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健康科学専攻健康栄養学分野
食と栄養を通じて、生活の質を向上させる

健康栄養学分野では、食を通した健康の保持・増進を目標に、健康教育、地域づくりの計画の策定について研究しています。また、介護食・高齢者食に対応するための調理法や食形態について研究しています。さらに、病気の方に対して、食事を通しての回復や病気の進行防止についての研究も行っています。また、美味しさに関する研究も行っています。これらの研究を通して、国民の健康保持・増進や生活の質の向上のために活躍できる人材を育成します。

トピックス
第20回日本病態栄養学会において 健康栄養学分野院生が受賞

2017年1月15日に、京都市で行われた第20回日本病態栄養学会にて、健康栄養学分野の竹内瑞希さんが、レシピコンテストのお弁当部門で優秀賞を受賞いたしました。このコンテストは、「糖尿病のための500kcal オリジナル弁当」というテーマで行われました。審査は、特設会場に食材やお弁当を入れる容器や試食のための皿などを持ち込んで、制限時間内にお弁当を作成し、審査員が試食をし、ポスターを見た学会員がよいと思うものにシールを貼っていき、最後に応募者がプレゼンテーションを行うという流れで行われましたが、審査員の試食の段階で、すでに高い評価をいただいていたようです。献立は、鮭の酒粕ソース、だし巻き卵、かきのもとの和え物、スキー汁などで、新潟の食材をふんだんに使ったものでした。スキー汁というのは新潟の郷土食で、味噌をベースとした具だくさんの汁物です。これを保温容器に入れて、見た目も鮮やかな暖かいお弁当に仕上がっていました。竹内さんはコンテストの前に、何度も何度も試作をしたそうで、当日は体重より重いくらいの食材や食器を抱えて会場に運び入れていました。

竹内さんは、病院の管理栄養士として勤務しながら、患者さんの日常の食生活に役立つような研究をしたいという気持ちから、大学院に入学し、低リン・カリウム食についての研究をしました。今後も研究を続け、その成果を現場に還元されることを期待しています。

特色
食や健康についての幅広い研究内容に対応 健康栄養学分野では、病気と関わりの深い栄養素に関する研究、調理中の栄養素の変動に関する研究、咀嚼に関する研究、また、高齢者や嚥下困難者のための食形態に関する研究、さらには味覚に影響を与える種々の要因に関する研究などを行っています。食や健康に関連した研究分野は実に幅広く、今後も様々な方面への研究の発展が考えられるでしょう。
臨床栄養専門コース 現在、病院や老人保健施設等の現場では、管理栄養士に対して、“医師や看護師とチーム医療を実践するための臨床専門知識”や“専門的で高度な栄養管理および食事支援に対する能力”が強く求められるようになってきました。このような現場からのニーズに応えるために、健康栄養学分野では、「臨床栄養専門コース」を開設しました。 「臨床栄養専門コース」に入学した大学院生は講義を通じて、実際に臨床現場の第一線で活躍している医師・管理栄養士等から直接指導を受けます。カリキュラムは実践的な内容であり、現場で役立つ高度な知識と技術の習得を目指します。また、病態栄養専門師、がん病態専門管理栄養士、糖尿病療養指導士、静脈経腸栄養学会栄養サポートチーム専門療法士の資格取得を念頭に症例レポートの作成方法に力点を置いたカリキュラムも開講しています。
修了後の進路・目指す将来像
  • 病院管理栄養士(チーム医療への参画)
  • 老人福祉施設管理栄養士(栄養ケア・マネジメントの実施)
  • 病院栄養管理部門のリーダー
  • 病院給食管理部門のリーダー
  • 厚生労働省等の国の栄養行政をおこなう技官
  • 都道府県・保健所の栄養行政のリーダー
  • 市町村健康増進部門、福祉部門、教育委員会等の栄養行政のリーダー
  • 食品系企業研究部門研究員
  • 食品系企業商品開発部門研究員
  • 小中学校栄養教諭
  • 栄養士養成専門学校教員
  • 栄養士養成大学・短大教員
  • 管理栄養士養成大学教員
  • 研究所研究員
  • 博士後期課程進学

分野長メッセージ

科学的な根拠を追及する楽しさを味わいましょう

伊藤 直子健康栄養学分野長

管理栄養士は、人々の健康の源となる適切な栄養管理を行うことが使命です。そのためには、食材やその中に含まれる栄養素、その体内動態について正確なことを知らなければならないのはもちろん、献立の立て方や、食べる方の体や嚥下の状態に合わせた食事形態、効果的な栄養指導など、考慮しなければならないことがたくさんあります。それには、根拠のある科学的知識が必要です。例えば、以前は、ポリフェノールは食品のアクにしかすぎませんでしたが、研究の進展により、今では積極的に摂取すべき機能性成分の一つになっています。また、BMIと健康との関連を調べた研究により、適正とされるBMIの目標値も変わってきています。このように、研究が進むことで、以前の常識と異なってくることもあります。適切な栄養を摂取するための根拠を自ら科学的に解明すること、それはとてもワクワクすることです。このワクワク感を大学院で味わってみませんか。