言語聴覚学科ゼミ紹介

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佐藤ゼミ
耳鼻咽喉科領域の基礎と臨床に関する研究

佐藤 克郎教授写真

佐藤 克郎
Katsurou Satou
教授

本ゼミでは、耳鼻咽喉科領域について、研究の計画と実践から学術論文執筆までのプロセスを体験し、卒業後、臨床現場に活かすことを目的としています。アレルギー性鼻炎に関する研究においては、アンケート調査を実施して結果を分析し、さらに文献調査を行い、総論(アレルギー性疾患とは何か?)から各論(アレルギー性鼻炎の疫学・診断・治療の現状)までをまとめます。本ゼミの活動を通して、テーマに関する知識の修得だけでなく、問題解決能力の向上を目指します。この経験は、将来担当する患者様の問題解決において役立つだけでなく、医療専門職として研究を継続する姿勢に繋がります。

小林 明日香

言語聴覚学科4年
小林 明日香
新潟県
新発田中央高校出身

私は、現在社会問題となっているアレルギー性鼻炎・花粉症について大学生を対象としたアンケートを行い、有病率や副鼻腔炎との合併率、地域性などについて調査をしました。若年層に対するこのような調査は少ないため、今後の有病率の推移や他の地域における研究との比較検討も行い、研究を深めていきたいと思います。

<ゼミの研究内容例>

  • めまいの有症率および原因疾患に関する研究
  • 睡眠時無呼吸症候群の臨床および社会に与える影響に関する研究
  • 中耳炎の病型による疾患概念・病態・症状・治療法に関する研究

富澤ゼミ
聴覚リハビリテーションに関する研究

富澤 晃文准教授写真

富澤 晃文
Akifumi Tomizawa
准教授

本ゼミの研究テーマは、難聴児・者の聴覚リハビリテーションです。聴覚障害に対するアプローチとして、近年はデジタル補聴器や人工内耳などの医学・音響テクノロジーに目覚ましい進歩がみられます。子どもから高齢者まで、どのようにデバイスを合わせて音を聞く力を回復させ、QOLの向上に繋げていくかは、言語聴覚士が関わる新しい魅力に満ちた臨床領域の一つとなっています。本ゼミでは、乳幼児の聴覚の発達プロセスの解明、各種デバイスの適切なフィッティング法や検査法の開発など、これからの時代のニーズに貢献できる先端的視野を学べる研究に取り組んでいます。

天満 都来央

言語聴覚学科3年
天満 都来央
新潟県
新潟第一高校出身

私は補聴器に興味を持ち、現在使われている電気式補聴器の前身である、100年前のラッパ形の非電気式補聴器の機能とその歴史を調べる研究をしています。最近では、高齢者の難聴に対して補聴器を装用することで認知症を予防する動きが高まっていますが、このような聞こえによる問題に対してアプローチができる言語聴覚士を目指しています。

<ゼミの研究内容例>

  • 0歳の乳児におけるきこえの行動発達評価に関する研究
  • 新型聴覚検査用イヤホンの遮音性能に関する研究
  • 音負荷時の語音弁別検査の標準化に関する研究

内山ゼミ
認知機能障害のメカニズムに関する研究

内山 信講師写真

内山 信行
Shin Uchiyama
講師

脳が損傷を受けると、「話すこと」「聴くこと」「読むこと」「書くこと」「記憶すること」「注意を向けること」「見た物を認識すること」などの認知機能に障害が生じます。例えば、話すことの障害について、言いたいことが思いつかないのか、思いついたことが言えないのか、言い間違えるのか、その症状は様々であり、それぞれ違うメカニズムで生じていると考えられます。本ゼミでは、患者様の症状がそれぞれの認知機能のどのような過程の障害によって生じているのか、また、それが脳のどの場所(部位)の障害によって生じるのかを、関連病院での臨床活動を通して研究しています。

宮島 莉緒

言語聴覚学科4年
宮島 莉緒
新潟県
長岡向陵高校出身

本ゼミでは、実際に臨床現場での実習を通して、認知機能や認知機能障害について研究しています。私は、症状を理解することが患者様を支援するための第一歩だと考え、症状と認知機能との関係について理解を深めてきました。将来は本ゼミでの経験を活かし、患者様やご家族のニーズに合った支援ができる言語聴覚士になりたいです。

<ゼミの研究内容例>

  • レビー小体型認知症患者の認知機能変動に関する研究
  • 認知症患者の遂行機能障害に関する研究
  • 認知機能障害と教育歴との関連に関する研究

今井ゼミ
噛んで飲み込む機能の障害に関する研究

今井 信行教授写真

今井 信行
Nobuyuki Imai
教授

“口”は、食べるという行為の際に最初に使用する器官です。食べ物を噛み砕き飲み込みやすくしてから、のどと食道へ円滑に送るという大切な機能を担っています。しかし、加齢や疾病によってこの機能が低下してしまうと、食事困難になるだけでなく、日常の楽しみや生きる希望を失いかねない深刻な状況に直面します。例えば、その機能低下によって「誤嚥」が発生します。「誤嚥」は、食べ物を誤って気管や肺に送ってしまうことで高齢者肺炎の原因になります。本ゼミでは、そのような障害を持つ方を支援するため、言語聴覚士として専門的な知識を学び、最新のリハビリテーションを探求しています。

<ゼミの研究内容例>

  • 機械的刺激と感覚刺激の唾液分泌への効果に関する研究
  • 開口度と姿勢変化が嚥下機能に及ぼす影響に関する研究
  • アイスマッサージの冷却部位と嚥下反射に関する研究

渡辺ゼミ
子どものことばへの全人的な支援に関する研究

渡辺 時生講師写真

渡辺 時生
Tokio Watanabe
講師

本ゼミが対象とする主なテーマは、子どもの吃音、言語発達障害、発音の障害です。子どもにとって、ことばの障害は意思伝達を困難にするだけでなく、自尊心や自己有用感の低下、さらには将来的に自己実現が困難になるなど、重大な悩みにも繋がりかねません。そのため、表面的な問題だけに捉われず、身体や心、環境などを含め、問題の本質を深く理解し、全人的な支援を進める姿勢が大切です。全人的な支援には、キーパーソンとなる養育者へのアプローチも重要です。そのため本ゼミでは、学内の言語発達支援センターで子どもだけでなくその養育者へ実際の支援を行い、研究を進めています。

<ゼミの研究内容例>

  • 子どもの問題行動の評価と支援に関する研究
  • 言語聴覚士と吃音セルフヘルプグループの関わりに関する研究
  • 若年健常者における発音時の音響学的特徴に関する研究

石本ゼミ
障害を抱える子と親への心理支援に関する研究

石本 豪講師写真

石本 豪
Gou ishimoto
講師

障害を抱える子どもたちはもちろんのこと、その家族は様々な苦悩を抱えやすいため、心理的支援の重要性が指摘されています。しかしながら、そのような家族への心理的支援が注目されるようになったのは比較的最近であり、臨床で支援の根拠とすべき理論は定まっていません。そこで本ゼミでは、学内の言語発達支援センターに来所される子どもたちやその家族を対象とした心理カウンセリングを実践し、心理的支援の知識と技術の修得を目的に活動しています。このような実践的なゼミ活動を通して、子どもやその家族の心と行動が変容していくプロセスに携われることは大きな魅力です。

<ゼミの研究内容例>

  • 自閉スペクトラム症の子どもを持つ親の子育てに関する研究
  • 自閉スペクトラム症の子どもを持つ母親のQOL変容に関する研究
  • 吃音の不登校児と家族に対する心理カウンセリングに関する研究

今村ゼミ
認知機能障害に関する研究

今村 徹教授写真

今村 徹
Toru Imamura
教授

ヒトの脳は運動や感覚だけではなく、「記憶」「注意」「言語」「思考」「判断」などの機能を担っています。これらは認知機能(または高次機能)と呼ばれます。本ゼミでは、この認知機能とその障害の研究に取り組んでいます。患者様とご家族に了承をいただいた上で、ゼミ生は実際に病院の物忘れ外来で活動し、多くの患者様のデータを集計して分析するデータ研究や、一人の患者様について詳しく検討する症例研究を行います。実験室での機械や動物を相手にした研究ではなく、医療の現場(臨床)のど真ん中で研究を進めるのが本ゼミの特色であり魅力です。

吉岡ゼミ
小児言語発達障害児に関する研究

吉岡 豊准教授教授写真

吉岡 豊
Yutaka Yoshioka
准教授

本ゼミでは、学内の言語発達支援センターで多くの子どもを診ている私の経験を活かし、子どもの言葉の遅れをテーマに研究を行っています。学生には少しでも子どもに話せるようになってほしいという強い思いを持ちつつ、その症状を正確に把握した上で、より良い訓練方法を検討するように指導しています。この指導のプロセスを通じて、学生は多くの「分かった」を経験し、研究の面白さに気づいていきます。こうした研究活動を将来に活かして、少しでも多くの子どもとその両親の笑顔に出会える言語聴覚士になれるようサポートしていきます。

大石ゼミ
脳血管疾患などによる高次脳機能障害に関する研究

大石 如香教授写真

大石 如香
Yuka Oishi
准教授

声や話し方、自分の想いを相手に伝えること、それは自分のアイデンティティそのものです。この自分のアイデンティティが揺らいでしまう、失われてしまう、それが言語障害を抱える患者様の心境ではないでしょうか。本ゼミでは、そのような患者様に対してどのような支援ができるか、また患者様にとってリハビリテーションとはどんな存在かを実際の臨床現場の経験を交えて考えています。研究活動を通して、言語聴覚療法を必要とする方々への理解を深めると共に、「共感する力」を養い、患者様やそのご家族の気持ちに寄り添って支援できる力を身につけられるようにサポートしています。

山岸ゼミ
自閉スペクトラム症児支援に関する研究

山岸達弥教授写真

山岸 達弥
Tatsuya Yamagishi
教授

日常生活の中で、コミュニケーションを取ることは上手ではないが、自分の行動や興味にはとても強いこだわりを持つ人たちがいます。私たちは、誰でもそのような側面を多少なりとも持っているものですが、その度合いが極端な人たちにとっては、社会生活がとても大変で困窮を極めることになります。「広汎性発達障害」または「自閉スペクトラム症」と呼ばれる人たちです。本ゼミでは、そのような人たちを支援するためにどうしたらいいのか、共に考えながら研究を進めていきます。

内山ゼミ
認知機能と行動の障害に関する研究

内山信教授写真

内山 信
Makoto Uchiyama
講師

病気や怪我により脳に損傷を受けることで、話すこと、聴くこと、読むこと、書くこと、記憶すること、注意を向けること、見た物を認識することなどの認知機能や行動に障害が生じます。その障害は、当事者の日常生活を困難にするだけでなく、家族に対しても負担をもたらします。言語聴覚士は、言語以外の認知機能障害、行動障害を持つ方の支援を行うことがあり、これらの 障害を適切に評価し、当事者と家族を支援することが求められます。本ゼミでは脳損傷によるそれらの障害の症状とそのリハビリテーション、当事者や家族への影響について考え、病院と連携しながら研究を行います。

桒原ゼミ
難聴児の子育てに関する研究

桒原桂講師写真

桒原 桂
Katsura Kuwahara
講師

近年、新生児の聴覚検査が世界的に普及したことで、新生児期に難聴が発見されるケースが飛躍的に増加しています。聴覚障害児は1,000人に1人生まれてくると言われていますが、聴こえない赤ちゃんの親たちの90%以上が難聴者とまったく関わりがなかった方々であり、難聴児を育てることに戸惑いを持たれます。本ゼミでは、そうしたご両親を支え楽しく子育てしていただくため、赤ちゃんのコミュニケーション能力を高めるお手伝いをし、診断や治療に携わる病院と療育教育現場の架け橋になれるように勉強しています。

※学生の在籍学年は2019年度在籍時のものです。