを選択できる学校や、複数分野を横断的に学べるカリキュラムを持つ学校を選ぶのがおすすめです。また、選手のメンタルには感情や思考だけでなく、脳や神経・身体の反応も深く関わっているため、スポーツ分野の心理学を学ぶうえでは、「こころ・あたま・からだ」のすべての領域を学べる大学は特におすすめです。

〇向いている人:人の話を聞くのが好きな人/心の変化や感情の動きに興味がある人 など

⑦ データサイエンティスト

〇仕事内容:選手の動きや試合データを分析し、戦略やトレーニングの改善に活かします。テクノロジーを駆使した“新しいスポーツ支援”の形。

〇やりがい:収集・分析したデータが選手やチームの役に立った時。

〇進学ルート:データサイエンス・スポーツ科学・健康科学などで分析技術を学ぶ。
〇学校選びのコツ:特定の業界や分野に興味がある場合は、自分の目的に合った専門分野やスキルを身につけられるカリキュラムがあるかを確認しましょう。一方で、まだ希望の分野が定まっていない、または複数の分野に興味がある場合は、入学後にコースを選択できる学校や、複数分野を横断的に学べるカリキュラムを持つ学校を選ぶのがおすすめです。また、データサイエンスを学ぶ上では、分析スキルを実践的に身につけるために、実際のデータを活用した授業や演習が充実しているか、継続的なデータの確保ができる環境が整っているかも重要なチェックポイントとなります。

〇向いている人:データや最新技術に興味がある人/数学やパソコンが得意な人/論理的に考えるのが好きな人 など

まとめ:スポーツを通じて“人を支える”

これら6つの職業に共通しているのは、「スポーツを通じて“人を支える”ことに情熱を持っている」という点です。活躍の場は、病院・チーム・研究施設・企業などさまざま。どの道も、進学先での専門的な学びがスタートラインになります。

◆ 最短ルートは、資格取得に直結した学科を選ぶこと。
◆ 学校選びは、実践的な環境が整っているかを重視すること。
◆ 向いている人は「スポーツが好き」「人の役に立ちたい」「専門スキルを身につけたい」と感じている人。

新潟医療福祉大学では、これら7つの職業を目指せる学科と環境が整っています。あなたの“好き”が将来の仕事につながる第一歩を、ここから踏み出してみませんか。

 

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