教員紹介

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野村 照幸
teruyuki nomura
教授

プロフィール

担当科目健康・医療心理学、認知行動療法、司法精神医療、健康心理基礎ゼミ、専門ゼミ、心理実習 等
専門分野臨床心理学、社会精神保健、司法精神医療、精神科リハビリテーション
キーワードクライシス・プラン 、認知機能障害 、セルフモニタリング、早期警告症状、集団心理療法、精神病への認知行動療法、心理教育、医療観察法、メタ認知トレーニング
学位・称号/取得機関/取得年修士(教育学)/上越教育大学/2005年
博士(ヒューマン・ケア科学)/筑波大学/2018年
資格2005年度 高等学校教諭専修免許状・公民
2005年度 臨床心理士
2014年度 EMDR part2修了
2017年度 公認心理師
過去の経歴大学卒業後、中学校で非常勤講師としての勤務を経て、大学院修士課程に進学しました。修了後、医療法人山崎会サンピエール病院で心理士、独立行政法人国立病院機構さいがた医療センターで副心理療法室長として勤め、その間に筑波大学大学院博士課程を修了しました。
所属団体・学会等クライシス・プラン研究会、日本心理臨床学会、日本臨床心理士会、新潟県臨床心理士会、日本司法精神医学会、日本社会精神医学会、、新潟県公認心理師会

外部リンク

業績等

研究領域クライシス・プラン、ケースフォーミュレーション、メタ認知トレーニング、医療観察法 等
研究紹介

主に精神科医療保健福祉に関わる当事者の方と支援者が協働で当事者の方の希望や目標に向かって病状管理を行うための「クライシス・プラン」について実践と研究を行ってます。また、当事者の方の支援をより的確に行うための見立ての方法である「ケース・フォーミュレーション」についても実践、研究を進めています。
他にも統合失調症の方への個別CBTとメタ認知トレーニングによる認知的バイアスや認知的エラーの修正に有効な「メタ認知トレーニング」の実践や研究、医療観察法の入院医療や通院医療に関して有効性を高めるための共同研究などを行っています。

著書1. 危機がチャンスに変わる クライシス・プラン入門: 精神医療・保健・福祉実践で明日から使える協働プラン 担当:クライシス・プランの作成方法と活用方法、事例 中央法規 16-29, 55-66, 186-196, 2024
2. Consonance〜精神科治療を考える〜 Vol.85 担当:司法精神医療の現場から「自主性と責任感を持てるよう、働きかけていく」 ライフサイエンス出版株式会社 4-5, 2023
3. 司法・犯罪分野に生かす個と家族を支える心理臨床 (家族心理学年報, 39) 担当:第1章 司法・犯罪分野に生かす個と家族を支える実践 医療観察法における家族の役割と支援をめぐる課題 金子書房 99-108, 2021
4. 事例で学ぶ統合失調症のための認知行動療法 担当:メタ認知トレーニングを活用した統合失調症へのCBTp 金剛出版 193-207, 2019
5. ストーキングの現状と対策 担当:第3章,Ⅴ ストーカーへの教育・治療 成文堂 151-174, 2019
6. 臨床心理学 CBT for Psychosis−幻覚・妄想に対処する 担当:危機を乗り切る―クライシス・プラン 金剛出版 196-199, 2019
7. 病院で働く心理職: 現場から伝えたいこと 担当:第2章 各論「精神科」 日本評論社 60-71, 2017
8. 訪問看護と介護 平成29年 6月号 特集 これからは「クライシス・プラン」をつくっておこう 担当:特集部分 日本評論社 445-477, 2017
9. 睡眠障害に対する認知行動療法:行動睡眠医学的アプローチへの招待 担当:睡眠統制法 風間書房 32-43, 2015
受賞歴1. 2018年 ヒューマン・ケア科学専攻長賞, 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 ヒューマン・ケア科学専攻
2. 2014年 第8回鈴木裕樹研究基金, 医療観察法入院対象者におけるメタ認知トレーニングの効果について, 司法精神医学会
研究論文(和文)1. 野村 照幸 クライシス・プランによる協働的な病状管理-リカバリーに向かう協働計画- 精神神経学雑誌 125(12), 1058-1065, 2023
2. 狩野 俊介, 野村 照幸 精神保健医療福祉専門職を対象としたクライシス・プラン研修プログラムの効果に関する研究―研修プログラム参加者を対象とした前後比較― 精神科治療学 38(11), 1327-1334, 2023
3. 山元 直道, 古賀 誠, 野村 照幸 医療観察法の対象者に対する家事および調理技能の獲得に向けた作業療法介入 作業療法 2(5), 638-646, 2023
4. 野村照幸, 森田展彰, 村杉謙次, 大谷保和, 斎藤環, 平林直次 医療観察法入院処遇クライシス・プラン作成研修プログラムの開発と効果検証 精神医学 64(2), 219-230, 2022
5. 狩野俊介, 小笠原靖, 佐々木美穂, 野村照幸 児童自立支援施設における「内省プログラム」の実施可能性に関する一考察: 施設職員のプログラム実施経験から 日本社会精神医学会雑誌 30(4), 321-333, 2021
6. 狩野俊介, 野村照幸 精神科病院と地域援助機関におけるクライシス・プラン項目の重要性認識に関する研究 精神科治療学 36(1), 1335-1342, 2021
7. 狩野俊介, 野村照幸 精神障害者支援のためにクライシス・プランを用いた事例の類型化とその効果 精神医学 63(4), 515-526, 2021
8. 狩野俊介, 野村照幸 精神障害者の地域生活支援におけるクライシス・プランの実践に関する実態調査 八戸学院大学紀要 62(62), 153-171, 2021
9. 野村照幸, 森田展彰, 村杉謙次, 大谷保和, 斎藤環, 平林直次 社会復帰調整官によるクライシス・プランの活用に影響を与える要因について 日本社会精神医学会雑誌 29(3) 194-204
10. 野村照幸, 森田展彰, 村杉謙次, 大谷保和, 斎藤環, 平林直次 医療観察法病棟におけるクライシス・プランの作成と活用に関する実態調査 臨床精神医学 49(3), 415-421, 2020
11. 坂野裕和, 小寺瑠美, 野村照幸, 藤崎直人, 皆川幸栄, 小田隆之 医療観察法病棟において自殺企図をくり返す双極性感情障害患者への介入の有効性 精神科看護 12(1), 2-10, 2017
12. 野村 照幸, 森田 展彰, 村杉 謙次, 大谷 保和, 平林 直次 医療観察法指定通院医療機関におけるクライシス・プランの活用に影響を与える要因について 司法精神医学 12(1), 2-10, 2017
13. 壁屋康洋, 西村大樹, 砥上恭子, 高橋昇, 松原弘康, 小片圭子, 荒井宏文, 鈴木敬生, 今村扶美, 野村照幸 医療観察法指定入院医療機関退院後の予後調査 精神医学 58(7), 633-643, 2016
14. 壁屋康洋, 西村大樹, 砥上恭子, 高橋昇, 松原弘康, 小片圭子, 荒井宏文, 鈴木敬生, 今村扶美, 野村照幸 医療観察法病棟退院申請時の生活機能と通院移行後の暴力行動との関連の探索 司法精神医学 11(1), 2-8, 2016
15. 野村 照幸, 長谷川 直実 性問題行動を繰り返す医療観察法処遇対象者に対する条件反射制御法 条件反射制御法研究 3, 28-36, 2015
16. 野村照幸 医療観察法とその周辺―症例と取り組み 一般精神科医療への医療観察法に基づく医療の応用―クライシス・プランによる疾病自己管理と医療の自己決定― 臨床精神医学 43(9), 1275-1284, 2014
17. 野村照幸 問題行動によって措置入院を繰り返す統合失調症患者におけるセルフモニタリングシートとクライシスプラン作成の実践 司法精神医学 9(1), 30-35, 2014
18. 野 俊介, 野村 照幸 デイケアにおける心理教育プログラムの育成-医療観察法における支援の応用- デイケア実践研究 17(2), 12-17, 2013
19. 壁屋康洋, 高橋昇, 西村大樹, 砥上恭子, 野村照幸, 古村健, 箕浦由香, 前上里泰史, 朝波千尋, 宮田純平 共通評価項目の信頼性と妥当性に関する研究(6)収束妥当性の検証 司法精神医学 8(1), 20-29, 2013
20. 野村 照幸, 狩野 俊介 セルフモニタリングシートとクライシスプランの作成を目的とした心理教育プログラムの開発とその有効性に関する研究 : 一般精神科医療における医療観察法に基づく医療の応用 司法精神医学 8(1), 2-10. 2013
21. 高橋昇, 壁屋康洋, 西村大樹, 砥上恭子, 宮田純平, 山村卓, 西真樹子, 古村健, 前上里泰史, 大原薫 共通評価項目の信頼性と妥当性に関する研究(1)評定者間一致度の検証 司法精神医学 7(1), 23-31, 2012
22. 野村 照幸, 五十嵐 透子 我が国のメンタルヘルス・サービス領域における援助要請行動研究の課題と方向性の検討 上越教育大学心理教育相談研究 3(1), 53-65, 2004
総説・解説1. 野村照幸 医療観察法における対象者中心の多職種チーム支援を目指して:スキル、姿勢、そして当事者視点の探求 −シンポジストの発表を受けての指定発言− 司法精神医学会 印刷中
2. 野村照幸, 大鶴卓 統合失調症の服薬アドヒアランスにおける支援方法 ─クライシス・プランによる協働的な病状管理 臨床精神薬理 30(4), 321-333, 2022
3. 野村 照幸 医療観察法における触法精神障害者への働きかけ : 重大な他害行為を行った対象者と回復計画を協働で作成・活用する (特集 トラウマと加害者) トラウマティック・ストレス : 日本トラウマティック・ストレス学会誌 16(2), 122-131, 2018
報告書1. research mapをご参照ください
科学研究費1. 2023年4月 - 2026年3月 基盤研究(C) 精神医療における非自発的入院の防止に向けたクライシス・プランの効果に関する研究
2. 2019年4月 - 2025年3月 基盤研究(C) 精神障害者の地域生活支援におけるクライシス・プランの実践と研修プログラムの開発
学会等研究発表1. research mapをご参照ください
学会・職能団体の委員1. 2023年度~ 日本臨床心理士会, 司法矯正領域委員会 委員
2. 2022年度 第19回日本司法精神医学会大会プログラム委員会 委員
3. 2021年度~ 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター, 重度精神疾患標準的治療法確立事業運営委員会ワーキンググループ 委員
公開講座・講演会等1. research mapをご参照ください

Profile

Research AreasCrisis plan, case formulation, metacognitive training, medical treatment and supervison act (MTSA)
Research IntroductionI am engaged in the practice and research of "crisis plans" primarily aimed at collaborating with individuals and their supporters involved in psychiatric medical health and welfare to manage conditions in line with the individual's hopes and goals. Additionally, I am advancing practice and research on "case formulation", a method for more accurately supporting individuals. Moreover, I conduct practice and research on "metacognitive training", which is effective for correcting cognitive biases and cognitive errors through individual CBT and metacognitive training for people with schizophrenia, as well as collaborative research to enhance the effectiveness of inpatient and outpatient medical care under the medical treatment and supervison act (MTSA).
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