診療放射線学科ゼミ紹介

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※学生の在籍学年は2022年度在籍時のものです。

前島ゼミ
放射線治療・粒子線治療の技術に関する研究

前島 偉教授写真

前島 偉
Isamu Maeshima
准教授

診療放射線技師の仕事は「画像診断」「核医学検査」「放射線治療」の大きく3つに分けられます。私は放射線治療技術を専門としています。放射線治療の最大の特徴は、身体を切らずにがん治療を行うことです。方法としてはCT、MRI、PET検査の画像などを用いて、がんの位置や動きなど3次元的に正確に認識し、放射線治療の計画を立案し治療を行います。放射線治療計画はCT画像をもとに臓器の輪郭を医師、技師により描写します。その作業をAIにより行える装置の研究を行っています。また肺などの呼吸で動くがんに対し、正確に高精度な放射線治療が行える研究や機器開発を行っています。

山口 生葵写真

診療放射線学科3年
山口 生葵
福島県
会津高校出身

私は放射線治療について興味を持ち、前島ゼミに入りました。本ゼミでは高精度放射線治療の性能評価や品質管理、放射線治療計画装置を用いて放射線(X線)と陽子線の治療効果の比較、AIを備えた放射線治療計画支援装置の精度について研究しています。将来は研究での経験や知識を活かし、放射線治療の場で活躍できる診療放射線技師になりたいです。

<ゼミの研究内容例>

  • 放射線治療に関わる出力線量測定に関する研究
  • 放射線治療計画(X線、陽子線)に関する研究
  • 放射線治療計画支援AI(自動輪郭)装置に関する研究

関本ゼミ
放射線計測および防護に関する研究

関本 道治講師写真

関本 道治
Michiharu Sekimoto
准教授

放射線は、病気の診断から治療に至る医学医療領域に広く利用されています。しかし、放射線が人体に与える影響や計測・防護に関する専門家が非常に少ないのが現状であります。福島第一原子力発電所の事故以後、放射線による人体への影響や放射線から身を守る手段など、放射線の知識と技術を有する診療放射線技師が必要とされています。本ゼミでは、「放射線のスペシャリスト」となる人材育成を目的に、放射線計測・放射線防護、そして生体機能を評価するのに優れている核医学検査を中心に研究をしています。「放射線」に興味がある積極的な学生の参加を期待しています。

渡邊 寛斗写真

診療放射線学科3年
渡邊 寛斗
千葉県
東海大学付属市原望洋高校出身

私は面積線量計を用いた放射線計測の研究に興味を持ち、関本ゼミに入りました。本ゼミではテーマに応じて、その分野の論文と研究進歩状況に関する輪講を定期的に行っています。卒業研究を通じて得た多くの知識を診療放射線技師としての診療や研究に活かし、医療現場で活躍できるようになりたいです。

<ゼミの研究内容例>

  • 医療放射線被ばく低減に関する研究
  • マンモグラフィ画像の質向上に関する研究
  • 核医学画像の質向上に関する研究

吉田皓文ゼミ
X線検査の主観的評価の自動化に関する研究

吉田 皓文助教写真

吉田 皓文
Akifumi Yoshida
助教

X線検査は比較的手軽に多くの情報が得られる検査です。このX線写真が「病変をしっかりと映し出せるか」を評価し、質を担保することが重要です。画像を評価するため、経験豊富な有識者が画像を観察し、画像中の部位ごとに見やすさを点数化する方法が取られています。この人間の目を介した評価は、専門知識・十分な経験を持った専門家が必要であり、誰もが行えるわけではありません。本ゼミでは、この評価法を、人工知能技術を応用し、自動で、高精度に行える手法を研究しています。検診施設と連携し、実際の診断画像を用いて、自動計測するアルゴリズムの開発にチャレンジしています。

伊藤 歩奈写真

診療放射線学科3年
伊藤 歩奈
新潟県
新潟中央高校出身

本ゼミでは、胸部X線写真の専門家による画像評価点数をディジタル画像の濃淡値から推定する手法についての研究を行っています。この研究を通して、良い胸部X線写真を作るにはどのような撮影・画像処理が必要なのかを学び、質の高い写真を作るスキルを身につけた診療放射線技師になりたいです。

<ゼミの研究内容例>

  • 胸部X線写真の定量的評価法の精度検証に関する研究
  • 小児心臓CT画像に対する自動認識技術に関する研究
  • CT画像の画質評価の自動化・高精度化に関する研究

長谷川ゼミ
AIによる虚血性心疾患診断支援に関する研究

長谷川 晃講師写真

長谷川 晃
Akira hasegawa
講師

日本の年間死亡者数第2位は心疾患であり、その多くは狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患が原因です。これらの病気を早期に発見したり、病状を詳しく調べたりするために、CTやMRIなどの画像検査が行われます。本研究では、これらの画像検査による結果を医師が「第2の意見」として診断の参考にするための「コンピュータ支援診断(CAD)システム」の開発を行っています。このシステムには、近年注目されている人工知能(AI)の要素技術であるディープラーニングを取り入れています。より正確な診断支援ができるようにするため、実際に研究協力病院で行われた患者さんのCT画像を使い、ディープラーニングの精度向上を目指していきます。

笠原ゼミ
放射線治療の品質と精度に関する研究

笠原 敏文郎教授写真

笠原 敏文
Toshifumi Kasahara
教授

がん治療の三本柱の一つに放射線治療があります。放射線治療は、身体の機能や形態が温存でき、痛みを伴わない治療法であるため、選択される機会が増えると予想されています。放射線治療を行う際には、充分な放射線量を照射しつつ、周辺の正常な組織への影響を最小限に抑えることが重要です。そのために最適な投与線量の把握と治療計画の立案、そして照射の精度を上げる必要があります。現在は、CTシミュレーション装置と放射線治療計画装置の普及に伴い、放射線治療の品質と精度は飛躍的に向上しています。本ゼミでは、さらなる放射線治療の品質と精度の向上を目的に、放射線治療技術の開発と普及を目指しています。

橋本ゼミ
医療機関のBCPに関する研究

大松 健太郎講師写真

橋本 薫
Kaoru Hashimoto
講師

現在の医療機関の業務には、医療情報システムが不可欠です。しかし、従事する医療スタッフは、必ずしもシステムに対する理解が十分とは言えず、トラブル対応が難しい場面に遭遇するかもしれません。それに加え、自然災害などにより電力供給が絶たれる事案が発生すれば、診療の継続が困難になります。その際に、患者さんの診療をいかに早く再開できるかは、日頃から医療スタッフ一人ひとりが医療情報システムの仕組みを理解し、それぞれの状況に応じた対策(BCP=事業継続計画)と訓練の実施が最も有効です。本ゼミでは、医療機関の中でもシステム化の進んでいる放射線部門の視点から、医療機関にあるべきBCPについて検討し、研究しています。