健康科学専攻　健康栄養学分野

食と栄養を通じて、生活の質を向上させる

食と健康を取り巻く課題は日々刻々と変化し、世界では食料分配の偏りによる飢餓と食品ロスの問題、その増加が地球環境への負荷を増大させることが問題視されています。子どもの貧困、若年女性のやせ、成人の肥満・生活習慣病、高齢者の低栄養など全てのライフステージにおいてわれわれは課題を抱えています。ひとが生活している場所には健康と栄養に関する課題が一緒に存在します。食と栄養に関する問題を解決してみたい、学問を楽しみたい方をお待ちしています。

長谷川　崇さん（健康科学専攻・健康栄養学分野 2025年度修了）

私は、管理栄養士の養成校で働く中で、自身のスキルアップのため大学院への進学を決めました。進学前は仕事と勉強を両立できるのかとても不安でしたが、本学では時間割など社会人でも受講しやすい環境が整えられていたため、安心して修学することが出来ました。
研究では、テーマが決まらず苦労しましたが、指導教員の先生を含め、多くの先生方にご協力して頂き、私が何に疑問を持っていて、何を明らかにしたいのかを私自身が気付けるように導いて頂き、無事に論文という形にすることが出来ました。自身で問題を見つけ、解決する方法を模索する力を職場でも生かし、学生教育の場に還元することが現在の目標です。
本学では、働きながら勉強する環境や、困った際にはサポートしてくれる教職員の方々がいらっしゃいますので、安心して学ぶことが出来ます。もし、大学院進学に興味をお持ちでしたら、相談だけでも良いので、まず一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか？

修士論文コース

食・栄養や健康に関連した研究分野は実に幅広く、基礎から臨床、応用にわたり様々な研究があります。研究者や高度専門職者の育成を目指す研究中心のコースです。本コースは管理栄養士に限らず、他分野を学んだ方や留学生にも広く門戸を開いています。

臨床栄養専門コース

病態栄養専門管理栄養士などの資格取得を念頭においた症例レポートの作成演習、OSCE演習などを配置しています。インターンシップ（管理栄養士として医療施設や福祉施設に勤務している方は、各人の職場における活動で代替可）と課題研究を設けています。

スポーツ栄養学コース

栄養学とスポーツ科学を繋ぐ次世代のQOLサポーターの育成を目指します。管理栄養士に限らず、スポーツ栄養学を学びたい方を対象とした健康スポーツ学分野と連携したコースです。スポーツ現場で実際に栄養サポートを行っている教員が複数配置されています。

• 病院管理栄養士（チーム医療への参画)
•  老人福祉施設管理栄養士（栄養ケア・マネジメントの実施）
•  病院栄養管理部門のリーダー
•  病院給食管理部門のリーダー
•  厚生労働省等の国の栄養行政をおこなう技官
•  都道府県・保健所の栄養行政のリーダー
•  市町村健康増進部門、福祉部門、教育委員会等の栄養行政のリーダー

• 食品系企業研究部門研究員
•  食品系企業商品開発部門研究員
•  小中学校栄養教諭
•  栄養士養成専門学校教員
•  栄養士養成大学・短大教員
•  管理栄養士養成大学教員
•  研究所研究員
•  博士後期課程進学

今、気になっている疑問を大学院で研究してみませんか？

稲葉 洋美 健康科学専攻 健康栄養学分野長

私たちは誕生した瞬間から命が尽きるまで身体の外からエネルギーと栄養素を摂取し続けないと生きていけません。また、健康に過ごしていくことが望まれています。食と健康を取り巻く課題は日々刻々と変化し、世界では食料分配の偏りによる飢餓と食品ロスの問題、食品ロスの増加が地球環境への負荷を増大させることが問題視されています。国内においては子どもの貧困、若年女性のやせ、成人の肥満・生活習慣病、高齢者の低栄養など全てのライフステージにおいて課題を抱えています。

ひとが生活している場所には健康と栄養に関する課題が一緒に存在するでしょう。健康栄養学分野は、管理栄養士職に限らず、運動、血液、痛みなど生理学・生化学を専門とする多様な教員で構成されています。問題を解決してみたい、学問を楽しみたい方をお待ちしています。