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【理学療法学科】大矢多恵さんと江玉睦明教授らの研究が国際誌に掲載されました!

大矢多恵さん(理学療法学科18期生、永生病院)と江玉睦明教授(理学療法学科、スポーツ医科学Lab、アスリートサポート研究センター、運動機能医科学研究所)らの研究が国際誌に掲載されました!

〔研究の概要〕
女性アスリートにおいて、足部・足関節のケガは最も発生頻度が高く、その要因の一つに扁平足があります。女性は排卵期において靭帯や関節が緩みやすく、スポーツ傷害が発生しやすいといわれていますが、扁平足が月経周期で変化するかどうかは明らかにされていませんでした。扁平足を評価する方法は多岐にわたりますが、近年ではAHI(内側縦アーチの高さ)やAHF(内側縦アーチの柔らかさ)という信頼性の高い評価方法が確立されてきています。
そこで本研究では、AHIとAHFを用いて月経周期における扁平足の変化と男女差を検討しました。対象は、男子大学生14名と、正常月経を有する女子大学生10名としました。月経周期は基礎体温法、排卵キット、唾液エストラジオール、プロゲステロン濃度測定により卵胞前期・排卵期・黄体期の3期に区分しました。足部形状の測定は、三次元自動足型計測器を用いてAHI(10%荷重・50%荷重)とAHFを計測しました。その結果、AHIとAHFは月経周期において変動がなく、AHFに関しては性差がないことが明らかとなりました。
本研究は、国際誌「International Journal of Environmental Research and Public Health」に掲載予定です。

>>詳しい研究内容はこちら
https://www.nuhw-pt.jp/2023/01/post-18.html

〔研究者からのコメント〕

今回の基礎的な知見を活かして、今後は扁平足を持った女性アスリートの足部・足関節の特性を検討していき、傷害予防や治療方法の考案に向けて研究を重ねていきたいと思います。

〔原著論文情報〕
Edama M, Ohya T, Maruyama S, Shagawa M, Sekine C, Hirabayashi R, Yokota H, Ishigaki T, Akuzawa H, Togashi R, Yamada Y, Takabayashi T. Relationship between changes in foot arch and sex differences during the menstrual cycle. Int. J. Environ. Res. Public Health 2023, 20(1), 509.

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