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【新潟医療福祉大学】パナマの若手研究者が日本の包括的高齢者ケアを学ぶ ~高齢化社会対策におけるリーダー的人材育成を目指して~

新潟医療福祉大学では、11月19日(日)~11月25日(土)、パナマの国立リハビリテーション医学研究所より若手研究者4名を招へいし、高齢者ケアに関する先進的な日本の包括的アプローチを学ぶ科学技術体験プログラムを実施します。同研究所は、パナマの障害者に対応する唯一の国立研究機関として、同国の基礎研究・臨床実践を牽引する機関です。

パナマでは総人口に占める高齢者(65歳以上)の割合が8.7%を超え、国連が定義する高齢化社会(高齢者率が7%を超えた社会)に既に突入しています。また、高齢化のペースは先進国が経験してきたものよりも早いことが報告されています。しかし、現段階では「高齢者は家族が面倒をみる」という伝統が根強く、社会全体として対策を具現化するところには至っていません。本プログラムでパナマの若手研究者らが先進的な日本の高齢者ケアの包括的アプローチを体験し、「何を対策として行っているのか」に加え、「なぜ、その対策が選ばれたのか」について考察し、その繋がりについて理解を深めます。
具体的には、セミナー形式により、「医療の提供」「介護とその予防」「認知症」「生活支援」「栄養」などを学び、実践の場として、新潟リハビリテーション病院(新潟市北区)を訪問します。また、北区南浜地区コミュニティ協議会による、ロコモティブシンドローム(運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態)を予防するための「ロコモ予防サポーター育成講座」などに参加し、介護予防事業の取り組みを体験します。
招へい者らが、それぞれの現場で利用者や職員と交流し、訪問者の視点から問題点を見いだすことが目的です。招へい者らが本プログラムで得た知見を自国に持ち帰り、将来的に自国の制度・文化的背景に合わせた高齢化対策を打ち出すリーダー的な役割を担うことが期待できます。

本プログラムは、科学技術振興機構(JST)主催の「国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)」*に採択されたものです。
*「国際青少年サイエンス 交流事業(さくらサイエンスプログラム)」科学技術分野における日本と海外の青少年の国際交流を推進する、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の事業です。一般公募プログラムでは大学等の日本の機関が作成する科学技術体験、共同研究、科学技術研修に関する青少年の国際交流計画の実施経費を JST が支援します。 https://ssp.jst.go.jp/

つきましては、パナマの研究者たちが本学で包括ケアを学ぶ様子、新潟リハビリテーション病院を訪問する様子、「ロコモ体操」「運動教室」を体験する様子、研修のふりかえりセッションの様子を取材していただきたくお願い申し上げます。
なお、実施担当の久保雅義センター長へのインタビュー取材もアレンジが可能ですので、ご希望の方は担当者までご連絡くださるようお願いいたします。

 

【実施内容】
●招へい者によるカントリーレポートのプレゼンテーション
●座学
●新潟リハビリテーション病院訪問
●「ロコモ体操」体験
●「新潟市北区運動教室」体験
●研修のふりかえりセッション・意見交換会

【実施場所】新潟医療福祉大学、
新潟リハビリテーション病院(新潟市北区)
新潟市北区役所南浜連絡所、豊栄総合体育館

【研修日程 概要】
〇11月19日(日)
午後:来日
〇11月20日(月)
午前:新潟へ移動
午後:招へい者によるカントリーレポートのプレゼンテーション
パナマの高齢者対策の現状の把握(新潟医療福祉大学)
〇11月21日(火)
午前:北区南浜地区コミュニティ協議会「ロコモ体操」(新潟市北区役所南浜連絡所)
午後: 【座学】高齢者包括ケア 医療の提供(新潟医療福祉大学)
〇11月22日(水)
午前:【座学】包括ケア 介護とその予防(新潟医療福祉大学)
午後:新潟市北区運動教室体験(豊栄総合体育館)
新潟リハビリテーション病院訪問
〇11月23日 (木)
午前:【座学】包括ケア 認知症(新潟医療福祉大学)
午後:【座学】包括ケア:生活支援(同上)
〇11月24日 (金)
午前:【座学】包括ケア:栄養(同上)
午後:豊浦愛広苑訪問
〇11月25日(土)
午前:研修のふりかえりセッション・意見交換会(新潟医療福祉大学)
午後:離日

■本件に関する取材申し込み・お問い合わせ先
新潟医療福祉大学
電話:025-257-4459
Eメール: shiori-ishizu〇nuhw.ac.jp(担当:石津)
〇を@に変えてください。