言語聴覚学科ゼミ紹介

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※学生の在籍学年は2020年度在籍時のものです。

今村ゼミ
認知機能障害に関する研究

今村 徹教授写真

今村 徹
Toru Imamura
教授

ヒトの脳は運動や感覚だけではなく、「記憶」「注意」「言語」「思考」「判断」などの機能を担っています。これらは認知機能(または高次機能)と呼ばれます。本ゼミでは、この認知機能とその障害の研究に取り組んでいます。患者様とご家族に了承をいただいた上で、ゼミ生は実際に病院の物忘れ外来で活動し、多くの患者様のデータを集計して、分析するデータ研究や、一人の患者様について詳しく検討する症例研究を行います。実験室での機械や動物を相手にした研究ではなく、医療の現場(臨床)のど真ん中で研究を進めるのが本ゼミの特色であり魅力でもあります。

高頭 天音香

言語聴覚学科4年
高頭 天音
新潟県
長岡向陵高校出身

認知症には4つの病型があり、それぞれ異なる原因や初発症状の特徴・支援方法があります。本ゼミでは、実際の臨床現場での実習を通して、認知症について研究します。臨床現場だからこそ分かる患者様やご家族との関わり方や、検査の際の診断スキルについても理解を深めることができ、実践力も高まりました。

<ゼミの研究内容例>

  • 進行が極めて緩徐な認知症患者様に関する研究
  • 脳損傷患者様の図形模写課題におけるエラーに関する研究
  • アルツハイマー病患者様の虚記憶に関する研究

吉岡ゼミ
言語発達障害児の語彙力に関する研究

吉岡 豊准教授教授写真

吉岡 豊
Yutaka Yoshioka
准教授

私は言語発達支援センターで子どもたちの訓練をしており、その中で興味深く感じたことを研究テーマにしています。すなわち、言語症状のメカニズムや改善過程などを客観的に記述・考察することが研究テーマとなっています。訓練に来ている子どもたちの言語症状の改善を実感できることは大きな喜びで、その実感を踏まえたうえで研究できることが本ゼミの最大の魅力だと思います。ゼミ生たちの多くも小児をテーマとした卒業研究を行っているのが特徴です。また、県内の過疎地域へ出向いて「言葉の相談会」の担当をしていますが、この活動は地域が抱える問題点を考える貴重な機会となっています。

遠藤 萌々香

言語聴覚学科3年
遠藤 萌々香
新潟県
五泉高校出身

本ゼミでは、小児臨床への参加、聴覚や小児関係の検査学習を通して「子ども」に対する言語リハビリテーションを学んでいます。また、「言葉の相談会」にも参加し、町によって高齢化率が非常に高い一方で、小児の相談件数が多いということが分かりました。卒業研究で学んだことを活かし、地域と連携できる言語聴覚士を目指したいです。

<ゼミの研究内容例>

  • 自閉症児と知的障害児が獲得した語彙の違いに関する研究
  • 機能性構音障害児における年齢と誤構音の関係に関する研究
  • 重度機能性構音障害児の構音改善過程に関する研究

大石ゼミ
脳損傷後に起こる失語症に関する研究

大石 如香教授写真

大石 如香
Yuka Oishi
准教授

声や話し方、自分の想いを相手に伝えること、それは自分のアイデンティティそのものです。このアイデンティティが揺らいでしまう、失われてしまう、それが言語障害を抱える患者様の心境ではないでしょうか。本ゼミでは、病気や事故で脳に障害が起きてしまった患者様に対してどのような支援ができるか、また患者様にとってリハビリテーションとはどんな存在かを実際の臨床現場の経験を交えて考えています。研究活動を通して、言語聴覚療法を必要とする方々への理解を深めるとともに、「共感する力」を養い、患者様やそのご家族の気持ちに寄り添って支援できる力を身につけられるようにサポートしています。

有賀 楓

言語聴覚学科4年
有賀 楓
長野県
大町岳陽高校出身

私は、高次脳機能の一つである顔認知能力に興味を持ち、若年健常者の顔認知能力について研究しました。研究を通じて、顔認知能力の個人差や評価法、顔認知と他の対象認知の関連について理解を深めることができました。将来は、ゼミ活動で培った知識や学ぶ姿勢を活かし、患者様に適切な支援を行える言語聴覚士になりたいです。

<ゼミの研究内容例>

  • 失語症における形式性錯語
  • 発語失行の評価および訓練法の有効性
  • ノンバーバルコミュニケーションにおける表情認知

佐藤ゼミ
耳鼻咽喉科領域の基礎と臨床に関する研究

佐藤 克郎教授写真

佐藤 克郎
Katsurou Satou
教授

本ゼミでは、耳鼻咽喉科領域について、研究の計画と実践から学術論文執筆までのプロセスを体験し、卒業後、臨床現場に活かすことを目的としています。アレルギー性鼻炎に関する研究においては、アンケート調査を実施して結果を分析し、さらに文献調査を行い、総論(アレルギー性疾患とは何か?)から各論(アレルギー性鼻炎の疫学・診断・治療の現状)までをまとめます。本ゼミの活動を通して、テーマに関する知識の修得だけでなく、問題解決能力の向上を目指します。この経験は、将来担当する患者様の問題解決において役立つだけでなく、医療専門職として研究を継続する姿勢に繋がります。

<ゼミの研究内容例>

  • めまいの有症率および原因疾患に関する研究
  • 睡眠時無呼吸症候群の臨床および社会に与える影響に関する研究
  • 中耳炎の病型による疾患概念・病態・症状・治療法に関する研究

内山ゼミ
認知機能障害のメカニズムに関する研究

内山 信講師写真

内山 信行
Shin Uchiyama
講師

脳が損傷を受けると、「話すこと」「聴くこと」「読むこと」「書くこと」「記憶すること」「注意を向けること」「見た物を認識すること」などの認知機能に障害が生じます。例えば、話すことの障害について、言いたいことが思いつかないのか、思いついたことが言えないのか、言い間違えるのか、その症状は様々であり、それぞれ違うメカニズムで生じていると考えられます。本ゼミでは、患者様の症状がそれぞれの認知機能のどのような過程の障害によって生じているのか、また、それが脳のどの場所(部位)の障害によって生じるのかを、関連病院での臨床活動を通して研究しています。

<ゼミの研究内容例>

  • レビー小体型認知症患者の認知機能変動に関する研究
  • 認知症患者の遂行機能障害に関する研究
  • 認知機能障害と教育歴との関連に関する研究

今井ゼミ
噛んで飲み込む機能の障害に関する研究

今井 信行教授写真

今井 信行
Nobuyuki Imai
教授

“口”は、食べるという行為の際に最初に使用する器官です。食べ物を噛み砕き飲み込みやすくしてから、のどと食道へ円滑に送るという大切な機能を担っています。しかし、加齢や疾病によってこの機能が低下してしまうと、食事困難になるだけでなく、日常の楽しみや生きる希望を失いかねない深刻な状況に直面します。例えば、その機能低下によって「誤嚥」が発生します。「誤嚥」は、食べ物を誤って気管や肺に送ってしまうことで高齢者肺炎の原因になります。本ゼミでは、そのような障害を持つ方を支援するため、言語聴覚士として専門的な知識を学び、最新のリハビリテーションを探求しています。

<ゼミの研究内容例>

  • 機械的刺激と感覚刺激の唾液分泌への効果に関する研究
  • 開口度と姿勢変化が嚥下機能に及ぼす影響に関する研究
  • アイスマッサージの冷却部位と嚥下反射に関する研究

石本ゼミ
障害を抱える子と親への心理支援に関する研究

石本 豪講師写真

石本 豪
Gou ishimoto
講師

障害を抱える子どもたちはもちろんのこと、その家族は様々な苦悩を抱えやすいため、心理的支援の重要性が指摘されています。しかしながら、そのような家族への心理的支援が注目されるようになったのは比較的最近であり、臨床で支援の根拠とすべき理論は定まっていません。そこで本ゼミでは、学内の言語発達支援センターに来所される子どもたちやその家族を対象とした心理カウンセリングを実践し、心理的支援の知識と技術の修得を目的に活動しています。このような実践的なゼミ活動を通して、子どもやその家族の心と行動が変容していくプロセスに携われることは大きな魅力です。

<ゼミの研究内容例>

  • 自閉スペクトラム症の子どもを持つ親の子育てに関する研究
  • 自閉スペクトラム症の子どもを持つ母親のQOL変容に関する研究
  • 吃音の不登校児と家族に対する心理カウンセリングに関する研究

山岸ゼミ
自閉スペクトラム症児支援に関する研究

山岸達弥教授写真

山岸 達弥
Tatsuya Yamagishi
教授

日常生活の中で、コミュニケーションを取ることは上手ではないが、自分の行動や興味にはとても強いこだわりを持つ人たちがいます。私たちは、誰でもそのような側面を多少なりとも持っているものですが、その度合いが極端な人たちにとっては、社会生活がとても大変で困窮を極めることになります。「広汎性発達障害」または「自閉スペクトラム症」と呼ばれる人たちです。本ゼミでは、そのような人たちを支援するためにどうしたらいいのか、共に考えながら研究を進めていきます。

桒原ゼミ
難聴児の子育てに関する研究

桒原桂講師写真

桒原 桂
Katsura Kuwahara
講師

近年、新生児の聴覚検査が世界的に普及したことで、新生児期に難聴が発見されるケースが飛躍的に増加しています。聴覚障害児は1,000人に1人生まれてくると言われていますが、聴こえない赤ちゃんの親たちの90%以上が難聴者とまったく関わりがなかった方々であり、難聴児を育てることに戸惑いを持たれます。本ゼミでは、そうしたご両親を支え楽しく子育てしていただくため、赤ちゃんのコミュニケーション能力を高めるお手伝いをし、診断や治療に携わる病院と療育教育現場の架け橋になれるように勉強しています。