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【理学療法学科】平林怜講師ら共同研究/理学療法介入中に対象者の注意がどこに向いているかで効果が変化!

この度、新潟医療福祉大学 平林怜講師(ひらばやしりょう/理学療法学科・スポーツ医科学Lab・運動機能医科学研究所・アスリートサポート研究センター)らの研究グループが、理学療法介入中の対象者の注意がどこに向いているかで介入効果が変わることを明らかにしました。
なお、本研究成果は国際誌『European Journal of Medical Research』に採択され、掲載されております。
本学では引き続き、保健・医療・福祉・スポーツ分野の発展に貢献する研究と研究成果を広く世界へ発信することに積極的に取り組んでまいります。

研究成果のポイント
① 介入対象に注意を向けた相反性抑制増強法は、介入後30分間まで抑制が増強した。
② 介入対象に注意を向けた相反性抑制増強法は、足関節の運動機能を計測し、筋活動、筋力、関節運動発揮率で向上を示した.

【研究概要】
脊髄相反性抑制は、関節運動・歩行・バランス機能に重要な抑制機能であり、脊髄相反性抑制が増強することで、これらの機能が向上することが知られています。近年、脊髄相反性抑制を増強させる介入法が注目されています。我々の前回の研究では、これまでの相反性抑制増強法より介入効果が高い介入法(反復他動運動)を発見しました(Hirabayashi et al., 2019, 2020)。
さらに、本研究の知見は、相反性抑制増強法介入中の対象者の注意対象に着目をして、対象者の注意を介入対象に向けることで、介入効果を増大させ、持続効果も延長しました。また、武田真依さんが、明らかにした介入法を用いて、運動機能で検証をして、運動機能でも介入対象に注意を向けることで運動機能が向上しました。


・平林怜講師からのコメント
脊髄相反性抑制を増強させる介入法は、近年注目されており、関節運動・歩行・バランス機能を向上させることが明らかにされています。
我々は、これまでに効果的かつ効率的な介入法を確立し、本研究は対象者の介入中の注意対象に着目をして検討をしました。
介入対象に注意を向けることで相反性抑制が増強し、その介入法を用いて,武田さんが運動機能で検証をして、運動機能の向上を示す結果を示しました。
対象者が注意をどこに向けるかで、理学療法の介入効果をさらに向上させる可能性があることが分かりました。



■研究の詳細についてはこちら
URL
論文情報:https://eurjmedres.biomedcentral.com/articles/10.1186/s40001-023-01418-7
掲載記事:https://www.nuhw-pt.jp/2023/10/lab1820231022.html

研究に関する問い合わせ先
平林 怜
TEL:025-257-4451(直通)
Email:hirabayashi〇nuhw.ac.jp
〇を@マークに変えてください。

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