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博士後期課程医療福祉学専攻

医療福祉学専攻では、保健・医療・福祉の一貫性ある総合的ケアと、それを推進する総合社会政策の策定ができる人材養成を目指し、専門分野の枠を超えた、心身機能学、福祉人間工学、地域・国際保健福祉学の3つの研究領域を設けて、保健・医療・福祉をめぐる複雑な環境の変化に対応できる高度専門職者を養成します。修了後の進路としては、大学および大学院その他の教育機関、研究機関、病院保健所等の医療機関、行政機関等に教員・指導者・研究者として従事することが想定され、総合的ケアという時代の要請に応えられる、共通認識をもった高度専門職者として、各分野で活躍することが期待されます。

特色
心身機能学 心身機能を多角的に教育研究する医学・医療・工学・スポーツにまたがる学際領域の問題点を扱います。運動・動作・行動・感覚機能を生体力学的、生化学的および電気生理学的等の手法により詳細に分析し、運動障害、認知症、失行・失認・失語症等の高次脳機能障害に対する臨床的な問題解決能力を培い、新たな治療法を開発するための基本的理論を教育研究します。
福祉人間工学 福祉向上に役立つ福祉用具・装具・義肢・靴などをどのように人間に適合させるかを科学的に検討します。それによってより優れた福祉用具の開発やリハビリテーションの方法、健康増進の方法の向上を目指します。そのためにコンピュータを駆使した最新の身体動作分析の手法や人間工学的な手法を活用します。
地域・国際保健福祉学 主に地域、国際レベルでの人間集団を対象とした健康や福祉の向上を目指し、各専門領域について学びます。専門領域は、予防保健学、公衆衛生学、国際保健学、健康政策学、社会福祉学などが含まれます。研究手法は、テーマに応じて自然科学から社会科学まで多様な手法を用います。
研究テーマ例
  • 在宅パーキンソン病患者の災害時要援護者登録に関する研究
  • 東日本大震災後福島県からの県外避難家庭の被災直後と3年後のストレス度差の要因分析
  • 指神経刺激による求心性促通潜時と皮膚筋反射および体性感覚誘発磁界潜時との関連
  • 母趾外転筋の加圧による外反母趾矯正に関する基礎的研究
  • 静止立位時における中足骨パッド最適位置の検討
  • 疑似的脚長差条件における健常者の立位保持調整に関する研究
  • The twisted structure of the human Achilles tendon
  • 肩関節拳上角度と肩甲下筋の筋活動の関係
  • ディサースリア例における治療技法の開発と治療効果分析
  • 肥満・高脂血症患者に対する食事療法の研究
  • 日本の社会保障政策における社会福祉制度の機能に関する研究
  • 高齢者の転倒予防と筋力増強に関する研究
  • 住民参画による市町村健康増進計画の評価の有効性の検証と仕組みづくり
  • 保健医療福祉の連携の地域介護における介護福祉士の役割
  • 粗大運動時における脳活動と運動制御について
  • 身体運動能力の加齢変化 ―横断的研究―
  • 上肢運動時における肩関節角度と深部筋活動との関係
  • 方向転換ランニング中にACLにかかる負荷の分析
  • 歩行時における足部と膝の回転軸の方向に関する研究
  • ヒール位置が歩行中の下肢筋に及ぼす影響
  • 手指屈筋群における筋機能解析
  • パーキンソン病患者の音声に関する研究
  • 地域の健康推進員のエンパワメント指標の開発
  • Ⅱ型糖尿病患者の血糖コントロールのための血糖自己測定器を用いた栄養教育手法の開発
  • 統合失調症患者の肥満予防のための栄養教育手法の開発
  • 職域におけるメタボリックシンドローム予防のための栄養教育と食職環境整備手法の開発
  • 地域福祉における新たな住民参加の研究
  • 生活領域における介護福祉士の専門性とその活動についての質的研究
  • 脳卒中患者における項目反応理論分析を用いた効用値尺度の比較

分野長メッセージ

科学的態度と総合的リハビリテーションの視野を持った人材の育成

大山 峰生医療福祉学専攻長

博士後期課程に進学する本来の目的は学位をとることにあります。さらに、博士後期課程は研究者としての第一歩でもあり、今まで誰も解明していないことや実現していないことに関する研究に取り組み、世界初となる研究成果を論文として学会誌に発表することが求められます。

本学の大学院の特徴は、保健・医療・福祉・スポーツ・医療情報・経営管理領域を専門とした意を同じくする研究集団の下で研究を学び、充実した研究経験を積み重ねることができることです。また、これらの領域の優れた専門家が連携して得られる豊富な人的資源の中で議論を重ね、多視点からのアドバイスを得ながら研究を進められることにあります。これは、これら領域の学際的な研究をしたい方にとっては、効率よく研究成果を得るためのより恵まれた環境であるともいえます。

研究成果を論文として公表するためには、進学してからの活動計画と行動力が鍵となります。保健・医療・福祉・スポーツ・医療情報・経営管理の各専門領域あるいはこれら学際領域の研究を志す方は、是非、本学の教育・研究の環境下で、研究活動に励み、研究成果を公表してはいかがでしょうか。本学の博士後期課程の研究で養われた計画能力、行動力、プレゼンテーション能力は将来のためにきっと役立つはずです。