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健康科学部 Department of Health and Nutrition

健康栄養学科

ゼミ紹介

※学生の在籍学年は2022年度在籍時のものです。

澁谷ゼミ 認知科学とスポーツ栄養学に関する研究

澁谷 顕一教授写真

澁谷 顕一
Kenichi Shibuya
教授

食べる量を調節することは非常に難しいです。しかし、外的な刺激が入ると、ヒトは体内の様々な機構を変化させます。それにより、食べ物の味の感じ方や食べる量が無意識に変化します。私の研究では、その機構を生理学的指標や認知科学的手法を用いることで明らかにしようと考えています。また、スポーツ選手の栄養摂取についての研究も、ローイング競技日本代表チームの管理栄養士でもある本学科教員と一緒に進めています。スポーツ栄養学に関する研究は、ローイング競技日本代表チームのほか、本学陸上競技部女子長距離ブロックをサポートする中で調査を進めています。

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木戸浦 涼葉写真

健康栄養学科4年
木戸浦 涼葉
宮城県
佐沼高校出身

私は、食物の硬さの違いが、ヒトの認知機能に与える影響について、硬さの異なる2つのグミを用いて研究しました。より硬いグミの咀嚼により、認知機能が高まるという結果が得られました。この研究結果を将来、栄養教諭として働く際の食に関する指導に役立て、食に興味をもち、健康に過ごせる子どもたちを育てたいです。


<ゼミの研究内容例>
●他人の眼が食事摂取量に与える影響に関する研究
●女子スポーツ選手の栄養摂取と月経不順に関する研究
●食べ物の硬さが味覚に与える影響に関する研究

星野ゼミ 健康づくり・食環境整備・食育に関する研究

星野 芙美講師写真

星野 芙美
Fumi Hoshino
講師

本ゼミでは、幼児から成人そして高齢者、アスリートまでのすべての人々を対象に、健康づくり、パフォーマンス向上を目的とした研究を行っています。中でも、現在は大学生やアスリートの健康状態、コンディショニングに食習慣がどのような影響を及ぼすのかという点について研究を進めています。食事と健康は密接に関わっており、その関係を深く調査、考察することは、対象者への栄養管理や食環境整備などに繋がっていきます。ゼミ生は自由な発想で研究テーマを検討し、活動を通して、将来「食の専門家」として活躍するための知識、技術、思いやり、チャレンジ精神など豊かな人間性を培っていきます。

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古俣 英奈写真

健康栄養学科4年
古俣 英奈
新潟県
新潟西高校出身

私は、大学生における主観的ストレスと食習慣の実態について研究をしました。本研究を行い、主観的ストレス度が高い人は欠食が多いことが分かりました。大学生のストレス管理において、食習慣を見直すことで、健康状態の改善が図れるのではないかと考えました。将来、栄養相談や食環境整備などに役立て、健康の維持、増進に貢献したいと思います。


<ゼミの研究内容例>
●アスリートの食習慣と睡眠の質に関する研究
●大学生の主観的ストレスと食習慣・生活習慣の実態に関する研究
●大学生における食環境整備(昼食理想金額と利用金額の実態)に関する研究

中村ゼミ ジュニアアスリートに関する研究

中村 純子講師写真

中村 純子
Junko Nakamura
講師

今や成人の8人に1人が慢性腎臓病(CKD)と言われていますが、認知度が低く、早期発見に結びつかないことが課題となっています。わたしは腎臓病病態栄養専門管理栄養士として、若年層への普及啓発に関わる研究を行っています。全国で初めて中学生や高校生への認知度調査を行ったり、CKDに関する出前授業を行っています。また、市内高校生サッカー部員や中学生サッカー部員への栄養サポートや小学校での食育講義も行っているため、本ゼミでは臨床に関すること、スポーツ栄養に関すること、さらには小学校への栄養教育など、様々な活動を行っています。

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生田 優妃写真

健康栄養学科4年
生田 優妃
京都府
南陽高校出身

本ゼミでは、高校生アスリートの栄養摂取状況を把握し、適切な栄養教育のあり方に関する研究を行っています。また、「お弁当の日」など近隣小学校に対する食育活動も行っています。自分たちで課題を見つけ、それに対してアプローチしていくことで、将来に活かせる実践力を身につけることができます。


<ゼミの研究内容例>
●慢性腎臓病(CKD)の普及啓発に関する研究
●ジュニアアスリートの栄養課題・栄養教育に関する研究
●若年層のヘルスリテラシーに関する研究

鈴木ゼミ 食育・健康づくりに関する研究

鈴木 一恵教授写真

鈴木 一恵
Kazue Suzuki
教授

本グループでは、幼児から成人、高齢者までのすべての人々を対象に、健康の維持・増進、病気の治療および重症化の予防、介護予防を目的として、「食育」「栄養食事指導」「食環境づくり」などに関する様々な研究を行っています。学生は、研究活動を通して、学校・企業・病院などの学外施設の様々な人々と接するとともに、数多くの出来事を経験します。科学的エビデンスを構築することの難しさ、楽しさ、人に対する研究倫理などを学び、専門的な知識や技術の修得のみならず、優れた見識と豊かな人間性を身につけ、食の専門職としての誇りと情熱を培っていきます。

教員詳細情報


<ゼミの研究内容例>
●食事パターンと食事中のナトリウム・カリウム比との関連に関する研究
●フードファディズムの実態と食生活との関連に関する研究
●保育園児に対するセルフモニタリング表を取り入れた食育マナーに関する研究

岩森ゼミ 高齢者食の形態と食感に関する研究

岩森 大講師写真

岩森 大
Hajime Iwamori
准教授

人は加齢とともに咀嚼(噛む)機能や嚥下(飲み込み)機能が低下しやすくなります。本ゼミでは、食事を適切な状態で咀嚼・嚥下できるよう食事形態や調理方法を工夫し、口の中での筋活動や食感にもたらす影響について研究しています。食感の変化は機器測定により「かたさ」や「粘り」を客観的に評価するとともに、人の感覚による「噛みやすさ」や「飲み込みやすさ」といった主観的要素も踏まえ、適切な食べやすさを検討します。高齢者食は少しの工夫で食べやすさが大きく変わります。ゼミ生は自由な発想を持ち寄り、日々検討を繰り返すことで、知識と実践力を身につけます。

教員詳細情報


<ゼミの研究内容例>
●全粥の冷凍保存による離水とテクスチャの変化に関する研究
●高齢者食に適したパンの形態調整に関する研究
●テクスチャ改善されたテイクアウトメニューに関する研究

川上ゼミ 個体の栄養状態と卵子に関する研究

川上 心也講師写真

川上 心也
Shinya Kawakami
講師

近年、妊娠適齢期の若年女性の痩せの割合が多く、そのような女性から誕生する乳児は低体重となる傾向があり、低出生体重児には将来的な健康リスクがあると言われています。また、妊娠前後の女性の栄養状態の悪化は、胎児だけでなく、妊娠前の卵子にも悪影響を与えているとの研究報告も出始めましたが、まだまだ不明点が多い状況です。そこで本ゼミでは、各種の栄養状態が卵子の発育に与える影響について研究しています。この影響の仕組みが明らかとなれば、若年女性における適切な栄養摂取の重要性を示す新たな根拠になるとともに、生殖補助医療の発展にも寄与すると考えています。

教員詳細情報


<ゼミの研究内容例>
●個体の栄養状態が卵子に与える影響に関する研究
●卵子の成熟機序に関する研究
●栄養と胚発生に関する研究

稲葉ゼミ ダイエット志向と体型認知に関する研究

稲葉 洋美教授写真

稲葉 洋美
Hiromi Inaba
教授

本ゼミでは、三つのテーマを軸に研究を進めています。一つ目は高校生の痩せ願望と主観的体型認知に関する研究です。この研究はロシアの極東医科大学と共同研究を行っています。二つ目はアスリートを対象とした食と健康に関する研究で、寮生活をしている女子高校生アスリートに対する効果的な食事支援について検討しました。三つ目は共食に関する研究で、他者の存在が摂食量および美味しさと摂食欲に与える影響についてをテーマとしました。例えば、親しい友人と共食した場合と、全くの他人と共食した場合で美味しさや味覚閾値が変わるのかといった実験を行っています。

教員詳細情報


<ゼミの研究内容例>
●共食に関する研究
●高校生の食と健康に関する研究
●スポーツ選手の栄養指導に関する研究

田村ゼミ 血小板血栓の形成メカニズムに関する研究

田村 典子准教授写真

田村 典子
Noriko Tamura
教授

日本人の死因のうち、がんに次いで多いのは、心疾患、脳疾患の原因である血栓症です。血栓を形成する血小板は2~4μmと非常に小さな細胞です。血管が損傷して出血した時には、集合(凝集)して、止血をします。核もない、ミトコンドリアもない小さな球状の細胞ですが、活性化すると、偽足と呼ばれる足を伸ばして形態を変化させ、血小板自身を活性化させる物質や、凝固因子と呼ばれる止血を促す物質を放出し、血栓を作って止血をします。本ゼミでは、蛍光顕微鏡を用いて、血流条件下で血小板を経時的に観察し、血小板血栓のメカニズムの解明を目的として研究しています。

教員詳細情報


<ゼミの研究内容例>
●食後血糖と血小板血栓に関する研究
●血小板の活性化と形態変化に関する研究
●抗血栓機能を持つ食品に関する研究

永井ゼミ 疾患の栄養治療に関する研究

永井 徹教授写真

永井 徹
Toru Nagai
教授

本ゼミでは、疾患治療やリハビリテーションを行っている傷病者の栄養管理に役立つ研究を行っています。現在、病院に入院している傷病者や地域の高齢者において、低栄養が問題となっています。傷病者の低栄養が放置されると治療効果が低下し、疾患の増悪が進みます。また、地域の高齢者においては、低栄養は要介護状態に繋がります。そのため、科学的根拠に基づいた栄養管理が必要となります。本ゼミでは、栄養に関する特異的な問題を明確化し、研究を遂行していきます。また、協力病院における研究を通して、傷病者の栄養評価や栄養管理を検討することで実践力を身につけます。

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<ゼミの研究内容例>
●慢性閉塞性肺疾患患者の栄養治療に関する研究
●リハビリテーション患者の口腔機能と栄養状態に関する研究
●地域在住高齢者のサルコペニア予防に関する研究

山﨑ゼミ 調理による食品の成分と物性に関する研究

山﨑 貴子講師写真

山﨑 貴子
Takako Yamazaki
准教授

食品の栄養価や味、食感は「調理操作」によって変化します。そこで、本ゼミでは、健常者はもちろん、摂食嚥下困難な方、疾病を持つ方が食品をより適切な状態で摂取できるよう調理方法を工夫し、食品の成分や食感がどのように変化するのかを研究しています。食品の成分量や硬さなどの物性を機器により測定し、さらにヒトの感覚を用いて食品を評価する官能評価により、美味しさや食べやすさが適切かどうかを検討しています。調理方法を工夫することで、「食品の栄養価」、「食べやすさ」、「美味しさ」が変わることを科学的に検証できるのがこの研究の魅力です。

教員詳細情報


<ゼミの研究内容例>
●ポテトサラダの料理後保存によるビタミンC量の変化に関する研究
●抽出条件が煮干しだしの溶出成分量に及ぼす影響に関する研究
●新潟市北区産シルクスイートに関する研究


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