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本学では、多くの教員が個々の専門的能力を活かした研究や社会活動を行っています。これらの活動に学生が参加しサポートすることで、地域で活躍するQOLサポーターとして、また21世紀の保健・医療・福祉の研究者として必要な能力を養います。
子どものコミュニケーション力を支援する「言語発達支援センター」の開設
言語発達支援センターでは、コミュニケーションに心配ごとがある子どもを対象に、相談を受けています。ことばの問題は「単純なことばの遅れ」「難聴」「自閉症」など様々な理由によって起こります。本学の言語療法室では、専門分野の教員がそれぞれ対応し検査や評価を行いますが、場合によっては教員指導のもと、実践力を高める目的で学生が参加することもあります。また、ことばの遅れが認められる就学前の小児や低学年の児童が通う施設が少ないことを踏まえ、同センターは周辺地域への貢献という目的も持って活動しています。
ロサンゼルス海外研修
平成23年、2/20~2/27、アメリカ・ロサンゼルスで海外英語研修が行われました。本研修では、現地大学の言語聴覚障害領域講義への参加、先進的な言語聴覚障害関連施設を持つ病院の見学や患者様との交流活動などが行われ、参加した学生たちも大いに刺激を受けていました。また、アメリカの文化に触れながら英語によるコミュニケーション力の向上を目的とし、それぞれが積極的にコミュニケーション向上を図る場面もありました。本学科では、このような研修を通して国際感覚や言語聴覚障害領域への理解を促進しています。
スムーズな臨床現場への導入を目的とした「実習前教育」
3年次後期の履修科目「臨床実習II」では、3週間もの期間をかけて学外の各施設で指導者(supervisor)となる言語聴覚士のもとで、評価実習に取り組みます。その事前教育として学内外で実習前教育を行います。今までに履修した科目の再確認や、実習にのぞむ際の注意点を臨床経験豊富な教員から指導を受けるプログラムを講義形式で行います。また、関連施設でカルテやデータを見たり、実際の患者さんにどのような検査が必要かを参加学生みんなで考え、実施し、患者さんの障害像について分析します。直接言語聴覚士の指導を受けることによって、臨床実習のイメージをつかみ、よりスムーズに臨床現場へと導入することができます。
視野を広げるアメリカ・ウースターステイト大学への海外研修
アメリカ北東部ボストンのマサチューセッツ州立ウースターステイト大学において英語研修を目的としたイベントに参加しました。日本における言語聴覚士養成課程に相当するコミュニケーション障害学科の学生との交流や学部の講義への参加、また学長との昼食会など忙しいスケジュールでしたが、アメリカの大学生活をいろいろな角度から体験できました。特に修士課程の学生から、英語を母国語としない人たちのコミュニケーション技術についてグループ訓練を受け、その訓練計画なども教わりました。日本とは異なる養成課程や臨床の様子を目の当たりにすることにより、学生は視野を広げることができました。
失語症友の会:学生ボランティアの交流
新潟県内で行われている失語症友の会の活動に学生ボランティアが参加しています。定例会では失語症者やその家族、言語聴覚士をはじめとする人たちによって発表会やレクリエーションが行われます。失語症者がコミュニケーションに問題を感じているときに、ジェスチャーを用いたり、わかりやすく説明するといった援助を行います。講義で得た知識を活用することによって、臨床実習を始める前にどのように失語症者と関わっていくのかを考える勉強の場ともなります。目標としている言語聴覚士との出会いや、将来的に関わる失語症などを実際に経験することができます。
認知症 (痴呆) の患者さんとご家族を支える:認知症介護支援ネットワーク事業での活動
言語聴覚学科/今村徹先生
高齢化社会である現在、認知症 (痴呆) の患者さんとそれを介護するご家族がより良い生活をおくれるように、医療と福祉、地域と社会で支えていくことが求められています。本学科の今村徹教授は、新潟県の村上、新発田、新津の3つの健康福祉環境事務所が行っている『認知症介護支援ネットワーク事業』で活動しています。この事業では「地域研修」「施設研修」として、患者さんとご家族を支える医療、福祉、介護の専門職のみなさんの研修会と事例検討会、事後検討会の講師を担当しています。認知症の患者さんは、家族や社会が抱え込んだ処理するべき困り事ではありません。ご本人とご家族のより良い生活を実現するために、地域と社会がさまざまな手段で支えていくことのできる存在なのです。その理想に近づくために、この事業では県の保健師さんたちと二人三脚で、認知症の患者さんとご家族の生活の質 (QOL) と、それを支える医療、福祉、介護の質を高めることを目標に活動を続けています。
嚥下食の開発:嚥下障害分野での最先端の取り組み
写真はメロンと即席ゲル化剤をミキサーで数秒間攪拌させてできたメロンのゼリ-です。重度の嚥下障害患者にとってゼリー食はもっとも安全ですが、このゼリー食を造るには、ゲル化剤(凝固剤)が必要です。産学連携を勧めている当学西尾准教授らの研究グループは、数秒でゼリー食を作成可能とする嚥下障害患者のための画期的なゲル化剤を開発することに成功しました。これは加熱する必要がなく、ほとんど温度にかかわりなく、数秒でゼリーもしくはムースゼリー状となることから、「即席ゲル化剤」とも呼ばれています。こうした技術開発に関わる教員による講義では、臨床に役立つ最先端の知識を得ることができます。










