産総研連携大学院で実現する最先端の研究
産総研連携大学院とは??
産業技術総合研究所(産総研)と大学院が協力し、優れた研究者を育てる制度です。
産総研研究者が大学院の客員教員に就任し、大学院生の研究指導を行います。
大学院生は、大学内で産総研研究者による講義を受けられます。また、産総研内で最先端の研究装置等を利用して研究を行うことができます。
脳卒中の後遺症の一つに、触れられただけでも強い痛みを感じてしまう「脳卒中後疼痛」があります。この痛みは日常生活に大きな影響を与えますが、なぜ起こるのか、その仕組みはまだ十分に分かっていません。私は、脳卒中の後に脳の神経回路がどのように変化し、それが痛みの発症につながるのかを研究しています。動物モデルを用いて脳活動や神経回路の変化を詳しく調べることで、痛みを引き起こす脳内メカニズムの解明につなげることを目指しています。
大学院で取り組んできた研究をさらに発展させ、脳の神経回路をより詳細に解析したいと考えたことが、産総研で研究を行うことを決めたきっかけです。産総研には、超高磁場MRIを用いた高精度な脳画像解析や、サルを用いた実験など、大学では実施が難しい研究を可能にする最先端の設備が整っています。こうした環境を活用することで、これまで取り組んできた研究をさらに発展させ、新たな知見の獲得を目指せることに魅力を感じています。

Luong Thi Hai Yen