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医療情報・経営管理学専攻 医療情報・経営管理学分野
医療の質を決める複雑な情報学をマスターする

我が国の医療は日進月歩の診断・治療技術の発展、病院の急速なIT化、超高齢社会の到来、国民ニーズの多様化、患者満足度基準の高度化および新しい保険診療システム:DPCシステム:(診断群分類包括評価)の導入等の狭間にあり、もはや臨床情報管理と病院経営は医師の診療の合間に行う業務では無く、高度に専門的な知識と技能を必要とします。

医療情報・経営管理学専攻は、病院(施設)経営の質と効率性の向上を遅延させているクリティカル・パスを同定し、改善できる、時代の流れに即応した医療情報管理の専門家を養成します。

トピックス
情と理のベストミックス研究を目指して

大学院研究会風景

―本専攻/分野の教育の基本理念について―

本科の名称:医療情報・経営管理学専攻/分野にある「情」と「理」の二字は行政施策の実行に際して、また病院の患者さんへの対応、福祉施設の利用者さんに対する対応の根幹理念です。いずれが欠けても信頼は崩れてしまいます。しかし「情」も「理」も抽象的概念であってそのままでは見えません。そこで授業・演習および特別研究を通して科学的に「理」を可視可し、それを「情」に基づいた社会的配慮の具現化(可視化)に繋げる方策を研究していきたいと思います。各種の情報技術、現象の指標化手法、統計検定法、多変量解析法、潜在構造分析法等の統計手法、(臨床)疫学研究法、社会学的分析法等を駆使して、世界一の長寿国を50年という最速で実現した世界に冠たる国民皆保険精度等の社会保障制度を下支えするという気概で、医療情報・経営管理の向上に従事する人材を養成していきたいと思います。

特色
医療情報と情報処理技術のベストミックスを目指す 世界に冠たる我が国の医療保険制度、医療情報および情報処理技術は必ずしも相性が良くありません。百人百様の患者の状態に対する医学的な診断・治療の必要性と医療経済的判断に折り合いを付けることは超高齢化の我が国にあって益々難問化してきています。そうした中で最前線に立ち患者の状態を出来る限り細かく合理的に分類して個別に対応することができる医学(臨床疫学)、医療統計、情報処理技術等の知識を習得します。
院生が目指す医療技術・医療経営の向上に寄与する研究を指導 社会人大学院生にあっては帰属する病院・施設での課題に焦点を当て、医療情報・経営管理学の視点から解決の糸口になる研究を指導します。例えば、患者満足度の向上の為のクリティカル・パス、プロペンシティ・スコア法等を用いて、広く実施されているが効果の判定に異論が有り判然としていない医療技術評価、リハビリ関連病院と福祉施設、在宅介護との最適連携等院生の職場での課題解決や就職に貢献する研究を支援します。
医療情報・経営管理学修士は時代の要請 教育目標に記載した理由により関連の業務の必要性は確実に増加していき、今後の病院・施設経営に医療情報処理、経営管理の専門性の観点から求人を行う病院、福祉施設は増加すると予想されています。しかし医療情報・経営管理学修士の名称またはそれに類似した学位を取ることができる大学は全国で極めて限られております。このことから本学位を習得した場合、新たな就職または現職での立場は有利に働くと考えられます。

分野長メッセージ

医療情報・経営管理学修士に相応しい技能取得

瀧口 徹医療情報・経営管理学専攻長/分野長

我が国は世界最長の平均寿命を世界中で最短の期間で達成しました。医療経済的視点からみても65歳以上の高齢者の割合がこの50年間で4倍に上昇したにも拘わらず日本の医療費は2012年時点でGDP の10.3%にとどまり、国民一人平均医療費はOECD諸国34か国中で10位という低さです。この成功の主因は1958年の国民皆保険制度の開始と公衆衛生の普及に負うことが大きいと国際科学雑誌ランセットの日本特集で高く評価されています。男女とも健康寿命の長さが世界一という世界に誇れる状態を維持向上させるには日進月歩の医学の進歩、関連するIT技術の飛躍的進歩および国民意識の変化への総合的対応が必須です。更に、医療保険制度改革の切り札DPCシステムへの専門的対応が不可欠です。こうした業務の中核をなす医療情報と情報処理技術の両方に精通した専門家「医療情報・経営管理学修士」を養成し日本の医療保険制度を守り発展させる防人(さきもり)を世に送ります。