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【理学療法学科】齋藤梨奈さん(卒業生)と江玉睦明教授らの研究が国際誌に掲載!

齋藤梨奈さん(理学療法学科20期生、石井クリニック勤務)と江玉睦明教授(理学療法学科、スポーツ医科学Lab、アスリートサポート研究センター、運動機能医科学研究所)らの研究が国際誌に掲載されました!

【研究背景】
月経周期における関節弛緩性の変化については古くから報告されています。しかし、筋や腱の力学的特性の変化については明らかにされていませんでした。そこで本研究では、正常月経周期を有する女性大学生15名を対象に月経周期(卵胞前期・排卵期)における大腿部および下腿部の学的特性の変化について検討しました。月経周期については、基礎体温法と排卵キット、唾液エストラジオール濃度測定により卵胞前期と排卵期を推定しました。力学的特性の評価は、MyotonPROという機器を使用して、大腿直筋、内側広筋、膝蓋腱、腓腹筋内側頭、ヒラメ筋、アキレス腱のStiffnessを計測しました。その結果、全ての筋腱のStiffnessは卵胞前期と排卵期で統計学的に有意な差は認められませんでした。また、排卵期では大腿部の筋(大腿直筋と内側広筋)と膝蓋腱のStiffnessに有意な正の相関が認められました。本研究結果より、大腿部前面と下腿部後面の筋腱のStiffnessは卵胞前期と排卵期で変化せず、排卵期に大腿部前面の筋が硬い人ほど腱も硬くなる可能性が示唆されました。
本研究結果は、国際誌「Frontiers in Sports and Active Living」に掲載予定です。

【齋藤さんからのコメント】
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先行研究では、月経周期が身体へ及ぼす影響を数多く報告されています。本研究では、月経周期において筋腱の力学的特性が変化しないことを明らかにしました。今回の基礎的な知見を活かして、今後は女性アスリートの膝前十字靭帯損傷の予防や治療方法の考案に向けて研究を重ねていきたいと思います。

【研究成果のポイント】
① MyotonPROを使用して大腿部と下腿部の筋腱の力学的特性を評価した点。
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② 筋と腱の力学的特性の相関関係を明らかにした点。
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【原著論文情報】
Saito R, Shagawa M, Sugimoto Y, Hirai T, Kato K,Sekine C, Yokota H, Hirabayashi R, Ishigaki T, Akuzawa H, Togashi R, Yamada Y, Osanami H, Edama M*. Changes in the Mechanical Properties of the Thigh and Lower Leg Muscle-tendon Units during the Early Follicular and Early Luteal Phases. Frontiers in Sports and Active Living. 2023. [In-press].

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