ドクターズクラーク

医師不足・医師の過重労働問題を解決する救世主として、高度な医学・医療知識を備えた医療秘書分野の専門家。

ドクターズクラークの仕事

ドクターズクラークイメージ

医療に関する高度な知識と医療秘書業務全般に関するスキルを併せ持ち、医師のサポートを行います。たとえば、電子カルテの入力、検査の予約・指示、処方箋の発行、診断書の作成など、医師の事務作業を代行・補助します。

ドクターズクラークになるには

医師事務作業補助技能試験に合格すると免許が与えられます。医師事務作業補助技能試験の受験資格を得るには次のような方法があります。

  • 1、教育機関等が行う教育訓練のうち、認定委員会が認定規程により定める「医師事務作業補助技能認定試験受験資格に関する教育訓練ガイドライン」に適合すると認めるものを履修した者
  • 2、医療機関等において医師事務作業補助職として6ヵ月以上(32時間以上の基礎知識習得研修を含む)の実務経験を有する者
  • 3、認定委員会が前各号と同等と認める者

主な活躍の場

  • 病院・診療所などの医療機関

質の高いドクターズクラークの採用に向けた動きが急速に広がっています。

国が医師不足対策としてドクターズクラークの普及を示し、2008年の診療報酬改定でドクターズクラーク(正式には医師事務作業補助者)の配置を評価する診療報酬が新設されて以後、大規模病院を中心に、そのニーズは高まる一方であり、診療報酬の点数も上がり続けています。さらに、「働き方改革」により2024年に医師の残業規制がかかることから、病院が医師を確保するためにはドクターズクラークの配置が必須条件になるとの予測もあります。

そこで、これから求められるのが、より「質の高い」ドクターズクラークです。実際に、先進的な医療機関では、診療情報管理士の資格を有する人材を採用し、医師の「相棒」となって活躍できるドクターズクラークとして活躍させ、病院の事務部門の中核的存在へと育て上げていく動きが見られます。さらに、そうした人材は、電子カルテ等のITシステムを通して、他の職種に検査指示を行ったり必要な情報を提供したりすることで、チーム医療の推進役としての役割も担います。