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医療技術学部

Department of Emergency Medical Sciences

学びの特色

1.学生自ら創り上げる実践的な授業

救急救命士は「生命を守る」最前線に立ち、毎回異なる現場と対峙し、様々な状態の傷病者と向き合わなければなりません。想定できない緊迫した場面で求められるのは、いかなる状況下でも素早く察知する観察力、得られた情報から必要な処置を決定する冷静な判断力、的確に処置を行う実践力です。そうした高い能力を養うため、本学科では、学生自身が考えた臨場感のあるシナリオに基づいた総合実習を行います。この実習では救急救命士役の学生に装着したカメラを通して救急現場活動の様子を録画し、その振り返りとなる検討会でそれぞれが意見を出し合い、建設的な話し合いを行います。こうして学生自らが創り上げる実践的な実習で観察力や判断力、実践力を養い、その先の消防署や医療機関での発展的な実習へと繋げます。

2.現場経験が豊富な教師陣による実践的な学び

本学科には、救命救急センター長やドクターヘリのフライトドクター、消防防災ヘリの隊員、DMAT(災害派遣医療チーム)の隊員、メディカルコントロール協議会委員などを務めた、実務経験豊富な教員が揃っています。想像もできないような悲惨な事故や緊迫感の伴うイレギュラーな事態など、実際にその場にいなければ分からないリアルな体験談に加え、救急行政の現状についても学ぶことができます。困難な救急現場を何度も乗り越え、数多くの生命を救ってきた教員に学ぶからこそ、実際の場面で役立つ実用的な手技、救急救命士としての心構え、職務への責任感が自然と培われ、強い使命感と現場力を兼ね備えた人材へと成長することができます。

3.実際の救急現場を想定した施設・設備

実際の救急現場を想定した仮想住宅や緊急車両、救急救命処置のトレーニングにも活用できる実習資器材などを配置しています。これらを用いて、「生命を守る」最前線でただちに実践できる知識や技能を養っています。

FEATURES

ますます拡大する救急救命士のニーズ

超高齢化などを背景に、救急出動件数は2018年までの10年間で約150万件も増加し、今後もこの傾向はしばらく続くと思われ、さらに増えることが予想されています。国は救急車に同乗する救急救命士の常時1名確保を推進してきましたが、救急の高度化や複雑化で、救急活動時間の長時間化や搬送先病院の確保が困難な事例の増加などにより、救急車が不足する事態が発生し、救急救命士のニーズはますます高まっています。

幅広いフィールドが就職先に

プレホスピタルケア(病院前救急救命)を担うスペシャリストとして、“あらゆる救急の場面”で、その知識や技術を発揮できる救急救命士は、消防機関をはじめ、自衛隊や海上保安庁、警察、医療機関、民間企業など幅広いフィールドで活躍することが期待されます。さらに2021年10月から救急救命士法の改正に伴い、病院前だけでなく病院内においても活動することができ、ますます活躍の場が拡大しています。

充実した教育環境

救急要請の多くが自宅などの住居内で発生します。そこで、実習棟内には2LDKタイプの住居スペースを4つ設置し、リアルな状況でシミュレーション教育を行います。また、効率良く多くの教育機会を提供できるよう、救急活動で使用する様々な医療器材を豊富に揃えています。さらに、交通事故を想定したシミュレーションでは、自動車(実車)を使用して車内からの救助の方法などを実践的に学ぶことができます。
こうした国内最高クラスの学習環境で高度な知識と実践的な技術を併せ持った救急救命士を育成します。