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※各掲載記事は取材当時のもので、現在変更となっている場合がございます。

子どもたちの目線に立ったリハビリをする

上原 明里

私は、病院で小児領域の言語聴覚士として働いています。小児リハビリでは発達障害や構音障害のお子さんをメインに訓練を行っています。対象になるお子さんは乳幼児から中高生までと幅広く、園や学校などの他機関とも連携しながら、より良い生活が送れるように支援しています。

上原 明里

卒業年:2020年3月
出身高校:長野県・松商学園高校
勤務先:公益社団法人 山梨勤労者医療協会 石和共立病院
職種・職位:言語聴覚士

Q仕事で大切にしていることを教えてください

私は、子どもたちが自信を持って意欲的にリハビリができるように心がけています。一方的にこちらのやりたいことをするのではなく、子どもたちの目線に立って「楽しい」「嬉しい」と思えるリハビリをすることで、「やってみたい!」という気持ちを引き出すことができると考えています。

患者様の「食べたい」を支える

五箇 まい

私は現在総合病院に勤務しており、主に飲み込みがうまくできなくなってしまった方(嚥下障害)やコミュニケーションに支障がある方にリハビリを行っています。特に嚥下障害を有する患者様が多く、「食べたい」「食べ続けて欲しい」という患者様やご家族のお気持ちを大切にしながら飲み込みの評価や訓練を行っています。

五箇 まい

卒業年:2014年3月
出身高校:福島県・喜多方高校
勤務先:吉川中央総合病院
職種・職位:言語聴覚士

Q本学での学びで活かされていることは何ですか

多職種連携についてです。実際に仕事をしていると日々多職種との連携が必要になってきます。それぞれの職種を理解し相手の意見を尊重しながらコミュニケーションをとっていくことが大切だと思います。在学中に「連携ゼミ」などで多職種連携を経験できたことが役立っています。

言語聴覚士として在宅で患者様やご家族を支える

川上 恵利

私は言語聴覚士として、訪問リハビリの仕事をしています。回復期の病院を退院後、嚥下機能や失語症でコミュニケーション面に不安のある方をはじめ、地域で生活する脳卒中後遺症の方、パーキンソン病といった難病や認知症の方など、対象とする方は多岐に渡ります。訪問リハビリの一番の特徴は、「その方の生活に沿ったリハビリ」が行えることです。失語症がありつつも買い物に行きたいという目標では、自宅で会計の練習を行ってから、お店で本人の言葉で会計ができる様にサポートします。また、リハビリをする上ではご家族との関わりも重要です。ご家族は日々続く介護に不安を感じていますが、患者様が自宅で元気に過ごすには一緒に住むご家族も元気でなければなりません。ご家族の気持ちに寄り添い、時間をかけて話し合う様に心がけています。

川上 恵利

卒業年:2012年3月
出身高校:新潟県・新潟西高校
勤務先:総合リハビリテーションセンター みどり病院
職種・職位:言語聴覚士

Q現在の職種・業種を志したきっかけや理由について教えてください。

私の祖父が脳梗塞で入院した時、とある職員の方が聴診器を喉元に当てて、飲み込むときの音を聞いていました。それが言語聴覚士という職業の出会いでした。その姿が忘れられず、そろそろ進路を絞らなければいけないと考えていた高校2年生の12月に大学のオープンキャンパスへ参加し、言語聴覚士という職業の奥深さを知ったことがきっかけとなりました。

Q仕事で大切にしていることは何ですか?

リハビリは利用者様が主役ですが、在宅部門ではご家族との関わりがとても重要です。ご家族は日々続く介護に不安、大変さで疲労することがあります。利用者様が自宅で元気に過ごすには、一緒に住むご家族も元気でなければなりません。ご家族の気持ちに寄り添い、生活で不安なことはないか、時間をかけて聞くようにしています。それに合わせて、訓練メニューや自宅内の環境を整え、安心して在宅生活が送れるよう心掛けています。

Q本学での学びで活かされていることは何ですか?

大学では様々なことを学びましたが、特に臨床実習での経験はとても活かされています。患者様への礼節をはじめ、他の専門職との情報共有の重要さを実感できました。病院では1人の患者様を多職種で支えるチーム医療が行われていますが、理学療法士、作業療法士とはもちろん、在宅領域ではケアマネージャー、訪問ヘルパー、デイサービスの介護士・看護師などと深く関わります。本学の連携教育で学んだチーム医療が、活かされていると感じています。

Q今後、仕事を通して実現したいこと、夢について教えてください。

私は現在、失語症者向け意思疎通支援者講習を受講しています。失語症者向け意思疎通支援者とは、言葉がうまく出てこない・理解しにくい失語症の方へ、外出や交通機関の利用の際、わかりやすいように伝え、言葉の表出をサポートする人です。一人でも意思疎通支援者の方が増え、失語症があっても気軽に外出ができる未来になるよう、この活動に取り組んでいきたいと思います。

患者様の回復していく姿が喜び

青砥 紗羅

脳卒中後に、コミュニケーションや飲み込みなどに障害がみられた方に対し、リハビリを行っています。言語聴覚士の仕事は多岐に渡り、対象の年齢も様々です。当院では、飲み込みに必要な筋力訓練やコミュニケーションに必要な理解力・表出力の改善のための練習を行っています。入院中のリハビリはもちろんのこと、退院後のご自宅での生活を想定し、ご家族にコミュニケーション方法の指導や食事の際の注意点などをお伝えすることもあります。退院後のフォローとして通院やご自宅に訪問し、リハビリを行うこともあります。

青砥 紗羅

卒業年:2012年3月
出身高校:新潟県・新潟西高校
勤務先:医療法人社団 哺育会 杉並リハビリテーション病院
職種・職位:言語聴覚士

Q仕事のやりがいや大切にしていることは何ですか?

救急病院を退院し、回復段階に携わるリハビリ病院のため、回復段階が分かりやすく、自身のリハビリ評価、プログラムの立案で患者様の状態が変化していくことに喜びややりがいを感じます。その分自身の経験不足や知識不足も日々痛感することが多いため、勉強会や学会などにも積極的に参加をするようにしています。また、病院業務の中で人とのコミュニケーションが大事になるため多職種との関わりも大事にしています。

Q新潟医療福祉大学で学んだことは、現在の仕事にどのように活かされていますか?

新潟医療福祉大学では、二年生から総合ゼミが始まり、他学科の学生とグループを組み、課題を行う授業があります。その中で他学科の学生とコミュニケーションを取り合いながら一つの結果を導くためにやりとりします。就職をしてからも多職種とのコミュニケーションは必要不可欠であり、自身の職種についての役割理解などにもつながるため、必要な授業だったと感じます。また、三年時より各学科での専門科目が多くなります。学生時代は難しく感じる内容も就職してから合致がいくことも多く、在学中からしっかり勉強しておくことが大事だと感じました。

Q高校生にメッセージをお願いします。

言語聴覚士という仕事は、まだ認知度も低く、病院によっても配置人数が少ない職種です。しかし、食べること、話すことといった人間の生活の中で大切なことが障害されたとき、直接寄り添い、回復の手助けができるというのはすごく素敵なことだと思います。難しそう、勉強が大変、などマイナスのイメージもあると思いますが、少しでも気になる、どんな仕事?と思った方はぜひオープンキャンパスに参加してみるといいと思います。

一日でも早い回復を願って

永井 朋恵

言語聴覚士は、「話す」「聴く」「食べる」などの機能に障害を持っている方々にリハビリテーションを行う仕事です。私は現在、回復期病棟で言語聴覚士として働いています。病院では脳の病気によりコミュニケーションに支障をきたしてしまった方(失語症、構音障害)、集中力・記憶力・判断力の低下をきたしてしまった方(高次脳機能障害)、食事がうまく食べられなくなってしまった方(摂食・嚥下障害)を対象にリハビリを行っています。回復期病棟では早期回復、在宅復帰を目的に365日体制でリハビリテーションを行います。今後も、退院後の生活の工夫や自主訓練内容などを指導させていただき、患者様とご家族にとってより良い生活が送れるよう支援していきます。

永井 朋恵

卒業年:2013年3月
出身高校:新潟県・村上高校
勤務先:新潟脳外科病院
職種・職位:言語聴覚士

Q仕事で大切にしていることは何ですか?

患者様には入院直前まで当たり前に過ごしてきた生活があります。しかし受傷、発症後にはその現状を受け止められなかったり、思うように話せない・動けないなど、もどかしい生活を強いられる方がいらっしゃいます。その中でも、ご自身の尊厳が損なわれないよう、その方に障害が残ってしまっていても、その方らしい満足のいく生活が営めるよう、言語聴覚士として寄り添いたいと思っています。入院前の生活やご趣味、家族構成などの背景を聴取したり、ご本人・ご家族と目標を共有しながら、多職種連携を図り、患者様の生活の質(QOL)の向上を目指しています。

一人ひとりに合った言語指導を

安達 侑夏

私は現在、病気や事故などによって言葉によるコミュニケーションに支障がある方、食べることに問題がある方、記憶力や注意力、判断力などが低下する高次脳機能障害を持つ方へのリハビリを行っています。患者様の症状は一人ひとり異なるため、何が原因で、どのような問題が生じているのかを明らかにし、リハビリのプログラムを考えています。また、言葉や食べることの問題、高次脳機能障害は周囲の方から分かりにくい症状であることが特徴でもあります。ご家族など周囲の方にも理解していただけるよう、分かりやすい説明やアドバイスを心がけ患者様の回復に努めたいです。

安達 侑夏

卒業年:2011年3月
出身高校:新潟県・中越高校
勤務先:医療法人 新成医会 みどり病院
職種・職位:言語聴覚士

Q仕事のやりがいや大切にしていることは何ですか?

リハビリを通して少しずつコミュニケーションが図れるようになったり、食べ物を食べられるようになったり回復していく経過を患者様と共有できることにやりがいを感じます。仕事をする中で大切にしていることは、患者様の小さな変化を見逃さない事です。ご自身のことを思うように伝えられない患者様もおられるため、その日の体調や表情などにも気を配るようにしています。また、患者様の精神的な面も少しでもサポートできるよう、自分自身が笑顔で接し、ポジティブでいるように心掛けています。

Q新潟医療福祉大学で学んだことは、現在の仕事において、どのように活きていますか?

在学中、水泳部のサポーターとして活動させてもらえたことや、連携総合ゼミで他学科の学生と関わりを持てたことは貴重な経験となりました。病院では、多職種同士がチームとなり患者様に関わっています。チームの中の言語聴覚士としての強みをどのように活かし患者様を支えるべきか考える際に、在学中での経験が役立っているのだと思います。

患者様の生きる喜びを支える

藤原 杏莉

言語聴覚士は、「話す」「聴く」「食べる」などの機能に障害を持っている方々にリハビリテーションを行う仕事です。私は現在、病院で言葉によるコミュニケーションや飲み込みに問題がある方々の社会復帰をサポートしています。また、病院内だけでなく、退院後の患者様のご自宅を訪問し、リハビリテーションを行うこともあります。患者様の中には、病気により生きる喜びを感じられなくなってしまう方がいます。そのような患者様やご家族の方と今後の目標を決め、小さな目標を一つずつ達成していきながら最終目標にたどり着いた時には、大きな達成感を感じます。今後も患者様に笑顔で退院していただけるよう、一人ひとりに寄り添いながら支援をしていきたいと思います。

藤原 杏莉

卒業年:2018年3月
出身高校:秋田県・秋田商業高校
勤務先:医療法人社団 三喜会 鶴巻温泉病院
職種・職位:言語聴覚士

Q本学での学びで活かされていることは何ですか?

本学に入学して良かったことは、「チーム医療」の大切さを学べたことです。本学には複数学科の学生がチームを作り、一つの症例についての支援策を考える「連携総合ゼミ」というゼミがありますが、それぞれの専門職の立場から意見を出し合うことで、他職種を理解し、チーム内で意見をまとめる力を身につけることができました。現在の仕事でも、一人では答えにたどり着けない場面がたくさんあります。相手の意見を尊重しつつ、自分の意見を伝えることは難しいですが、在学中に身につけたコミュニケーション力が現在の仕事に大いに役立っています。

信頼される言語聴覚士に

髙橋 茉鈴

私は現在、病院の回復期病棟に勤務しています。脳卒中の後遺症により、コミュニケーションや食べることに障害を抱えた方や認知症の方に対してリハビリを行っています。患者様の症状は日々変化しますので、「患者様が今、何を求めているか」ということを常に考えることを大切にしています。また、患者様の病棟生活や退院後の生活がより過ごしやすいものになるよう、他の病院スタッフと連携しながら支援しています。リハビリの内容について試行錯誤する日々は大変ですが、退院する患者様に「ありがとう!」と声をかけていただく瞬間が何よりも嬉しいです。今後も言語聴覚士としての専門性を高めていくとともに、幅広い知識を身につけ、信頼される言語聴覚士になりたいです。

髙橋 茉鈴

卒業年:2015年3月
出身高校:新潟県・村上高校
勤務先:医療法人 愛広会 新潟リハビリテーション病院
職種・職位:言語聴覚士

Q本学での学びで活かされていることは何ですか?

講義や実習で得た知識・技術はもちろんですが、「連携教育」を通して、他学科の学生と連携して「チーム医療」について学べたことです。病院では、多くの専門職が連携しながら、患者様やその家族の支援を行っているため、在学中に他の職種への理解を深められたことは、とても良い経験になりました。また、他学科の学生との交流を通して、人間関係の幅も広がり、言語聴覚士として必要なコミュニケーション力を高めることができました。本学での学びがあったからこそ、今「チーム医療」の一員として、“相手の意見を尊重しながら自分の意見を伝える”ということが自然にできているのだと思います。

Q高校生にメッセージをお願いします。

言語聴覚士は、子どもからお年寄りまで幅広い年齢の方とリハビリを通して深く関わっていく仕事です。何事も投げ出さない忍耐力と責任感が必要だと思いますが、単純に人と関わることが好きであればだれでもやりがいを持てる仕事だと思います。言語聴覚士を目指す仲間が増えれば嬉しく思います。

「人工内耳」を通じてのサポートする

箸本 主将

私は、人工内耳のメーカーのクリニカルサポートという部署に勤務し、医師や言語聴覚士へ人工内耳の医学的側面からのサポートを行っています。主な仕事として、人工内耳の手術や調整の立会い、病院での説明会、候補者への説明会などを行っています。人工内耳は、耳が全く聞こえなくなった人に対して行う人工臓器ですので、仕事をしているやりがいは全て装用者の方からいただきます。人工内耳をした人の中には涙を流して喜ぶ方もいます。そのような方を見ると大きなやりがいを感じます。

箸本 主将

卒業年:2016年3月
出身高校:群馬県・桐生南高等学校
勤務先:メドエルジャパン株式会社
職種・職位:言語聴覚士

Q現在の職種・業種を志したきっかけや理由について教えてください。

本学で聴覚についての講義を受けるにつれて、聴覚の面白さ、人工内耳という機器の不思議さに触れてから、この職業に就くことを考えるようになりました。その中で私は恩師とも呼べる先生に出会い、メーカーに勤務するという道がさらに明確なものになりました。

Q今後の目標や夢、現在の仕事を通して実現したいことなどについて教えてください。

私は、クリニカルサポート部という部署で病院の医師や言語聴覚士をサポートしています。いずれはこの経験を活かし、現場で求められる製品について考え提案できる存在として会社に貢献していきたいです。

退院後の生活を考えて

阿部 夕織

言語聴覚士とは「話す」「聴く(理解する)」「食べる」のスペシャリストです。脳卒中や事故の後遺症による障害、生まれつきの障害により、「話す」「聴く」「食べる」といった面に不自由さを抱えている人の手助けをします。言語聴覚障害に加え、医学や歯科学、心理学にも精通したリハビリの専門家として、医療、介護・福祉、教育・療育施設など、様々な分野で活躍しています。私は現在、岩室リハビリテーション病院に勤務し、コミュニケーションや食べることに障害を抱えた人のリハビリや、認知症に対する治療などを中心に行っています。院内でのリハビリのみではなく、退院後に質の高い生活が得られるよう、自動車運転の再開支援や復職支援なども行っています。

阿部 夕織

卒業年:2007年3月
出身高校:栃木県・栃木女子高校
勤務先:社団法人 新潟県労働衛生医学協会附属岩室リハビリテーション病院
職種・職位:言語聴覚士

Q現在の職種・業種を志したきっかけや理由を教えてください。

従兄の交通事故をきっかけに、リハビリ職の存在を知りました。細かい作業が得意だったので、言語聴覚士が患者さんに合わせた言語訓練教材づくりなどもすることを知り、興味を持ち始めました。私自身、食べることが大好きなこともあり、食べる能力を失った方を一人でも回復させたいという思いもありました。新潟医療福祉大学を選んだ理由は、医療福祉学科が揃っており、自分の専門分野のみでなく他職種と共に学んでいけると思ったからです。チーム医療を総合的に学ぶことができる最適な環境だと思います。

Q仕事のやりがいや大切にしていることは何ですか?

患者様の退院後の人生は、その障害の回復具合によって大きく変わります。その回復を支える言語聴覚士は、とても大変な仕事ですが、その反面で回復する喜びを患者様と共有できるとてもやりがいのある仕事だと感じています。私は、どんな症状の重い患者様であっても、その喜びを共有するために、一日の治療の中で小さな目標を決め、その達成を目指してリハビリを提供することを心がけています。患者様に寄り添って、患者様の隣で、少しずつでも良いので回復に向かってサポートすること、その積み重ねが言語聴覚士に大切なことだと考えています。もちろん、接する際の笑顔や気配りも欠かせません。

Q本学で学んだこと、身につけたことは、現在の仕事にどのように活かされていますか?

大学で学んだことはたくさんありますが、一番にあげるのは「患者さん一人ひとりに合わせたQOL(生活の質)向上」の大切さです。今は現場で試行錯誤しながら勉強の毎日ですが、QOLを念頭に置くと、患者さんのために何をしてあげたら良いか、患者さんは何をしてもらいたいのかが見えてきます。様々な学科の学生・先生とチーム医療を学んだ日々も、職場の仲間との連携に繋がっていると思います。また、新潟医療福祉大学へは全国各地から学生が入学してきているため、卒業後も各地に同期ができます。先生との交流も多くあり、就職してからも相談にのっていただけるので心強いです。今は実習指導者として学生を受け入れる側になりました。治療技術のみでなく,言語聴覚士としての仕事のやりがいや魅力を改めて後輩に伝え、志の高い言語聴覚士を育てていくことが、大学への恩返しだと思っています。

Q今後の目標や夢、現在の仕事を通して実現したいことなどについて教えてください。

現在は入院中の方々へリハビリを行ってますが、退院後も支援していける体制を作っていくことが私の目標です。入院のリハビリが終了しても、完全に元の状態に戻って退院できる方ばかりではありません。退院後もリハビリを継続できる場、障害に悩む方やご家族が相談できる場、障害を抱えながらも実りある人生を送るための手助けとなる場を作ることが私の夢です。同じ病気・障害でも、患者さんの症状や性格により治療方法は異なります。夢の実現に向けて、今は目の前の患者さんと丁寧に向き合い、その時にできる最良のリハビリを提供していくことが次に繋がっていくと日々感じています。

Q現在の職種・業種を目指す高校生や本学を目指す高校生にメッセージをお願いします。

言語聴覚士の認知度は最近になりやっと高まってきました。リハビリはチームで行いますが、言語聴覚士にしかできない治療もあり、非常に専門性の高い職業です。医療・福祉・教育と活躍の場は多岐に渡ります。人と関わることが好きな方はもちろんのこと、「誰かの役に立ちたい、人の支えになりたい」という思いがあるのであれば、リハビリ職に向いていると思います。障害や病気を抱えた方を一番身近で支えていく仕事です。患者さんの回復と共に自分自身も成長していける職業だと思います。

本学で学んだチームワークを活かして

佐々木 浩児

現場で働いてみて、この仕事は「専門性」だけでなく、他の専門職と協力する「チームワーク力」が求められるものだと実感しました。現場にでてから今までを振り返ってみて、私はこの「チームワーク力」で苦労の少ない方だったと思います。私は1期生でしたが開学当初から学部学科を超えた学生の交流が活発で、講義やプライベートで毎日のようにたくさんの友達と交流がありました。私があまり苦労せずに済んだのは、大学の講義のレベルの高さはもちろんですが、ゆくゆく専門職になる仲間同士で4年間一緒に成長できたおかげだと思っています。

佐々木 浩児

卒業年:2005年3月
出身高校:宮城県・東北学院高校
勤務先:総合南東北病院
職種・職位:言語聴覚士

Q現在の職種・業種を志したきっかけや理由を教えてください。

高校1年生の時に、教室に置いてあった色々な職業を紹介する本を眺めていて、初めて言語聴覚士という仕事を知りました。その後、祖母が失語症になり言語聴覚士になりたいと思いました。また、言語聴覚学科が開設された年で、1期生として学んでいけるというのも入学の決め手でした。

Q仕事のやりがいや魅力を教えてください。

患者さんが初めて話せるようになった喜びを共有し、感謝の言葉まで頂けるのはとても嬉しいことです。このようにして患者さんから毎日やりがいをいただいています。さらに私は、患者さんが指摘やお願いが言える相手になれることを心掛けています。私の仕事中の制服は白衣です。私もそうですが、病院で白衣を着ている人に対しては、感謝の言葉は言えても、指摘やわがままなお願いはなかなかしづらいものではないでしょうか。自分では寝返りもできないほどの寝たきりの患者さんが、私のことを「小さなお願いも聞く人」と思って「リモコン取って」「背中かゆい」などと言ってくれる時はとても嬉しいですね。

Q今後の目標や夢、現在の仕事を通して実現したいことなどについて教えてください。

私の勤務する病院の周辺には、同じようにリハビリを受けられる病院が少なく、地域の方々はリハビリを受けたいときに病院を選ぶことがまだまだできないのが現状です。今後も患者さんが病院を選べない状況は続くかもしれませんが、地域の皆様から「この病院で良かった」と思ってもらえるような言語聴覚士でありたいと思っています。

Q現在の職種・業種を目指す高校生や本学を目指す高校生にメッセージをお願いします。

患者さんをはじめ、毎日人と接する仕事です。また大学を卒業してからも勉強がずっと続く職業で、専門性の対象は「言語」「脳」「発達」「食事」など多岐にわたります。人と接するのが好きな人、何かを突き詰めて考えることが好きな人はこの職業にとても向いていると思います。また、在学中の講義のカリキュラムが余裕をもって組まれていたため、大学時代にしかできない勉強以外のことも十二分に楽しめました。勉強だけに偏らず、幅広い経験が得られる大学だと思います。

安全に生活できる支援を

小松 慎太郎

私は現在、老人保健施設に勤務しており、何らかの病気が原因で身体に障害を持った方、判断力や記憶力等の能力が低下した方のリハビリを行っています。 具体的には食べ物を?んだり飲み込んだりが難しくなった方へのトレーニングや、具体的な対応方法を家族やスタッフへの情報伝達を行っています。他に判断力や記憶力が低下した方への検査や訓練、他のスタッフや家族への情報伝達を行い、利用者さんが安全に生活できるように支援を行っています。

小松 慎太郎

卒業年:2011年3月
出身高校:新潟県・小千谷高校
勤務先:新潟県・社会福祉法人 苗場福祉会(みさと苑・アーバンリビング鳥屋野)
職種・職位:言語聴覚士

Q言語聴覚士を目指したきっかけは何ですか?

志したきっかけは、元々直接人と関わる仕事がしたいと考えており、その中で色々な職業を調べていた際に言語聴覚士を見つけたことがきっかけです。他の医療職種とは違い、自分自身が全くかかわったことがないジャンルだったので興味をそそられました。

Q仕事のやりがいや大切にしていることは何ですか?

関わる分野は未発達な部分が多く、分かっていないことも多いです。これらの分野は日進月歩と言われてますが、常に新しく発表されたことを調べ実践することが大変でもあり、魅力でもあります。また、自身が関わるの患者様や家族は「人」であるという意識を大切にしています。

Q本学で学んだこと、身につけたことは、現在の仕事にどのように活かされていますか?

本学は3年生の後期からゼミに所属しますが、ゼミの先生から教わったことは臨床で心がけています。私たちが関わる分野は言葉・記憶・判断力や嚥下といった直接目には見えない分野です。そのため、私たちがきちんと「言語化」しないと患者様にはもちろんスタッフにも伝わりません。だから、わかりやすい言葉にし、情報を伝えることを意識しています。

Q今後の目標や将来の夢について教えてください。

今後の目標は自分自身の知識を施設のスタッフへ伝達し、きちんとした情報整理が行えるようなシステム構築や症例検討を実施していきたいと思います。具体的には認知症の方の症状や情報分析方法を伝えていければと思います。

「話す」「聞く」「食べる」の喜びを取り戻す

若杉 美華

私が勤務する桑名病院は、主に脳梗塞や脳出血などの脳血管障害の患者様を対象とし、病気を発症したばかりの方から日常生活や仕事に戻るために長期間入院が必要な方など様々な方が入院しています。その中で、私は病気を発症したば かりの患者様を担当しています。上手く言葉が出てこなかったり、食べ物が飲み込めなかったり、新しいことが覚えられなかったりする患者様の評価・訓練、また必要に応じて患者様本人やそのご家族に日常生活のアドバイスを行っています。

若杉 美華

卒業年:2014年3月
出身高校:新潟県・新潟中央高校
勤務先:新潟県・社会医療法人 桑名恵風会 桑名病院
職種・職位:言語聴覚士

Q喜びややりがいを感じるのはどんな時ですか?

経口で食事ができず、寝たきりの状態だった患者様が、リハビリを通して次第に元気になり、自分でスプーンを持って食事ができるようになった時は本当に嬉しく感じました。ご家族も一緒に喜んでくださり、その姿に感無量でした。些細なことですが、患者様が自分の名前を覚えてくれたり、院内で会うと手を振って声をかけてくれたりすることも嬉しく感じます。患者様と関わっていく中で、辛いこと以上に嬉しいことがあり、日々仕事を頑張る糧になっています。

Q高校生へ一言お願いします。

言語聴覚士は、人と関わる機会が多い仕事だと思います。患者様やそのご家族と接するだけでなく、様々な専門職と連携していく仕事です。そのため言語聴覚士は、人と関わることが好きな人、人の役に立ちたい人にとてもおすすめです。そして、どんな仕事よりも人との繋がりが実感できる仕事だと思います。言語聴覚士を目指したいなら、全国トップクラスの国家試験合格率を誇り、他学科と連携して「チーム医療」を学ぶことができる本学科は魅力ですよ!

Q言語聴覚士を目指したきっかけは何ですか?

もともと漠然と医療・福祉関係の仕事に就きたいと思っていました。小学生の頃、祖母が脳梗塞で入院した際に、笑顔がとても素敵な言語聴覚士さんに出会いました。実際のリハビリ場面を見学したわけではありませんでしたが、私たち家族にも優しく接してくれたことが子どもながらに印象的で覚えています。その後言語聴覚士という仕事を調べた際に話すことなどコミュニケーションに問題がある方々の支援をする仕事と書いてありました。人と話すことが好きな私にとって、それを失うことは辛いことだと感じ、そんな方々のお手伝いができるといいなと思い、現在の仕事を選びました。

Q本学で学んだこと、身につけたことは、現在の仕事にどのように活かされていますか?

大学での講義はもちろんのこと、実習が1番現在の仕事に活きていると思います。大学で講義を受け、たくさん勉強はしてきているつもりでしたが、実習に出ていざ患者様と関わってみると自分の知識不足、評価不足、関わり方の難しさを痛感させられました。実際に働くことになるであろう、病院という場所の空気感を実感することができ、実際に患者様と関わることができる良い機会です。また、大学時代は様々なアルバイトに勤しみました。アルバイトと大学の勉強を両立させ時間の使い方を学びました。大学以外でも様々な年齢の人と関わることでコミュニケーション能力を養いました。

Q今後の目標や将来の夢について教えてください。

病気の後遺症によってうまく言葉が出てこなくなってしまうケースがあります。そのような方々が自宅に退院された後、会話をする機会を設けるため、社会に出る機会を設けるための失語症友の会というものが当院にはあります。病院で働いていると、退院後の患者様の生活の様子を知る機会はなかなかありませんが、退院後患者様がこの会に参加してくださることでどのように毎日を送っているのかを知る場となります。また、患者様からは退院後に同じような症状を持った人が集まって話す機会があって嬉しい、困ったことがあるとそこで相談ができるなどと好評の声をいただいています。今後、失語症友の会の活動が盛んになり、社会のニーズに合わせて地域に進出していけるといいなと思っています。

障害が個性と認められる社会を目指して

尾形 哲也

言語聴覚士の仕事を始めて早10年、現在私は、福島県会津若松市にある総合病院で、主に外来(特に小児)のリハビリを中心に行っています。発達障害を持つ子どもたち、脳卒中などで後遺症を持った患者様たちが自分の家や地域で、障害を個性として認められるような社会になることを願いながら、日々、リハビリを行っています。

尾形 哲也

卒業年:2006年3月
出身高校:福島西高校
勤務先:一般財団法人 竹田健康財団 竹田綜合病院
職種・職位:言語聴覚士

Q将来の夢を教えてください。

私の夢は、言語聴覚士が「病院」から「地域」に進出していけるようにすることです。患者様、特に子どもたちの生活の場は家や学校などになりますが、病院にいた時にはできていたことが、いざ生活の場に戻るとできなくなる子どもがたくさんいます。そのため、今後は、今まで以上に言語聴覚士が家や学校など「地域」に進出し、活躍することが必要だと感じています。

Q新潟医療福祉大学で学んだことは何ですか?

本学での学びで印象に残っているのは実習での学びです。学内で勉強してきた知識が、実習先の病院で活かされた時はとても驚いたことを今でも覚えています。また、実習現場で一人の患者様を担当させていただき、未熟ながら評価・訓練を行い、実習最終日に「ありがとう」という言葉をいただいたことは生涯忘れることはありません。実習で体験したことが、現在の仕事への想いの原点となっています。

Q本学を一言で表すと何だと思いますか?

「仲間との出会いの場」
同じ志を持って学んだ仲間や、お世話になった先生方とは、今でも会う機会があります。久しぶりに会った時には、学生時代の思い出話をしたり、仕事の相談をしたりしています。働き始めてからも出会いの場はたくさんありますが、私にとって学生の時に出会った友人、先生は、生涯にわたり信頼しあえる一生の宝物です。

ゼミでの学びを生かして

川瀬 量子

私は現在、人と会話することが困難な方や認知症の方、食べることに障害のある方など様々な患者様と関わっています。その中で、リハビリを通して患者様が能力を改善されることに喜びを感じることはもちろんですが、入院生活や病気に対する不安を感じている患者様に、「あなたのリハビリを楽しみにしていたよ」と言ってもらえることに、とてもやりがいを感じています。
大学では、実習やゼミ活動を通して患者様の症状を様々な視点から分析することの大切さを学びました。患者様の反応やMRI画像を分析するだけでなく、患者様の生い立ちや病気に至った過程など「患者様の背景」も考慮し、あらゆる可能性を考えつつ分析を行ったことは、今の職場でもおおいに役立っています。また、患者様の症状をより正確に診断するために、ふだんの生活から視野を広げて物事を見る習慣がついたのも、大学での学びがあったからです。
まだまだ知識や技術、経験の不足を実感しており、学会や研修会はもちろん、先輩方や患者様、ご家族様から学ぶことが多くあります。
これからも、担当する患者様全員にリハビリが楽しいと感じてもらえる言語聴覚士を目指し努力を続けていきます。

川瀬 量子

卒業年:2014年3月
出身高校:新潟県・新潟明訓高校
勤務先:医療法人社団 日新会 城山病院
職種・職位:言語聴覚士

Q大学で学んだことは何ですか?(現在の職場で生かされていることなど)

勉強面(講義や演習・実習を通じて身につけたもの)
実習や、ゼミ活動で患者さんの症状を分析する過程に患者さんの反応やMRI画像など様々な視点から考えることの大切さを学びました。患者さんごとの背景も考慮し、あらゆる可能性を考えつつ、分析していくことはとても難しいですが、とても面白いです。より正確に診断するために患者さんや、ご家族様ごとに合わせて関わることや、視野を広く持つことはSTでなくとも必要なことなので視野を広くもつよう意識することは普段の生活の中でも活かされています。
課外活動面(ボランティアやサークル活動、その他学生生活で身につけたもの)
バレーボールサークル、バドミントンサークルに所属していました。技術的なことよりも、サークルに所属したことで出会えた他学科の友達のおかげで、普段だけでなく、辛いときこそ一緒に頑張ることの楽しさを学びました。他学科であっても共感できることや、他学科だからこそ話せることなど。学生生活、特にテスト期間や国家試験の受験勉強など大変な時ほど、お互いに励まし合い、応援しあって頑張れる向上心を感じることが出来ました。

Q今後の目標・抱負を教えてください。

知識や技術、経験の不足を実感しています。患者さんへ少しでも還元できるよう学会や研修会はもちろんのこと、病院内外の先輩方や、患者さん、ご家族様から多くの事を学び、質が良く、楽しいリハビリが提供できるようになりたいです。また、言語聴覚士としてだけではなく、人として優しい思いやりのある温かくて親しみのある視野の広い人になりたいです。

Q本学の就職率は全国でもトップクラスを誇っていますが、その理由はどこにあると思いますか?

私自身、現在働かせて頂いている病院は大学の先生に紹介して頂いて入職することができました。私以外にも大学の先生方の紹介で就職できた卒業生も少なくありません。これまでの先輩方の活躍や先生方のネットワークが就職率上位に値する要因の一つではないかと思っています。就職率だけでなく、個々に合った就職場所の紹介を先生方はじめ、就職センターの方も何度も納得のいくまで熱心に話を聞いてくださる点も魅力の一つではないかと思います。

Q本学を一言で表すと何だと思いますか? また、その理由も教えてください。

「成長」
様々な学科があり、授業やサークル活動を通して出来た友人や、同じ学科の友達、先生方が熱心に話を聞いてアドバイスや励ましをくれたからです。勉強面だけでなく、医療人として、人としての在り方を自身を客観視しながら気づき、成長したいと思えたからです。

Q国家試験合格に向けた学科でのサポートやご自身で努力されたことなどについて、実体験などを交えて教えてください。

私の受験勉強は成績向上に関係なく、とても楽しかった思い出ばかりです。テスト勉強は徹夜付けの毎日でしたが、受験時には睡眠時間の十分な確保など一日や一週間の生活にもメリハリをつけて生活することが本当に大切だと実感しました。日々の勉強では、自分の納得のいくところまで調べることで知らなかったことを知る楽しさや解決したときの嬉しさを活力にし、必ず受かると自分自身を信じて勉強しました。

Q本学の就職センターの活用方法や相談に行ってみて良かったこと、役に立ったことなどを教えてください。

就職するにあたり地域性や就職希望先の施設情報、スタッフに関して卒業生の有無など情報収集の際にはとても参考になることが多かったです。また、自分自身について社会人となることに対する悩みや不安を何度も聞いて頂いて、励まして頂いたことで、納得と自信を持って就職することが出来ました。作文添削の際にも忙しい中で、時には営業時間を超えてまでも添削して頂き、とても熱心にして頂きました。

Q地元を離れて就職を希望した理由や就職活動で努力したこと、苦労したこと、Iターン就職して良かったこと、現在の心境などについて教えてください。

今まで大学を卒業するまでのほとんどを地元で暮らし、支えてくれる家族や友達に恵まれた生活を送るなかで、自元を離れて一人暮らしをしている同級生たちに影響され、社会人として自立しなければならないと思ったことがきっかけで、県外に出て成長したいと思い希望しました。今は家族や、自元の友達の大切さを痛感しながら、お陰さまで優しい先輩方や患者さんに恵まれ、助けて頂きながら楽しく、ゆっくり成長している最中です。

Q本学入学を目指す高校生にメッセージをお願いします。

新潟医療福祉大学は医療系大学のなかでも様々な学科があるため、様々な学科の仲間ができ、様々な職種について知れる大学だと思います。キャンパスライフをどう築いていくかは、どの大学に進学しても自分次第です。本学で医療人として様々な可能性を自ら見つけることの楽しさや、様々な友人をつくってみませんか? きっと良いことがあるはずですよ!!

オープンキャンパスで「夢」を見つけた

鈴木 瑞穂

私は現在、総合病院で急性期~回復期までの患者様を担当させていただいています。言語聴覚士が対象とする患者様は小児~成人までと幅広いですが、当院では成人の患者様を中心に失語症、高次脳機能障害、摂食嚥下障害などのリハビリを行っています。
今でこそ言語聴覚士として病院で働いていますが、私が言語聴覚士を目指すようになったきっかけは、本学のオープンキャンパスでこの職業と出会い、興味を持ったからでした。オープンキャンパスの学科別プログラムを体験するうちに、「コミュニケーションをとることが難しい患者様にはどうやって対応すれば良いのかな…」「口から食べることのできなくなった患者様のリハビリって何だろう…」といった疑問を持つようになりました。それから、生きる上で大切なコミュニケーションや食べることをリハビリする、その瞬間に少しでも関わりたいと思うようになりました。
おそらく皆さんは、将来を考える上で今が一番悩むときだと思いますが、まずは本学のオープンキャンパスに足を運んでみてください。素敵な先生方や先輩方との出会いがあり、とても楽しいですよ! そして、言語聴覚士の素晴らしさにきっと気づくはずです♪

鈴木 瑞穂

卒業年:2013年3月
出身高校:福島県・会津若松ザベリオ学園高校
勤務先:公益財団法人 宮城厚生協会 坂総合病院
職種・職位:言語聴覚士

Q大学で学んだことは何ですか?(現在の職場で生かされていることなど)

勉強面(講義や演習・実習を通じて身につけたもの)
大学内での勉強はもちろんですが、3,4年生での臨床実習で学んだことが活かされていることも多いです。教科書通りの方法だけでは難しい場合もあり、実習先での先生に教えていただいた手技や考え方などを実施してみることがあります。
課外活動面(ボランティアやサークル活動、その他学生生活で身につけたもの)
サークル活動での他学科の人と協力して何かを作り上げることです。臨床の現場では他職種の方と連携して患者様を診ます。サークルに入ることで、他学科の人と話す機会も増え勉強面や、プライベートでも仲良くなり、とても良い経験になったと思います。

Q今後の目標・抱負を教えてください。

現在私は脳卒中患者様の自動車運転再開を支援するチームに入っています。生活に必要な運転を再開するには様々なことが必要であり、日々奮闘しています。チームに入ってまだ1年ですがさらに学び、より良い支援をしていきたいです。

Q本学の就職率は全国でもトップクラスを誇っていますが、その理由はどこにあると思いますか?

先生方をはじめ、就職センターの皆様の丁寧な対応だと思います。また夏に開催される就職説明会で実際に色々な病院、施設関係者の方とお話しできたのも良い機会だったと思います。

Q本学を一言で表すと何だと思いますか? また、その理由も教えてください。

「温もり」
人の温かさを感じます。分からないことがあってゼミ室へ行くと遅い時間であっても先生方は丁寧に対応してくださいます。また、長い時間友人といることで中も深まり、友人の大切さも改めて実感できます。

Q国家試験合格に向けた学科でのサポートやご自身で努力されたことなどについて、実体験などを交えて教えてください。

朝早くから国家試験対応のミニテストを開講してくださったことは自分自身の振り返りにとても助かりました。また、国家試験近くになると他の教室も使用可能になり、静かな環境で集中して勉強に専念することができました。規則正しい生活のリズムをつくることができ、今振り返ると重要だったと思います。

Q本学の就職センターの活用方法や相談に行ってみて良かったこと、役に立ったことなどを教えてください。

書類の添削、面接練習など細かなことまでサポートしていただけたのは、とても助かりました。気軽に質問できる環境も良いと思います。

Q地元を離れて就職を希望した理由や就職活動で努力したこと、苦労したこと、Iターン就職して良かったこと、現在の心境などについて教えてください。

地元を離れて様々な地域で勉強してみたく、現在の職場に就職しました。新天地ということもあり、知り合いもいなかったので少し寂しい気持ちもありましたが、現在では新たな仲間に多く出会えて日々充実しています!

Q本学入学を目指す高校生にメッセージをお願いします。

将来を考える上で一番悩むときかと思いますが、まずはオープンキャンパスに足を運んでみてください。素敵な先生方や先輩方との出会いもあり、とても楽しいですよ! 大学卒業時には「この大学でよかったな」と思えるキャンパスライフが送れることを願っています。

あの時の先生方の言葉を頼りに

平沢 衣純

私は現在、東京都の回復期の病院に勤務しています。同じ病棟のスタッフとチームを組み、患者様とのリハビリに日々奮闘しています。同世代のリハビリスタッフも多く、やる気にあふれており、いろいろな刺激を受けることができる環境です。
大学では、それぞれ専門分野を持つ先生方から、自分の体験談をもとに患者様との接し方やリハビリの仕方を分かりやすく教えていただき、とてもためになりました。先生方が行ってきた現場での対応や体験についての話が、今の仕事に一番活かされていると感じています。患者様という一人の人間と向き合う時にどのように振る舞うべきか、あの時の先生方の言葉をヒントに、今度は悩みながらも自分なりに考えています。
リハビリ職は、一人では決して行うことはできません。本学の連携教育で培ったコミュニケーション力と実践力、そして、先生方からいただいた言葉を頼りに、他の医療スタッフと連携して患者様にとってより良いリハビリを提供していきます。

平沢 衣純

卒業年:2011年3月
出身高校:新潟県・長岡高校
勤務先:一般社団法人 巨樹の会 小金井リハビリテーション病院
職種・職位:言語聴覚士・リハビリ職員

Q大学で学んだことは何ですか?(現在の職場で生かされていることなど)

勉強面(講義や演習・実習を通じて身につけたもの)
先生方の話す、患者様との接し方や体験談などが今になって役立っていると感じます。患者様という一人の人間と向き合う時にどう振舞うべきか、悩みながらも先生方の言葉をヒントに自分なりに考えています。また、実習では自分がどんな言語聴覚士になりたいのか、どう働きたいのかを改めて考えるきっかけになったと思います。
課外活動面(ボランティアやサークル活動、その他学生生活で身につけたもの)
大学に通いながら、初めてのアルバイトをしました。いただくお金に見合った仕事をしたいと思っていたので、空き時間に何ができるか、どう動いたら効率よくできるのかを考えるきっかけになりました。

Q今後の目標・抱負をお聞かせください。

他のスタッフと、もっと密にコミュニケーションを図っていきたいと思っています。自分ひとりの考えでは視野が狭くなりがちですが、違った視点からの意見を聞くと、思ってもいなかった点に気づかされます。スタッフ全員が連携を取って患者様の予後を考えていける体制が理想です。

Q本学の就職率は全国でもトップクラスを誇っていますが、その理由はどこにあると思いますか?

私が感じたのは、先生方がとても親身になって対応してくれるということです。私たちの就職活動は授業や実習、国家試験の受験勉強の合間を縫って行うので、時間も少なく気持にも余裕がありませんでした。しかしゼミの先生を中心に色々な方が励ましてくださったり、相談に乗っていただいたり弱音を受け止めてくださいました。求人は全国からたくさん集まっていたので、そこに一歩踏み出す勇気をもらえたのは大きかったと思います。

Q本学を一言で表すとしたら何になりますか?

「経験」
高校までの生活とは違う、まったく新しい体験ができる場所です。専門に特化した講義や、実習、国家試験の対策、学校生活などから、言語聴覚士として活躍するのに必要な経験が得られると思います。

Q本学入学を目指す高校生にメッセージをお願いします。

新潟医療福祉大学には、自由で過ごしやすい環境があると思います。協力してくださる先生方や仲間もいます。大変な思いをしても、くじけず頑張っていけば今よりもっと良い自分に出会えるはずです。皆さんも素敵な言語聴覚士になれるよう頑張ってください。

Q国家試験合格に向けた学科でのサポートやご自身で努力されたことなどについて、実体験などを交えて教えてください。

あまり器用ではなかったので、過去問をコツコツやっていました。気をつけたことは、答えそのものを覚えるのではなく、なぜそうなるのかを説明できるように勉強していったことです。ゼミで定期的に報告していたので、手を抜けないという思いもありました。

Q本学の就職センターの活用方法について、その他、相談を行ってみて良かったこと、役に立ったことなどを教えてください。

就職センターでは何度か面接練習を行って頂きました。緊張しやすい方なので、実際の面接前に慣れておくのは大事だと思います。

毎日、患者様の笑顔に癒されています!

水戸 絵里加

私は、山形県の鶴岡市にあるリハビリテーション病院に勤務して3年目になります。現在は回復期・療養病棟を担当しており、摂食・嚥下障害や高次脳機能障害、失語症、構音障害の他に、認知症や廃用症候群の患者様等、幅広い成人領域の患者様のリハビリに介入させて頂いております。
入職した当初は、新しい環境にもなかなか馴染めず、患者様に正しい評価ができているか、どのようなリハビリをするべきなのか等悩んだり、不安も多くありましたが、大学の仲間をはじめ、先輩や同期の仲間に支えられながら日々の業務に励んでいます。
まだまだ、勉強不足ですが、毎日患者様の笑顔に癒されながら、一人ひとりのニーズに応えられる言語聴覚士を目指し日々奮闘しています。これからも知識や技術はもちろんのこと、患者様やご家族様の笑顔がみられるよう努力し、明るく元気に頑張ります!!

水戸 絵里加

卒業年:2010年3月
出身高校:北海道・室蘭栄高校
勤務先:庄内医療生活協同組合 鶴岡協立リハビリテーション病院
職種・職位:言語聴覚士

Q大学で学んだことは何ですか?

講義では臨床現場に立つ前に必要である基本的な知識を学ぶことができました。また、演習では検査や訓練を学生同士で行い、検査結果から症状分析や訓練計画を考え、実習を受ける前の心構えや準備ができました。そして、実習では実際の臨床現場に立つことで机上の勉強では学ぶことのできない患者様への対応や周囲の人への気配り等を学ぶことができました。それと共に、自身の知識不足や評価、対応の難しさを痛感する場でもありましたが、言語聴覚士になった今でも実習中に経験したことや先生方からの指導は決して忘れることはありません。
また、ボランティア活動では主に自閉症や発達障害の子供達と触れ合える場に参加させて頂きました。主に、体操やレクリエーションを一緒に行いましたが、最初は上手く接することもできず、子供達の反応に戸惑うことも多くあり、一緒に遊ぶ難しさを知りました。できるだけ壁を感じさせないよう同じ目線に立ち、笑顔で接するよう心がけることの大切さを学びました。

Q国家試験合格に向けた学科でのサポートや、ご自身で努力されたことなどについて教えてください!

やはり国家試験対策が充実していることです。4年生の夏・冬に実施する特論は、国家試験に出題されやすいポイントを短期集中で勉強できる点が良かったです。また、この時期から国家試験の模擬試験の頻度も増え、“国家試験に合格したい”という気持ちが強くなり意欲が向上しました。その中で、なかなか模試の点数が伸びなかったり、不安ばかりで勉強が頭に入らないこともあり、すごく苦しい時期もありましたが、同じ夢を目指す仲間と共に助け合いながら勉強できたことで乗り越えることができました。受験勉強を通して仲間の存在の大きさと、やった分だけ必ず結果がついてくるということを改めて感じました。

Q新潟医療福祉大学の就職率は全国でもトップクラスを誇っていますが、その理由はどこにあると思いますか?

新潟県内だけでなく、県外からの求人情報も数多く揃っています。また大学での合同就職説明会もあり、様々な病院や施設の方とお話ができるので、自分に合った就職先をイメージし、アドバイスを頂けることも理由の一つだと思います。新潟医療福祉大学は就職活動をするにあたりシステムがしっかりと整っていると思います。そして、何よりもゼミの先生や就職センターの方が自分の希望の就職先に合わせた指導をして頂いたことがとても力になりました。

Q新潟医療福祉大学を一言で表すと?

「希望」です。
言語聴覚士という職業は就職先の幅も広く、成人、小児、聴覚障害等多岐に渡りますが、新潟医療福祉大学には各分野のスペシャリストである先生方がおり、どの道に進むにしても困らないような環境が整っています。また、チーム医療を意識したグループワークや他学科との交流学習が出来ることも現在の業務に役に立っています。

Q今後の目標・抱負をお聞かせください。

私は今年で3年目になります。病棟リーダーという役割になり、自分の仕事も新人の頃とは違ってきました。リーダー業務は言語聴覚士だけではなく病棟ナースや介護職等多くの職種の方との連携を密に取っていく必要があるので、積極的に関わっていきたいです。また、毎年後輩も入ってきているので新人の頃に受けた先輩のような指導ができるよう学ぶ姿勢を忘れず、日々精進していきたいです。

Q受験生の皆さんにメッセージをお願いします。

まず、保健・医療・福祉・スポーツに興味がある方は一度オープンキャンパスに来て、色々な先輩や先生の話を聞いてみてください。また、新潟医療福祉大学では、施設や機器が充実しており学ぶ環境としてはとても良いところだと思います。
是非、新潟医療福祉大学を実際に見て、体験して、その素晴らしさを知っていただければと思います。

他の職種と連携を図れる言語聴覚士になりたい

渡邉 聖子

私は現在、新潟リハビリテ―ション病院に勤務し3年目となります。当院では、回復期病棟を中心に整形外科・内科、神経内科、歯科の患者様を対象にリハビリを行っています。担当患者様も多く、業務量も多いですが、毎日「患者様のために言語聴覚士として何をすべきか」を考え、最適なリハビリを提供するために日々模索しています。
大学時代、入学後の勉学面、生活面、国家試験対策、就職まで大学教職員の方々が一丸となってサポートしてくれたことを覚えています。「ここまで親身に対応してくれるものなのか…」と、思い出すと今でも胸が熱くなります。
今後は、言語聴覚士だけでなく他の職種と今まで以上に連携・情報交換を行い、患者様のこれからの生活がより豊かになるよう努めていきます。そのための知識も技量もまだまだ不十分ですが、大学の教職員の方々からしていただいた親身な対応を、今度は私が患者様に行いたいと思います。これからも高みを目指して頑張ります!

渡邉 聖子

卒業年:2009年3月
出身高校:新潟県・新潟商業高校
勤務先:医療法人 愛広会 新潟リハビリテーション病院
職種・職位:言語聴覚士

Q大学で学んだことは何ですか?

勉強面(講義や演習・実習を通じて身につけたもの)
新潟医療福祉大学では、各専門領域の先生方から分かりやすく丁寧な講義をして頂きました。また、実習前には何をすべきか具体的にアドバイスを頂き、言語聴覚士であれば特に求められるコミュニケーション能力についても、先生方から熱心な指導を受けました。
課外活動面(ボランティアやサークル活動、その他学生生活で身につけたもの)
課外活動としては、アルバイトをしていました。講義を終えすぐにアルバイトへ向かうこともありましたが、時間があるときはアルバイトの時間までレポート課題に取り組んだり重要なところを復習したりするなど、メリハリのある生活を送っていました。

Q今後の目標・抱負をお聞かせください。

今後は、様々な勉強会や学会に参加して更に知識・技術を磨き、一人ひとりの患者様に充実したリハビリを行えるよう成長していきたいです。患者様から「あなたが担当で良かった」と言われるような言語聴覚士を目指します!

Q本学の就職率は全国でもトップクラスを誇っていますが、その理由はどこにあると思いますか?

学内にある就職センターでは、面接時の服装・マナーから、履歴書の確認、自己アピールの方法、模擬面接、就職先の病院・施設選びまで、一人ひとりに対してきめ細かい指導をして頂けるので、何度も足を運びお世話になりました。全国トップクラスの就職実績も納得のサポートです。

Q本学を一言で表すとしたら何になりますか?

「未来」
一言で表すと「未来」です。新潟医療福祉大学は将来の為、勉学、資格取得、就職など、未来へ導いてくれる大学です。このような充実した環境の中で学ぶことができて本当に良かったです。

Q国家試験合格に向けた学科でのサポートやご自身で努力されたことなどについて、実体験などを交えて教えてください。

国家試験合格のため、ゼミ担任の先生が丁寧にサポートしてくださったことが印象的でした。定期的に個々の勉強の進捗状況を確認していただき、模試の結果をもとに「この分野をもっと強化すると得点に繋がる」など具体的なアドバイスをしていただきました。勉強が辛いと思った時も、先生に相談に乗ってもらい心理的な側面までサポートしていただいたことを覚えています。先生のサポート・アドバイスをもとに自分の勉強方法を見直し、国家試験に合格することができました。

Q本学の就職センターの活用方法について、その他、相談を行ってみて良かったこと、役に立ったことなどを教えてください。

初めての就職活動なので相談できる場所があるだけでも心強かったです。面接時の服装、マナーなどの基本的な部分から指導して頂きました。他にも履歴書の内容の確認、自己アピールの方法、模擬面接などを通してアドバイスをたくさん頂きました。就職活動は初めての事ばかりで不安・ストレスを感じる事が多かったですが、丁寧な指導や模擬面接を体験したおかげで、本番はうまく行くことができました。

Q本学入学を目指す高校生にメッセージをお願いします。

入学後の学習面から生活面、国家試験対策、就職サポートまで、教職員の方々の強力なサポートにより、自分が希望する未来へと導いてくれる大学です。親身になって対応して頂いたことは今でも本当に感謝しています。「新潟医療福祉大学のキャンパスライフは?」「勉強は大変?」「どんな仕事に就けるの?」と少しでも疑問に思ったら、まずはオープンキャンパスに参加してみてください! その場でしか聞けない話がたくさんありますよ。実際に見て、体験して新潟医療福祉大学について知って頂ければと思います。

言語聴覚士という職業に就いて想うこと

小林 航

言語聴覚士として働き始め、9年が経とうとしています。
現在、新潟県立リウマチセンターの回復期病棟を担当しており、主に脳血管障害後の後遺症に対してリハビリを行なっています。後遺症と言っても個々の患者様ごとに異なっており幅広く、「失語症」、「高次脳機能障害」、「摂食・嚥下障害」、「ディサースリア」等様々です。経験を重ねていくたびに感じることは、「自分は何が出来るのか、どうすることが最善なのか」悩みは尽きないということです。それは1人1人の人生の価値観が異なっていることや、ほとんどの場合が自分の人生経験を上回る患者様を相手にするからです。だからこそ、専門的知識の向上のために自己研鑽することは勿論のこと、寄り添える思いやる心を大切にして臨床に臨んでいたいのです。

小林 航

卒業年:2009年3月
出身高校:新潟県・新潟県立柏崎高等学校
勤務先:新潟県立リウマチセンター
職種・職位:言語聴覚士

Q今後の目標・抱負を教えてください。

言語聴覚士の認知度を高くしていく事です。そのためには初心を忘れずに真摯に臨床を行うこと、学ぶ姿勢を忘れず自己研鑽を続けることが大切だと感じています。また言語聴覚士としての研究や講演といった社会活動も行っていくことが重要だと考えています。日々の臨床や研究、社会活動を通し、世に言語聴覚士という仕事が伝わっていくことを望みます。

Qご自分の資格(仕事)の将来性を教えてください。

言語聴覚士の仕事内容は幅広いです。「認知症」、「摂食・嚥下障害」、「高次脳機能障害」、「コミュニケーション障害」に関するニーズはとても高いです。しかし現状は需要に対して供給がまだまだ不十分な領域です。活躍の場も医療福祉機関、教育機関、行政機関等があり、今後もさらに需要が期待される職業だと思います。

Q本学入学を目指す高校生にメッセージをお願いします。

「言語聴覚士」という職業の認知度は職種全体の中では高いとは言えない状況です。しかし、社会全体として言語聴覚士へのニーズは年々高まっており、将来性の高い職種です。仕事内容は「言語」、「聴覚」の分野以外に「認知」、「嚥下」、「音声」、「発達」等幅広く活躍の場はとても広いです。何より「他人の人生に深く関わり、一緒に悩み、答えを見つけていくお手伝いをする」という他の職業にない魅力を持った仕事です。未来を担う皆さんと言語聴覚士として一緒に働くのを楽しみにしています。

言語聴覚士としてできることを常に考えながら

樋口 雄一郎

私は、福島県の浜通り地区にある病院に勤務しています。当院では、脊髄小脳変性症、パーキンソン病といった神経難病の他、重症心身障害児(者)へのリハビリを行っています。神経難病は原因不明で治療法がないものを指し、進行の度合いも様々です。確定診断を受けただけでなく、延命治療を行う・行わないといった重大な決断を下した患者様のために、言語聴覚士として何ができるのかを常に考えながら仕事をしています。
大学時代、実習でお世話になった先生方は、知識・技術面のすごさだけでなく、患者様やご家族、他の職種からの厚い信頼があり、私自身の目標でした。患者様一人ひとりから学ぶ姿勢は、今でも変わらず活かされています。
病院現場では、患者様やそのご家族からの言葉が励みになることも多く、少しずつではありますが“自分が前進している”と実感しています。
これからも言語聴覚士としての専門性を発揮して、より良い医療を提供できるように努めていきます。

樋口 雄一郎

卒業年:2009年3月
出身高校:新潟県・北越高校
勤務先:独立行政法人 国立病院機構 いわき病院
職種・職位:言語聴覚士

Q大学で学んだことは何ですか?

基礎的な勉強はもちろん、演習ではグループでの活動を通して、考えを述べたり、共有したりとコミュニケーションスキルを高める場でもありました。また、レポート作成、試験などのために夜遅くまで友人と苦楽を共にしたことも貴重な経験でした。実習でお世話になった先生方は、知識・技術面のすごさだけでなく、患者さんやご家族、他職種からの厚い信頼があり、私自身の目標となりました。患者様一人ひとりから学ぶ姿勢は、今でも変わらず活かされています。
また、学生時代のアルバイトを通じて、働くことの大変さ、仕事への責任感を学びました。社会人としてのルールやマナーはアルバイトをしていたことで培ったものだと感じております。

Q今後の目標・抱負をお聞かせください。

今後の目標は他職種との連携をより密にすることです。毎年、院内での勉強会を開催しており言語聴覚分野の啓蒙活動を行っています。言語聴覚士の認知度を高め、他職種と連携することで、患者様により良い介入ができるよう努め続けていきたいです。

Q本学の就職率は全国でもトップクラスを誇っていますが、その理由はどこにあると思いますか?

私は、就職に関しては、就職センターの方々や先生方、実習でお世話になった先生からの助言によって今の職場に就きました。新潟医療福祉大学が就職率トップクラスを誇る理由を挙げると、求人が一人に対して相当数あり、十分選択できること、卒業した現場で働く先輩方の活躍の賜物、何より就職センターの方々が熱心に相談に乗ってくださるところだと感じます。

Q新潟医療福祉大学を一言で表すと?

「成長の場」です。
大学に入り、今までとは違って、自分の考えをしっかり持たなければと強く感じるようになりました。楽しかった事、辛かったことなどありましたが、どんな時でも頼りになる仲間がいて、その仲間のおかげで今の自分は成長することができました。卒業してからも変わらず交流があり、いつになっても学生時代の思い出で笑えるのはすごく楽しかったからだと思います。

Q国家試験合格に向けた学科でのサポートや、ご自身で努力されたことなどについて教えてください。

はじめに年間計画と月間計画を立てたことで漠然と勉強をするよりも効率よく学習出来たと思います。また、勉強をする時間、しない時間のメリハリをつけたことで集中力を継続させることができました。
また、友人と問題を出し合ったことも効果的でした。何気なく話していた事が国家試験に出題されたこともあり、とても助かりました。勉強に費やした時間、勉強するために犠牲にした時間が本番では自信となりました。

Q就職センターの活用方法について教えてください。

就職センターでは、面接時の対応を熱心にご指導して頂きました。そのお陰で当日は緊張しながらもしっかり受け答えができました。

Q地元を離れて就職を希望した理由、就職活動で努力したことや苦労したこと、就職して良かったことなどについて教えてください。

4年次の実習の先生と当院の院長が交友関係にあり、実習後に見学に行った事が始まりでした。言語聴覚分野の立ち上げで、一人職場と言う事でとても迷いましたが「誰かがやるのであれば自分がやってみよう」と思い就職しました。覚悟はしていましたが予想以上に業務は大変で何度も心折れそうになりましたが、一人職場ということで他病院の言語聴覚士と交流を持つ機会が多くあり、たくさんのアドバイスを頂き、なんとか日々を送る事ができています。一方で、一年目が終わる頃に東日本大震災に遭い、色々な面で状況が変わりました。苦しい思いを経てなんとか通常業務を再開できました。あの時の経験を忘れず一日一日を大切にしていきたいです。

Q受験生の皆さんにメッセージをお願いします!

私が新潟医療福祉大学に入学した理由は、オープンキャンパスに参加して先生方・先輩方から言語聴覚分野について熱心に話して頂いた事が一番のきっかけになりました。志望校の選択は簡単なことではありませんでしたが、今思い返せば入学して良かったと感じます。それほど充実した4年間を送る事が出来る学校だと思います。
また、本学のある新潟県は、春夏秋冬をすごく感じることができる自然が豊かなところです。勉強も遊びも充実できます! 新潟医療福祉大学で自分を磨いてみてはいかがでしょうか。

一日一笑 笑えるってすばらしい!!

及川 尚美

現在は仙台市の中心部にある東北大学病院に勤務しています。大学病院は、高度な最先端の医療を提供する診療機関であり教育・研究機関でもあるので、患者さんの疾患は本当に多岐にわたっていて刺激的な毎日を送っています。
大学病院の各科に入院されていてリハビリの依頼があった患者さんや外来の患者さんを対象に、言語を含む認知機能評価、発声発語器官に関する評価、嚥下機能評価を行い、それに基づいた訓練を行います。また、当院耳鼻咽喉科で人工内耳埋め込み術も行っているため、その術前評価および術後の人工内耳マッピングや聴覚活用の訓練も行います。

及川 尚美

勤務先:国立大学法人 東北大学病院 リハビリテーション科
職種・職位:言語聴覚士

Q仕事に対するご自身のモットーを教えてください。

患者さんに対しても、同僚に対しても、もちろん自分に対しても正直であることです.絶対に嘘はつかないし、知ったかぶりも嫌いです。人間として当たり前のことなのでモットーと言うほどのことでもないですが。
あとは毎日の仕事を楽しむことでしょうか。楽しもうと思ってやっているわけではないですが、患者さんとお話ししている時間は本当にとても楽しくて、変わっていく過程をそばでみることができることに幸せな仕事だなあとよく思います。

Q今後の夢や目標を教えてください。

目標はいつまでも初心を忘れないことです。言うのは簡単ですが、吸収しようとする気持ち・向上心を常に持ち続けることはとても大変なことだと思います。苦しいことや大変なことから逃げないことは私にとって最大の目標です。

人との関わりの楽しさを体験してもらいたい

武藤 茜

武藤 茜

勤務先:社会福祉法人 信濃医療福祉センター
職種・職位:言語聴覚士

Q現在携わっていらっしゃるお仕事について具体的に教えてください。

長野県にある肢体不自由児・重症心身障害児施設に勤務しています。
脳性マヒ児や先天疾患のお子さんに対しては摂食・嚥下の評価や訓練、コミュニケーション向上・拡大のための訓練をしています。また、発達障害のお子さんには言語・非言語コミュニケーションスキルの向上や認知発達などを目標に訓練を行っています。他には、構音訓練や聴力検査、発達障害のお子さんのグループ訓練などがあります。時には地域の学校、施設等に出向いています。

Q仕事に対するご自身のモットーを教えてください。

「人と一緒にいるのは楽しい」ということを経験してもらえる場を提供できたらと思っています。表現の仕方や程度は様々でも、人が好きなお子さんは魅力的だと思います。

Q今後の夢や目標を教えてください。

子どもたちは、本当に魅力的です。その魅力を最大限引き出す手伝いをするのが、この職場での言語聴覚士としての役割だと思っています。その役割を少しでも果たしていきたいです。

豊かな表現力を目指して

平野 祥子

総合リハビリテーションセンターみどり病院の回復期リハビリ病棟に所属しています。急性期病院で治療をされた患者様が当院に転院してこられてから、在宅復帰に向けたリハビリを提供します。脳卒中、交通事故、骨折などの患者様が大半です。言語聴覚士の業務は高次脳機能障害・構音障害・摂食嚥下障害といった成人領域全般を対象としています。

平野 祥子

勤務先:総合リハビリテーションセンター みどり病院
職種・職位:言語聴覚士

Q仕事に対するご自身のモットーを教えてください。

いかに相手に伝わりやすい説明・アプローチができるかということをいつも念頭に置いて業務をしています。高次脳機能障害や摂食嚥下障害といった言語聴覚士が関わる領域というのは目に見えにくく退院後に予期せぬ事態を招くことが少なくありません。ですから患者様やご家族への説明は怠ってはいけませんし、“説明した”だけで満足するのではなく、きちんと相手に伝わったかどうかが大切だと感じています。

利用者様がより良い施設生活を送るために

本田 一輝

医療法人愛広会 相川愛広苑に勤務しています。
多職種が連携し、利用者様・ご家族様のニーズを満たせるようにサービスの提供を行っています。
様々な利用者様がいますが、私は高次脳・嚥下・発声発語器官の障害の他に歩行訓練・ROM訓練(関節可動域訓練)、作業提供を主とした集団訓練・栄養管理等と幅広く携わっています。その中でも特に口腔ケアと栄養管理を重要視しています。

本田 一輝

勤務先:医療法人愛広会 相川愛広苑
職種・職位:言語聴覚士

Q仕事に対するご自身のモットーを教えてください。

私は「利用者様がより良い施設生活を送るためにできること」を常に考えるように心掛けています。単調になりやすい施設生活から健康を維持し、毎日楽しく生活できるよう努めて行きたいです。

Q今後の夢や目標を教えてください。

幅広く行っている現在の業務内容について深く学び、より良いサービスの提供を行うことです。その結果として利用者様のQOLの維持・向上、在宅復帰の支援ができればと考えています。