本学では建学の精神「優れたQOLサポーターの育成」のもと、優れたQOLサポーターに求められる資質・能力を5項目あげ、その英語の頭文字をとって「STEPS」と定義し、3ポリシーの中で使用しています。
[ Science&Art ] 科学的知識と技術を活用する力
高等学校卒業相当の英語・国語および入学者選抜試験にて出題する教科・科目の基礎学力を有する。
[ Teamwork&Leadership ] チームワークとリーダーシップ
相手の話をよく聞き、自分の意思を相手にわかりやすく伝える能力を有する。
[ Empowerment ] 対象者を支援する力
人の多様な生き方や考え方を大切にし、わかりあおうとする態度を有する。
[ Problem-solving ] 問題を解決する力
人の生活や社会の動向について、自らの考えを述べる能力を有する。
[ Self-realization ] 自己実現意欲
福祉の仕事に関心をもち、将来、社会福祉士として活躍しようとする高い意欲を有する。
[ Science&Art ] 科学的知識と技術を活用する力
福祉社会の構築に必要な専門知識と技術を修得し、人を理解するための幅広い教養を身につけるために、教養科目や専門基礎科目を配置する。成果は、国家試験合格率で評価する。
[ Teamwork&Leadership ] チームワークとリーダーシップ
社会福祉専門職として、対象となる個人や集団と良好なコミュニケーションを図り、同僚や保健・医療・福祉の関連職種・機関と連携できる協調性やリーダーシップ力を身につけるために、保健医療福祉連携科目群や専門専攻科目群を配置する。成果は、保健医療福祉連携科目群および専門専攻科目群の成績により評価する。
[ Empowerment ] 対象者を支援する力
人の多様な生き方や個性、対象者の状況などを多角的に理解しようと努力し、人権と人格を尊重することができる素養を修得するために、専門専攻科目群を配置する。成果は、専門専攻科目群および相談援助実習の成績により評価する。
[ Problem-solving ] 問題を解決する力
福祉社会の構築に必要な専門的な知識に根ざした思考と判断をもとに、問題を解釈し解決する力を修得するために、専門基礎科目、専門専攻科目を配置し、ゼミ活動を実施する。成果は、ゼミ論文の成績により評価する。
[ Self-realization ] 自己実現意欲
福祉社会を構成する諸要素の動向に関心をもち、人間の福祉増進のための課題を捉えようとする意欲を高め、自らが社会的役割を実行することができる素養を身につけるために、専門専攻科目を配置し、ゼミ活動、キャリア教育を実施する。成果は、全修得科目の成績により評価する。
[ Science&Art ] 科学的知識と技術を活用する力
人を理解するための幅広い教養をもち、福祉社会の構築に必要な専門知識と技術を活用できる。
[ Teamwork&Leadership ] チームワークとリーダーシップ
社会福祉専門職として、国内外を問わず対象となる個人や集団と良好なコミュニケーションを図り、同僚や保健・医療・福祉の関連職種・機関と連携できる。
[ Empowerment ] 対象者を支援する力
人の多様性を理解した社会人として人権と人格を尊重して対象者を支援できる。
[ Problem-solving ] 問題を解決する力
福祉社会の構築に必要な専門的な知識に根ざした思考と判断をもとに、国や地域において問題解決ができる。
[ Self-realization ] 自己実現意欲
福祉社会を構成する諸要素の動向に関心をもち、人間の福祉増進のための課題を捉えようとする意欲を有し、生涯を通じて主体的・意欲的に学習できる。
下記表は、本学の掲げる各学科のSTEPSが各職種の業務指針などと整合性がとれているかのマッチングを確認したものです。※業務指針などの出典は、表の下部に記載。
各表の左の列には業務指針などの項目が並び、表頭には順にS・T・E・P・Sの欄が並んでいます。
業務指針とSTEPSの内容が項目全体として良く合致する場合には◎が記載され、項目の中のキーワードが良く合致する場合には〇が記載されています。
結果をご覧いただくと、本学のSTEPSが各専門職の業務指針などと良く一致していることがご確認いただけると思います。
S | T | E | P | S | |
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1.利用者に対する倫理責任 | |||||
1)利用者との関係 利用者との専門的援助関係を最も大切にし、それを自己の利益のために利用しない。 |
◎ | ◎ | |||
2)利用者の利益の最優先 業務の遂行に際して、利用者の利益を最優先に考える。 |
◎ | ◎ | |||
3)受容 自らの先入観や偏見を排し、利用者をあるがままに受容する。 |
◎ | ◎ | |||
4)説明責任 利用者に必要な情報を適切な方法・わかりやすい表現を用いて提供し、利用者の意思を確認する。 |
◎ | ◎ | |||
5)利用者の自己決定の尊重 利用者の自己決定を尊重し、利用者がその権利を十分に理解し、活用していけるように援助する。 |
◎ | ◎ | |||
6)利用者の意思決定能力への対応 意思決定能力の不十分な利用者に対して、常に最善の方法を用いて利益と権利を擁護する。 |
◎ | ◎ | |||
7)プライバシーの尊重 利用者のプライバシーを最大限に尊重し、関係者から情報を得る場合、その利用者から同意を得る。 |
◎ | ◎ | |||
8)秘密の保持 利用者や関係者から情報を得る場合、業務上必要な範囲にとどめ、その秘密を保持する。秘密の保持は、業務を退いた後も同様とする。 |
◎ | ◎ | |||
9)記録の開示 利用者から記録の開示の要求があった場合、本人に記録を開示する。 |
◎ | ◎ | |||
10)情報の共有 利用者の援助のために利用者に関する情報を関係機関・関係職員と共有する場合、その秘密を保持するよう最善の方策を用いる。 |
◎ | ◎ | |||
11)性的差別、虐待の禁止 利用者に対して、性別、性的指向等の違いから派生する差別やセクシュアル・ハラスメント、虐待をしない。 |
◎ | ◎ | |||
12)権利侵害の防止 利用者を擁護し、あらゆる権利侵害の発生を防止する。 |
◎ | ◎ | |||
2.実践現場における倫理責任 | |||||
1)最良の実践を行う責務 実践現場において、最良の業務を遂行するために、自らの専門的知識・技術を惜しみなく発揮する。 |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | |
2)他の専門職等との連携・協働 相互の専門性を尊重し、他の専門職等と連携・協働する。 |
◎ | ◎ | ◎ | ||
3)実践現場と綱領の遵守 実践現場との間で倫理上のジレンマが生じるような場合、実践現場が本綱領の原則を尊重し、その基本精神を遵守するよう働きかける。 |
◎ | ◎ | ◎ | ||
4)業務改善の推進 常に業務を点検し評価を行い、業務改善を推進する。 |
◎ | ◎ | ◎ | ||
3.社会に対する倫理責任 | |||||
1)ソーシャル・インクルージョン 人々をあらゆる差別、貧困、抑圧、排除、暴力、環境破壊などから守り、包含的な社会を目指すよう努める。 |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
2)社会への働きかけ 社会に見られる不正義の改善と利用者の問題解決のため、利用者や他の専門職等と連帯し、効果的な方法により社会に働きかける。 |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
3)国際社会への働きかけ 人権と社会正義に関する国際的問題を解決するため、全世界のソーシャルワーカーと連帯し、国際社会に働きかける。 |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
4.専門職としての倫理責任 | |||||
1)専門職の啓発 利用者・他の専門職・市民に専門職としての実践を伝え社会的信用を高める。 |
◎ | ◎ | |||
2)信用失墜行為の禁止 その立場を利用した信用失墜行為を行わない。 |
◎ | ||||
3)社会的信用の保持 他のソーシャルワーカーが専門職業の社会的信用を損なうような場合、本人にその事実を知らせ、必要な対応を促す。 |
◎ | ◎ | ◎ | ||
4)専門職の擁護 不当な批判を受けることがあれば、専門職として連帯し、その立場を擁護する。 |
◎ | ◎ | ◎ | ||
5)専門性の向上 最良の実践を行うために、スーパービジョン、教育・研修に参加し、援助方法の改善と専門性の向上を図る。 |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
6)教育・訓練・管理における責務 教育・訓練・管理に携わる場合、相手の人権を尊重し、専門職としてのよりよい成長を促す。 |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
7)調査・研究 すべての調査・研究過程で利用者の人権を尊重し、倫理性を確保する。 |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
(出典)社会福祉士の倫理綱領