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健康科学部

Department of Health and Nutrition

学びの特色

1.病院福祉施設など豊富で充実した臨地実習

本学科では、国が定める臨地実習期間と比較して必修実習のみで2倍、選択実習を含めると3倍にもおよぶ実習時間を設けています。1年次から校外実習を組み入れて、管理栄養士が担う役割を早期から学ぶことで、4年間を通じたキャリア形成へと繋げていきます。医療と介護・福祉に関する「食」を体系的に学べるカリキュラムは全国的に見ても珍しく、介護・福祉施設での実習を実施している大学は多くありません。さらに、医療現場で働くために必要な医療系科目も数多く設けており、他職種を目指す学生とともに「チーム医療」の一員として活躍するための力も養います。

2.行政・栄養教諭経験を持つ教師陣による指導

本学科には、公務員や教員として現場で活躍していた行政出身の実務家教員も在籍しています。働く世代の健康づくりを食生活面から支援するプログラムや料理経験の少ない大学生にレシピを提供する活動、メニュー開発など、行政と連携した取り組みを推進し、地域の学校・保育園でのボランティア活動にも積極的に参加しています。実践的な取り組みにより、主体的な行動力が身につきます。

3.アスリートのサポートを通して実践的にスポーツ栄養学を学ぶ

スポーツ分野の研究を行う教員も数多く配置し、強化指定クラブが身近にあるメリットを活かしてアスリートと協働した取り組みも行っています。栄養ケアセミナールームの設置も予定しており、そこでは実際にアスリートに対して栄養管理を実践します。さらに、大学院修士課程にはスポーツ栄養学コースがあるため、卒業後も継続してスポーツ栄養学を学べる環境を整えています。また、本学強化指定クラブや高校生アスリートを対象とした体組成の測定や食に関する調査を行い、栄養サポートを実施しています。

4.産学連携商品開発で創造力と自主性を育成

本学科では、産学連携による食品開発やレシピコンテスト、各種ボランティア活動への参加を推奨しています。過去には企業とプロスポーツ団体、大学がそれぞれ「メニュー開発」「健康増進」「教育研究」の視点から協働し、地元飲食店のメニューを考案する取り組みも行われました。食品会社での勤務経験を持つ教員もおり、自分たちで試行錯誤しながら新たな食品やレシピなどを考案し、自ら行動を起こすことで、「食」に対する斬新な創造力と高い自主性を養います。また、ビジネスの観点から「食」を追究することで、多角的な知見が身につき、将来の活躍の幅も大きく広がります。

FEATURES

地域高齢者の健康寿命延伸をサポート

本学科の学生は、地域高齢者の健康寿命を延ばすために、様々なことに取り組んでいます。一つはサルコペニア予防です。全身性の骨格筋量減少と筋機能低下を伴ったサルコペニアになると、骨折や介護が必要になるなどの危険が増大することが知られています。難しい内容をわかりやすく伝えることを心がけ、地域の商店街などに出向き「高齢者に対する栄養サポート活動」を行っています。

高校生の朝食講座

本学科では、五泉市健康福祉課との連携事業「高校生の朝食講座」に毎年参加しています。この講座は若い世代( 2 0~3 0 歳代)の将来の生活習慣病予防を目的に、自立前の高校生を対象に自ら健康的な食習慣を形成することを目指しています。学生が簡単な朝食メニューを考案し、その調理指導と朝食ミニ講話も学生が行うピア・エデュケーション方式です。今後も食の面から地域の健康を支える活動に積極的に参加していきたいと思います。

大学生向けレシピ集「あったかおうちごはん」の発行

新潟市の食と花の推進課の事業の一環で、「大学生考案の簡単朝食レシピづくり募集」が実施され、本学科の学生5名が参加しました。あまり料理をしない大学生に食に対しての意識を高めてもらうために、主食・主菜・副菜をそろえた食事を簡単に作れるレシピを、学生たちが自ら考案しました。完成したレシピは、レシピ集「あったかおうちごはん」として発行されました。食の面から地域の健康を支える活動に積極的に参加しています。

高校生の課題研究をサポート

文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールに指定されている県内の高校から依頼があり、「食品に含まれるプロテアーゼ(たんぱく質分解酵素)の効果」に関する課題研究に取り組んでいる高校生へ当科教員が助言や分析指導を行いました。夏休みには高校生3名が本学に来学し、プロテアーゼを持つマイタケやパイナップルの液に漬けて調理した鶏肉の成分を測定しました。今後も、地域の教育研究活動への積極的な支援を行っていきたいと考えています。

三条地域昼食充実プロジェクトに参加

三条保健所が主催する産官学連携による三条地域昼食充実プロジェクトに参加しました。脳卒中対策が重点課題であることから、減塩かつ野菜たっぷりでも満足感のある昼食弁当を2種類開発し、10~11月には地元配達弁当業者の方から販売いただきました。利用者の方からは彩りが良く美味しかった、食生活を見直すきっかけになった、継続して欲しいなどの反響がありました。今後も関係者の方と連携して、地域の健康づくりや生活習慣病予防に役立つ食の提案をしていきます。

産学連携の健菜メニューの企画販売

新潟市を中心に飲食店を展開する株式会社キタカタとの連携健康企画の一環として、協働で飲食店で提供するメニューを考案しました。学生が考えたテーマである「彩」「旬」「噛」を基本に、新潟の秋の食材を使用し、一食に必要な野菜量が摂れる“健菜メニュー”を開発しました。実際に飲食店でも提供され、お客様からも好評価をいただくことができました。今後も本学科では、このように外部機関との連携を継続し、健康面に配慮した食環境づくりを進めていきます。

地域活動支援センタードリームカレッジとの連携“食育”

本学科では、地域貢献活動の一環として、2016年度からドリームカレッジ(知的・発達障がい者支援センター)との連携による“食育”を行っています。2017年度には「バランスの良い弁当作り」をテーマに、持参した弁当の食事バランスの確認や調理実習を行い、ドリームカレッジの方々が学習成果の発表を行いました。
今後もこのような活動を通して、福祉施設などの他機関との連携を継続し、体験的に“食育”の理解を深めていきます。

夏の講座 ~低栄養・脱水予防、および摂食嚥下機能低下時の食事について~

2017年8月23日に実施した「第3回健康栄養学科夏の講座」は、「低栄養・脱水予防および摂食嚥下機能低下時の食事」をテーマとして実施しました。健康栄養学科3年生7名が中心となり、実際に問題を抱える地域高齢者の方やそのサポートをする家族が日常の食事に役立てられるようなメニューを紹介しました。学生は、食材の選び方、調理時の工夫等を説明しながら試食を交えてメニューを紹介し、参加者からは、「どのメニューもおいしくとても参考になった」との嬉しいコメントをいただきました。

地域高齢者への講演・相談会活動

新潟県内の医療職で組織する「新潟高齢者の栄養と摂食を支える会」のメンバーとして、地域の高齢者に対して栄養管理と摂食に関する面から支援活動を行っています。いつまでも口から食べることができるような状態を保つために、誤嚥性肺炎や低栄養を予防するための講演会や相談会、調理実習などを定期的に行っています。相談会には、健康栄養学科の学生も参加しており、授業で学んだ内容を地域高齢者の支援に役立てています。

学生による学会等発表

大学は教育および学術研究(社会におけるあらゆる現象の真理や基本原理の発見を目指して、好奇心・探求心をもって行う知的創造活動)を行う機関です。そこで当科の学生も、机上の学習だけではなく、「卒業研究」を行いより深い専門性を身につけています。研究の内容は、論文にまとめることは勿論のこと、学会(研究の発表、情報・意見交換などを行う研究者の集会)などでも積極的に発表しています。例えば、新潟栄養・食生活学会、日本栄養改善学会、日本病態栄養学会、日本体力医学会、日本調理科学会、食と花の国際シンポジウムなどに参加し、口演(パワーポイントなどで内容を説明し、討論を行う方法)や示説(パネルに掲示した内容を説明し、討論を行う方法)での発表を行っています。

大学院 臨床栄養コース

管理栄養士は、「食」を通して人の命を支える専門職として、栄養分野における科学と技術の修得に努めると共に、他の専門職と連携できる能力が求められています。そこで本学では、その能力を高めるため、大学院に「臨床栄養専門コース」を設けています。本コースでは、臨床現場の第一線で活躍している医師、管理栄養士、看護師、言語聴覚士などによる講義や演習、半年間のインターンシップ(病院での実習)などのカリキュラムが配置され、高度な知識と技術を兼ね備えた管理栄養士を育成しています。