義肢装具自立支援学科ゼミ紹介

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※学生の在籍学年は2020年度在籍時のものです。

須田ゼミ
義肢装具の適合と評価に関する研究

須田 裕紀講師写真

須田 裕紀
Hiroki Suda
講師

本ゼミでは、歪計測や圧力計測、動作分析などを用いて、義肢装具や福祉用具におけるヒトとモノの適合・評価に関する研究をしています。研究では、他大学や企業とも共同で研究を行い、他分野との連携と臨床的な研究を推進しています。ゼミ活動では、研究を通して探求することの楽しさを学び、物事の本質を考え、問題発見・解決する能力を身につけられるよう取り組んでいます。義肢装具士は対象者を包括的に捉え、義肢や装具、福祉用具を適合・評価することが求められます。そのため、「起きている現象の本質と根本を探究し、問題や課題に気づいて解決する能力」が必要であると考えます。

柏倉 大輔写真

義肢装具自立支援学科4年
柏倉 大輔
長野県
塩尻志学館高校出身

須田ゼミでは、義手・義足・装具など様々な分野の研究を行っています。今年は「上腕能動義手に関する研究」「筋電義手に関する研究」「下腿義足のソケット内圧の研究」などを行いました。先生と学生の距離も近く、親身に指導いただけるため、先生や仲間と話し合い問題を解決していく力を身につけることができます。

<ゼミの研究内容例>

  • 義足パーツの位置関係(アライメント)とソケット適合の評価に関する研究
  • 3Dスキャナー・3Dプリンターを用いた義肢装具の開発と評価に関する研究
  • 能動義手のコントロールケーブルの操作効率に関する研究

前田ゼミ
車いすの座位姿勢評価と適合に関する研究

前田 雄講師写真

前田 雄
Yu Maeda
講師

本ゼミでは、座っている姿勢を3次元的にみる座位姿勢計測機や座る面にかかる圧力を視覚化できる圧力分布測定器などを用いて、車いす座位の姿勢評価と適合に関する研究をしています。車いすの不適合は、車いすの問題とユーザーの問題の「相互作用」によって生じるため、どちらかだけを評価しても原因を追究することはできません。現在は企業とも連携をして研究に必要な定量データを集め、ユーザーがより快適に車いすを利用できるよう研究を進めています。そしてゼミでの研究を通して、学生がこれまでとは異なる新しい視点を持ち、分析するスキルを高めることを目標としています。

車田 成永写真

義肢装具自立支援学科4年
車田 成永
福島県
石川高校出身

私は、車いすの褥瘡(床ずれ)予防で使われている姿勢が下肢の関節角度と座圧にどのような影響を与えているのかを調査しました。結果として、時間が経つにつれて姿勢が前かがみになり、座圧は上昇するという関連性が見られました。将来は、本研究を活かして利用者のQOL向上に携われる義肢装具士になりたいと考えています。

<ゼミの研究内容例>

  • 義足歩行時の適合に関する研究
  • 義肢装具採型・製作に用いる3D技術に関する研究
  • 下肢装具に使用する材料特性に関する研究

佐藤ゼミ
女性切断者の月経周期変化に関する研究

前田 雄講師写真

佐藤 未希
Miki Sato
助教

義足の快適性を高めるためには、義足と切断端を接合する“義足ソケット”の適合が重要となります。女性の皆さんは特に「一日の中で足がむくむ」、「月経周期によって足がむくむ」という経験をしたことはありませんか?健常者に起こる問題は、義足使用者にも起こることが予想され、実際に女性切断者は男性切断者と比べ、義足ソケットの不調を訴えやすいとされています。切断者に義足を提供する義肢装具士も、女性切断者に対する研究根拠が少ないため、苦慮しています。そこで、本ゼミでは主として女性の義肢装具使用者の問題や課題に着目し、探求心を持ち研究に取り組んでいます。

車田 成永写真

義肢装具自立支援学科4年
島津 愛有
新潟県
新発田南高校出身

私は、下肢切断者の日内(一日の中)で生じるむくみが、義足に与える影響を調べることを目的に、その基礎研究として健常男女の下肢周径値を計測し分析を行いました。結果として、男女差における日内変動変化が示されたため、むくみや男女差を考慮した義肢装具を提供できるよう、今後に活かしていきたいと思います。

<ゼミの研究内容例>

  • 日内でのむくみが義足に与える影響に関する研究
  • 義足膝継手の歩行分析・評価に関する研究
  • スポーツ義足使用者の切断端変化に関する研究

阿部ゼミ
足・靴・歩行に関する研究

阿部 薫教授写真

阿部 薫
Kaoru Abe
教授

片足の足裏は体表面積の1%しかなく、この狭い面積2つ分でヒトは立つ・歩く・走ることを行っています。ヒトは2本足で立っているので、ビルなどの建物と同じように土台が少し傾くと上部では大きく影響を受けます。したがって、足の状態を靴やインソールで調整すると、立位や歩行を改善することができます。この理論を応用することで、スポーツシューズで記録を伸ばすことやパフォーマンスを向上させること、また、ハイヒール・パンプスのようなおしゃれ靴も楽に履くことができるようになります。足・靴・歩行に興味のある方は、ぜひ本ゼミで一緒に学びましょう!

<ゼミの研究内容例>

  • 下腿形状における違和感のない義足の外観形状の検討
  • 異なる足部形状による内側縦アーチの最適値の検討
  • 三次元足型計測器を用いたヒール高別による足部形態変化の検討に関する研究

郷ゼミ
3D機器を用いた義足の適合に関する研究

郷 貴博助教授写真

郷 貴博
Takahiro Go
助教

良い義肢装具を提供するためには、精密に材料を加工したり的確に義足のバランスを調整したりする必要があります。従来はこれを義肢装具士の経験則で行ってきましたが、最近では3Dスキャナや3Dプリンタを活用し、より多くの方に迅速かつ質の高い義肢装具を提供することが理想とされています。本ゼミでは、このような3D技術を活用した義足製作・適合を可能にするための基礎研究を行うことに加え、その実現に向け、新潟県内外の関連企業とともに共同研究・開発も行っています。興味のあることを調べ、その成果が対象者の利益に繋がることが、研究の面白さとやりがいだと感じています。

<ゼミの研究内容例>

  • 義足の歩行分析・評価に関する研究
  • 義足のソケット適合に関する研究
  • 3D機器を活用した義肢装具のデザインに関する研究

江原ゼミ
人間の動作のコンピュータ解析に関する研究

江原 義弘教授写真

江原 義弘
Yoshihiro Ehara
教授

加齢や身体障害により、ふだんは楽にできる動作が困難となり、介助や義肢装具・福祉用具、さらには介助のためのロボットなどが必要となることがあります。しかし、動作のメカニズムをよく知らないと楽な介助や効果的な福祉機器は開発できません。そのため本ゼミでは、人間の動きをコンピュータに取り込むことができる「モーションキャプチャー装置」を活用して、効果的な支援方法について分析・研究しています。またゼミでは、身体障がい者向けの住宅改造の専門家や介助法の講師と意見交換をし、研究で得られた成果は広く普及させるために在学中でも学会に発表をします。

東江ゼミ
義足ソケットに関する研究

東江 由起夫教授写真

東江 由起夫
Yukio Agarie
教授

本ゼミでは、義肢装具士の専門性をより高めるために、義肢装具領域におけるエビデンス(科学的根拠に基づく義肢装具のアプローチ)の発展・展開を目指して様々な研究活動を行っています。さらに現在は、義足と生体を繋ぐ義足ソケットの適合とデザインに関する研究・開発や、より適合を高める義足ソケット製作技術向上にも着手し、これらの技術が日本から世界に向けて発信できるよう、ゼミ生と共に日々研究に取り組んでいます。本ゼミから、世界で活躍する義肢装具士を輩出する日が来ると信じています。