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【理学療法学科・運動機能医科学研究所】江玉睦明講師(理学療法学科、運動機能解析・アスリートサポートLab、運動機能医科学研究所)らの研究論文が国際誌に掲載されました!

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理学療法学科の江玉睦明講師(理学療法学科、運動機能解析・アスリートサポートLab、運動機能医科学研究所)らの研究論文が国際誌に掲載されました。研究の概要は以下の通りです。

【研究結果】
膝蓋骨下極と膝蓋腱の形態を詳細に明らかにし、膝蓋腱炎発生メカニズムの解剖学的要因を検討
―大規模な解剖学的検証―

研究の概要:
現在、膝蓋腱炎の発生メカニズムとしては主に反復した伸張負荷によるメカニズムと、膝蓋骨下極と膝蓋腱の近位後面が衝突するメカニズムが報告されていますが、統一した見解が得られていません。この原因としては、膝蓋骨や膝蓋腱の解剖学的報告が少ないこと、そして解剖学的特徴をベースとした膝蓋大腿関節の生体力学的研究が行われていないことが考えられます。そこで本研究では、膝蓋骨下極の形態と膝蓋腱の付着部、更に膝蓋腱の長さや走行を詳細に検討し、膝蓋腱炎発生メカニズムの解剖学的要因を検討しました。その結果、構造の違いにより発生メカニズムが異なる可能性が明らかになりました。

本研究成果は、Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sports誌に掲載予定です。

研究者からのコメント:
本研究結果より、構造の違いにより発生メカニズムが異なることが示唆されました。今後は、本研究結果を基礎情報とした、生体力学的研究が必要であると考えます。

研究のポイント:
1. 膝蓋骨と膝蓋腱を対象とした研究では世界で最も多くの標本(100膝)を用いた大規模な解剖学的研究である点。
2. Pointed Typeで且つAnterior Typeは、膝蓋骨の後傾により、膝関節屈曲時に膝蓋骨下極と膝蓋腱の近位後面が衝突して損傷が誘発される可能性が示唆された点。
3. Posterior Type やBlunt Typeは、膝蓋骨に後傾により、膝蓋骨の下極部後面の腱線維には強い伸張ストレスが加わる可能性が示唆された点。
4. 構造の違いにより発生メカニズムが異なり、反復した伸張負荷によるメカニズムと、膝蓋骨下極と膝蓋腱の近位後面が衝突するメカニズムの2つが混在する可能性が示唆された点。

【図1】膝蓋骨下極の分類
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/20170223-1.pdf (423KB)
【図2】膝蓋腱付着部(膝蓋骨下極)
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/20170223-2.pdf (441KB)

原著論文情報
Edama M,Kageyama I,Nakamura M,Kikumoto T,Nakamura E,Ito W,Takabayashi T,Inai T,Onishi H.Anatomical study of the inferior patellar pole and patellar tendon.Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sports.2017.(In press)

用語説明
Pointed Type:膝蓋骨下極が尖っているもの,Intermediate Type:中間のもの,Blunt Type:丸いものAnterior Type:膝蓋腱が膝蓋骨下極の前面に付着,Posterior Type:膝蓋腱が膝蓋骨下極の後面から付着

>>運動機能医科学研究所の詳細はこちら
http://www.ihmms.jp/

>>理学療法学科の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/pt/

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