失語症と自閉症の共通点
「失語症」と「自閉症」は全く別の障害ですが、どちらもコミュニケーションが上手くできないという共通点があります。言語聴覚士として、これらの人たちとどのように関わったら良いのでしょうか。本ゼミでは「失語症」や「自閉症」などの最新理論だけでなく、患者様の実際の生活場面において、どのようなサポートが必要なのかについても議論し考えていきます。
※学生の在籍学年は平成22年度在籍時のものです。
山岸 達弥
Masaki Nishio
教授
失語症と自閉症の共通点
「失語症」と「自閉症」は全く別の障害ですが、どちらもコミュニケーションが上手くできないという共通点があります。言語聴覚士として、これらの人たちとどのように関わったら良いのでしょうか。本ゼミでは「失語症」や「自閉症」などの最新理論だけでなく、患者様の実際の生活場面において、どのようなサポートが必要なのかについても議論し考えていきます。
言語聴覚学科4年
稲葉 俊彦
新潟県
佐渡高校出身
ゼミ生からひとこと
ゼミ全体で知識向上を目指しています
私の卒業研究のテーマは、認知神経心理学からみた深層失読です。最新の論文には当然ですが、英語の論文が多く読むことに苦労しましたが、先生の熱心なご指導のもと研究を成し遂げることができました。山岸ゼミでは国家試験対策として、各々が担当した科目の問題解説をしてゼミ全体で知識の向上を目指しています。4年生と3年生は仲が良くとても雰囲気の良いゼミです。
<ゼミ生の研究テーマ>
2症例による統語論的失文法の訓練の検討~動詞の単独訓練とマッピングセラピー~/トライアングル・モデルにおける深層失読~2症例からみたメカニズムの考察~/呼称障害における意味セラピーの訓練効果について/高機能広汎性発達障害と社会的ひきこもり/自閉症における自傷行為について
西尾 正輝
Masaki Nishio
准教授
社会に貢献できる人材を育てる
脳卒中などの神経や筋の疾患に起因して、話ことばと飲み込みの障害が起こります。本ゼミでは、学内外の最前線で活躍する一流の研究者などとの知的交流を紹介したり、私の研究成果集と臨床経験を紹介したりして、その治療・訓練と研究に取り組むことのおもしろさと意義を学びます。「本当に」社会に貢献できる言語聴覚士を育てる教育の一環として、卒業研究の指導を行っています。
言語聴覚学科3年
岡本 卓也
栃木県
小山高校出身
ゼミ生からひとこと
納得のいく研究をすることができました
私は、「筋委縮性側索硬化症によるフォルマントと話声位の経時的変化」について卒業研究を行っています。音響解析を行い、病気の進行にともなってフォルマント(母音の周波数成分)と話声位(声の高さ)がどのように変化するのか考えました。音響解析は、大変な作業でしたが自分の納得がいく研究になりました。また、ゼミでは先輩とのつながりも多く、様々な情報交換を行い困ったときには相談に乗ってもらっています。
<ゼミ生の研究テーマ>
声量の意図的増大に伴う話声位の変化に関する検討/声量の意図的低下に伴う話声位の変化に関する検討/発話速度の意図的加速に伴う話声位の変化に関する検討/発話速度の意図的減速に伴う話声位の変化に関する検討/音読,自由会話,口頭説明の3種の課題間の話声位の差異に関する検討/健常青年における舌の筋力測定の試み
吉岡 豊
Yutaka Yoshioka
准教授
言語獲得の不思議
私は、ことば(音声)を通してメッセージを理解したり伝えたりできることに関心があり、「言語」「聴覚機能」「音響情報」へと関心領域が広がりました。今では、特異的言語発達遅滞児の言語獲得、音声知覚なども本ゼミの研究テーマに加え、熱心なゼミ生とともに研究を進めています。知れば知るほど言語獲得の緻密さや聞こえの不思議さに驚かされています。
言語聴覚学科4年
中澤 理恵
新潟県
新潟江南高校出身
ゼミ生からひとこと
学ぶ楽しさを実感!!
私は、医療機関における聴覚障害者の情報保障について研究し、ゼミ活動は聴覚・小児を中心に行いました。「聴覚検査」や「子供への発達検査」などを実際に行うことで、より理解を深めることができ、学ぶことの楽しさを感じることができました。またゼミでは、毎回常識問題を解く時間を設けている為、一般常識も身につけられ、実習時の患者様との会話場面において、とても役に立ちました。
<ゼミ生の研究テーマ>
実習と臨床で診る言語障害の相違-臨床実習における問題点-/子どもの障害に対する親の受容過程について-書籍資料に基づく継時的検討-/義肢装具士における聴力障害の検討/医療機関における聴覚障害者の情報保障-利用者からみた検討-/表出型特異的言語発達障害児1例の構音発達について/有声破裂音のVOT+化が音声知覚に与える影響
今村 徹
Toru Imamura
教授
認知機能の障害に挑む
ヒトの脳にそなわっている記憶、注意、計算、思考、判断、学習などの機能をまとめて認知機能 (または高次機能) といいます。今村ゼミでは成人の認知機能障害をテーマとしています。特に高齢者の医療や福祉の現場では、驚くほど多数の患者さんがさまざまな認知機能障害の診断・評価がされないまま、不十分な治療・療養・介護環境におかれています。認知機能障害の専門家のニーズは大きく、言語聴覚士にもその役割が求められます。今村ゼミはそのような臨床現場のニーズに応えるための入門講座であると考えています。 ・・・もっと詳しく見る
今井 信行
Nobuyuki Imai
准教授
即戦力の活躍が期待される摂食・嚥下障害に取り組む
命の源である「食べる」という行為に、最初にかかわるのが口腔であり食物を体内に取り込むために、円滑に働いているのが、摂食・嚥下機能です。高齢者や、脳血管疾患による障害者が、この重要な機能を損なうと、食事ができなくなるだけでなく、生きる目的や希望をも失いかねない問題に直面します。今、言語聴覚士は、このような障害に関わり、少しでも口から食べられるようになるためのリハビリテーションを懸命に行い、多くの病院や施設で、即戦力としての活躍が期待されています。私のゼミでは、この難問に挑戦することを目指します。
渡辺 眞澄
Masumi Watanabe
准教授
言葉、言葉、言葉・・・・!
私たちは日々の会話の中で特に言葉を意識せずに使っています。しかし言語はまた思考、詩、小説などにも使われ、脳機能の中ではもっとも高度なもので、脳研究の最後のフロンティアと言われています。文は単語の羅列ではなく、ある構造をもっているので、文の発話・理解には構造の解析が必要です。脳損傷による失語症では文構造の解析が困難になります。このゼミでは、単語や文の処理過程、そして失語症の言語障害に関するテーマについて、先行研究を調べ、必要な調査・検査・実験を実施し、論文にまとめることを学びます。
山口 富一
Tomiichi Yamaguchi
准教授
小児聴覚障害の聴能評価と補聴器・人工内耳
私の研究室では聴覚障害児の聴力検査や聴能評価を中心に補聴器や人工内耳などオージオロジー分野を中心に研究しています。前任校である聾学校での臨床実習には毎年学生がお世話になっています。聾学校幼児児童を対象とした聴能評価や言語力評価の卒業研究を行った学生もいます。また、新潟大学耳鼻科の小児外来と人工内耳外来の臨床に参加し連携を図っています。この分野は耳科学・聴覚生理・聴覚心理・音響学や教育学など多くの分野が関係し幅広い研究テーマに対応しています。
渡辺 時生
Tokio Watanabe
助教
「ハビリテーション」と「臨床の知」を学ぼう
子どものことばの障害への支援は、「ハビリテーション」であることがほとんどです。「リ」が抜けた誤植ではありません。何が違うのかは、ぜひ入学して学びましょう。本ゼミでは、吃音を中心とした子どものことばの障害について学びます。子どもにことばを教えるのではなく支援するという姿勢、そして保護者への助言の重要性についても事例を通して深く考えます。学内の言語発達支援センターで臨床の実際を経験し、机上の知識ではなく臨床の知を身につけることを目指します。