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保健学専攻理学療法学分野
脳・運動機能から地域活動、高度専門技術まで、幅広い領域での研究活動

理学療法学分野では、各種疾患に起因する身体機能障害に対する病態生理の解明、臨床的評価方法、障害予防・改善のための研究・教育を行います。

そして、国際生活機能分類(ICF)・日常生活活動(ADL)・生活の質(QOL)に結びつく科学的方法論を探求します。また、臨床理学療法・地域理学療法をコーディネートする高度専門職業人の育成を行います。

基礎理学療法においては、運動−感覚系や運動学的解析方法を駆使して身体機能障害に対する新たな治療法(理学療法)の開発を行い、その成果を社会に還元します。

トピックス
運動機能医科学研究所について

運動機能医科学研究所では、それぞれ異なる分野のプロフェッショナルな研究員と大学院生が所属しており、理学療法学分野の教員、院生が最も多いです。研究領域はヒトの感覚機能や運動機能および運動器障害に関する内容を行っています。本研究所は障害予防と最良の治療法を開発することを目指し、これまで数多くの研究成果を挙げています。

定期的なリサーチミーティング

本研究所では毎週定期的にリサーチミーティングを行っています。異なる分野の研究員(理学療法、作業療法、健康スポーツ分野)と大学院生が“クロストーク”し、学際的に活発なディスカッションを行っています。このディスカッションにより研究をさらにブラッシュアップし、よりよい研究成果を対外的に発表しています。

Impact factorの推移

本研究所は2011年度の開設以降、研究成果を精力的に発表しています。2016 年度はImpact factor の合計値が42.975 になり、全国的にみてもトップレベルの研究成果を挙げています。さらには、所属する研究員だけでなく大学院生が執筆した論文も国際誌に多数受理されています。

近年受理された大学院生の論文

Nakagawa M, et al. Effects of passive finger movement on cortical excitability,Frontiers in Human Neuroscience, 2017.
Sasaki R, et al. Presence and absence of muscle contraction elicited by peripheral nerve electrical stimulation differentially modulate primary motor cortex excitability, Frontiers in Human Neuroscience, 2017.

8つのLab
神経・筋・骨組織Lab 運動療法や電気刺激が障害をもった身体にどのような影響を与えるのか、動物実験を通した詳細な生体メカニズムの研究。
人類学・解剖学Lab 古人骨の研究、ヒトの個体差、動物との比較検討を行うことで、ヒトの身体構造の多様性やその背景に何があるのか、という研究。
バイオメカニクスLab 三次元動作解析装置や床反力計、筋電図を用いてヒトの身体運動学・運動力学、運動制御方法、運動学習、運動の仕組みを明らかにする研究。
応用理学療法Lab 整形外科疾患などの運動器に対する理学療法の効果判定や新しい筋力トレーニング、バランストレーニングなどの介入方法や呼吸理学療法介入の研究。
神経生理Lab 運動、感覚、バランスに関して脳の神経活動を記録する装置(脳波計、脳磁計)、脳を磁気および電気で刺激する装置(経頭蓋磁気および電気刺激)を用いた研究。
運動生理Lab 呼気ガス分析装置や近赤外線脳機能イメージング装置などを用いて生体反応を捉え、理学療法の効果やリスク管理に寄与する研究。
スポーツ医科学Lab 本学強化指定クラブ選手へのサポートやスポーツ障害調査、傷害発生メカニズム解明や治療・予防法についての動作解析、人体解剖を通した研究。
ヘルスプロモーションLab 地域や職域における慢性運動器痛(腰痛、膝痛)予防、転倒・骨折、ロコモティブ症候群予防の研究、発展途上国での地域理学療法についての研究。
研究テーマ例

※テーマタイトルをクリックすると担当教員の教員紹介をご覧いただけます。

修了後の進路・目指す将来像
  • リハビリテーション科主任、技師長
  • 臨床実習指導者
  • 新人教育担当者
  • 行政、保健業務での企画・運営担当
  • 福祉用具機器の開発担当
  • スポーツメーカー関係の研究部門
  • 大学教員・教育スタッフ
  • 専門職養成校教員
  • ポスドク(博士研究員)
  • 博士後期課程進学
  • 海外大学院進学

分野長メッセージ

臨床的な疑問を解決する科学的な思考過程を育む

小林 量作保健学専攻長 理学療法学分野長

長年、理学療法に関わっていると必ず臨床的な疑問や自分なりの仮説を持つようになります。しかし、その解決法や証明法の手法を身につけていないと、単なる自己流の考えに留まるでしょう。新規性のあるオリジナルティの高い考えでも、それを科学的な方法論でまとめないと多くの人に理解してもらえないからです。科学的な方法論を会得するには、単に研究方法をテキストで学ぶことではなく、指導者から厳しいチェックを受けながら成長することが必要です。そして2年間の指導者とのやりとりを通して、物事を科学的にとらえようとする態度と思考過程を身に付けます。学部教育や臨床における個人の努力だけでは、このような能力を学ぶには十分とは言えないでしょう。大学院はこの科学的な態度、思考過程を効率よく学ぶことのできる最短の道と思います。

今、自分の臨床的な疑問を解決したいと思っている方、理学療法における独創的なアイディアを証明したいと思っている方、本学の大学院で学びませんか!