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【理学療法学科】北村拓也先生が第27回日本腰痛学会で最優秀演題賞を受賞しました!

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北村拓也先生(理学療法学科7期性、大学院博士課程、ロコモ予防研究センター)が2019年9月13日・14日に神戸市で開催された第27回日本腰痛学会 非医師部門にて、最優秀演題賞を受賞という快挙を達成しました。
日本腰痛学会は、整形外科医や麻酔科医が中心となって構成されいる腰痛関連の国内学会で最も権威ある学会の一つです。
北村先生は現在、本学大学院博士課程に所属しながら腰痛に関する数多くの研究をされております。

北村先生からのコメントや研究内容は以下の通りです。

研究題目:慢性腰痛を有する高齢脊柱変形患者に対する運動療法効果

著者:北村拓也、神田賢、佐藤成登志、渡辺慶

研究内容:
腰痛は国内外で非常に認知度の高い症状で、一般の方々にも知られている症状だと思います。腰痛を自覚してから3ヵ月以上持続する場合を慢性腰痛と表現しますが、実はこの慢性腰痛に対する確定診断は非常に難しく、腰痛の8割以上は原因が特定できない腰痛とされています。原因が特定できなければ、当然、治療効果は得られにくいですよね。

そんな慢性腰痛に対しては、運動することが第一選択肢と考えられています。手術は最終手段で、薬の服用と運動を併用する治療が一般的です。しかし、齢を重ねると背骨が前にも横にも曲がってしまい、その結果転びやすくなったり、長く歩けなくなったりと生活に大きな支障が出てしまいます。そのため、運動によって背骨が曲がってしまった方々の姿勢を良くしたり、筋力強化することが推奨されるようになりました。
ところが、推奨されているにも関わらず、報告されている多くの研究ではほとんど背骨が曲がっていない方々や年齢が若い方々を対象としたものばかりで、お齢を重ね背骨が大きく曲がってしまった方々を対象とした研究がほぼほぼされていない現実がありました。そこに着目した研究が今回の内容です。

運動は、対象の方それぞれに合わせたオーダメイド内容とし、運動の動機付け(運動をする意味や必要性を理解すること)に多くの時間を割きました。対象の方々はそれぞれが異なる身体状況ですので、全員同じ運動はしません。その方々にあった運動を見極め、指導します。
また、ただ指導された運動をするのではなく、対象の方自身がしっかりと運動をする意味を考えながら行います。つまり、自分の身体は自分で治す意識を持ってもらいます。
実は、このような教育的な指導は膝痛の方にも肩痛の方にも非常に治療効果が高いとされています。このような教育的な運動指導によって、たった3ヵ月で長く苦しめられた腰痛が軽減し、歩く能力が向上し、生活の質(Quality of life;QOL)が向上しました。
ただ、対象とした方全員が改善されたのではなく、約半分の方にとどまっていました。そこでさらに検討した結果、腰痛が軽減できると期待される方の特徴に、一定の強さの腰痛を自覚していることがわかりました。
この結果を受けて、改めて運動による効果が期待できる方の特徴を明らかにしていく必要があると考えています。

北村先生からのコメント:
ただ、やみくもに運動するのではなく、考えながら運動することの大切さを実感しています。どの分野でもそうだと思いますが、考えながら行動することはとても大切なことだと思います。スポーツ現場でも、教育現場でも、どのような現場でも考える-行動はセットになっていると思います。とりわけ、最近はスポーツの世界で若くして海外に飛び出していく選手たちが増えました。彼ら彼女らも小さい頃から考えて行動することを徹底していたようです。今回の研究結果からも、理学療法の世界においても考える行動の重要性を実感しました。

また、今回の受賞の意味を改めて将来に生かしていく必要性を感じています。今回受賞させていただいた学会は、医師が中心となって構成されている権威ある学会で、入会すること自体が難しい学会です。非会員として3年発表させていただき、会員とさせていただいて最初の学会でした。

この受賞は、医師の方々が我々理学療法士を本当の意味で認めてくださり、大きな期待をしてくださっている表れとも感じました。
たまたま、私がその代表として賞をいただいただけだと思っています。この度の受賞をきっかけとして、さらに腰痛で苦しむ方に対する有効な運動方法を検証していきたいと思っています。

最後に、この素晴らしい受賞を得られたことに対して、“チーム”で受賞できたことに最大限の喜びを感じています。この研究に携わってくださった全ての方に深い感謝を表します。

>>理学療法学科の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/pt/

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