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【理学療法学科・運動機能医科学研究所】大西秀明教授(理学療法学科、神経生理・運動生理Lab神経生理班、運動機能医科学研究所)らの研究論文が国際誌に掲載されました!

理学療法学科の大西秀明教授らの研究論文が国際誌「European Journal of Neuroscience」に掲載されました。
以下に研究概要を記載いたします。

Authors: Onishi H, Sugawara K, Yamashiro K, Sato D, Kirimoto H, Tamaki H, Shirozu H, Kameyama S.
Title: Inhibitory effect of intensity and inter-stimulus interval of conditioning stimuli on somatosensory evoked magnetic fields
Journal: European Journal of Neuroscience

<要旨>
本研究では、体性感覚情報処理にかかわる抑制機能に着目した研究であり、条件刺激がその直後に与えられる試験刺激によって引き起こされる皮質活動にどの程度影響を及ぼすのかを明らかにすることを目的としている。対象者は23名の若年健常者であり、3種類の課題を行った。

(実験1)500msの刺激間隔で6発の電気刺激(90%運動閾値強度[MT])を正中神経与え、誘発される体性感覚誘発磁界(SEF)を計測・解析した。その結果、2発目以降の刺激によるSEF波形のP35mおよびP60mは減弱することが確認できた。これはいくつかの先行研究と同様の結果であった。

(実験2)試験刺激(90%MT)の500 ms前に電気刺激強度が異なる条件刺激(70-110%MT)を与え、条件刺激の刺激強度が試験刺激によって誘発されるSEFにどのような影響を与えるのかを解析した。その結果、70%MTの条件刺激では試験刺激によって誘発されるSEF成分は変化せず、条件刺激の刺激強度が強くなるに従い、その後に誘発されるSEFのN20m、P35m、P60m成分の減弱度合いが大きくなることが明らかになった。

(実験3)試験刺激(90%MT)の500 msまたは1000 ms前に3発の条件刺激(70%MT)を与え、3発の条件刺激の刺激間隔(250-1000 ms)または条件刺激と試験刺激の刺激間隔(500 or 1000 ms)の影響を解析した。その結果、N20m、P35m、P60mのいずれも条件刺激の刺激間隔が500 ms以下の場合に減弱した。さらに、P60mは条件刺激の刺激間隔または条件刺激と試験刺激の刺激間隔が1000 msであっても減弱が続いてた。

70%強度の条件刺激1発ではいずれの成分も減弱しないが(実験2)、条件刺激を3発与えることによってその後のSEF波形が減弱したことから(実験2)、条件刺激による抑制が蓄積していると考えられた。さらに、P35mとP60mの振る舞いが異っており、P60mの抑制は1000 msも持続することが明らかになった。これらの結果は、短潜時の体性感覚誘発反応を解釈する上の一助になると考えられた。

>>運動機能医科学研究所の詳細はこちら
http://www.ihmms.jp/

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http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/pt/

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