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臨床技術学科

ゼミ紹介

※学生の在籍学年は2021年度在籍時のものです。

丸野ゼミ医用センシング技術の高機能化に関する研究

丸野 透教授写真

丸野 透
Tohru Maruno
教授

IoT(モノのインターネット)で生体の情報を集めAI(人工知能)で解析して体調管理や病気の予防、治療、予後管理に役立てる手法が、医療やヘルスケアの現場に導入され始めています。体調に関するデータは、継続的に追跡しデジタル化することで遠隔診断が可能になるなど利用価値が飛躍的に向上します。本ゼミでは、被験者の負担が少ない測定を可能にする新しいセンシング技術と、集めた大規模データの効果的な解析手法の研究に取り組んでいます。新項目も取り入れた多項目のデータを継続的かつ系統的に追跡することで体調変化を判断し異変を予測・予防することに役立てたいと考えています。

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伊藤 理玖写真

臨床技術学科4年
伊藤 理玖
秋田県
本荘高校出身

「IoTを利用した予防医療システム」では定期的に衛生管理をすることが重要です。湿式のアルコールや次亜塩素酸水では洗浄面がダメージを受けることがあるため、私は、UV-C(深紫外線)波長領域のLEDを用いて、乾式で小型低消費電力かつ持ち運びも容易な除菌装置の実現を目指して基本データを収集しています。

<ゼミの研究内容例>
●光学式非侵襲測定による血液状態の評価に関する研究
●深紫外線(UV-C)LEDによる殺菌・除菌効果に関する研究
●生体物質の光学的精密センシング技術に関する研究

川村ゼミ人体の病原体排除のメカニズムに関する研究

川村 宏樹准教授写真

川村 宏樹
Hiroki Kawamura
教授

私は、臨床検査の中で、「人間の体が自分でない物(病原体など)を排除する」メカニズムである“免疫”という分野を担当しています。研究は、この“免疫”のメカニズムに重要な認識機構と影響を与える因子、検査法の改良を目的として行っています。一般的に研究の魅力は、未だ誰も見つけていない現象を発見することと言われがちですが、私は、研究の先にある自分の論文が他の研究者の参考となった時に「貢献できて良かった」と思うことに魅力を感じます。研究は、同じ分野を研究している他大学とも連携しながら進め、今後もさらなる発展を目指していきます。

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阿部 真夕写真

臨床技術学科3年
阿部 真夕
新潟県
巻高校出身

私は、免疫のメカニズムについて研究し、ゼミのメンバーと知識を共有し、理解を深めています。またチーム医療において多職種との相互理解は重要であるため、ゼミでの活動を通して協調性や主体性を育み、円滑なチーム医療を行う医療従事者の一員となって社会貢献したいと考えています。

<ゼミの研究内容例>
●輸血検査の検査薬に関する研究
●炎症反応に関する研究
●学生時代と就職してからの多職種連携の相違に関する研究

佐々木ゼミ維持血液透析患者におけるVAに関する研究

佐々木一真助教写真

佐々木一真
Kazuma Sasaki
助教

血液透析を必要とする患者さんは年々増加しており、日本ではその数約34万人となっています。血液透析ではバスキュラーアクセス(VA)と呼ばれる血液の出入口となるものが必要になりますが、このVA管理や機能維持は、透析治療を行っていくうえで必要不可欠です。そこで本ゼミでは、透析患者さんにとって命綱となるVAに対して、非侵襲的に管理・機能評価を定量的かつ客観的に行う方法についての研究を進めています。また、近年の医療技術の発達に伴って透析患者さんの寿命も延びてきていますので、将来的には、治療が必要な透析患者の早期発見や、それを判断する医療従事者にも貢献したいと考えています。

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白井 すみれ写真

臨床技術学科4年
白井 すみれ
新潟県
新潟西高校出身

慢性透析療法を受けている患者さんは年々増加しており、血液浄化療法は腎不全の治療の第一選択となっています。私は、透析用監視装置における圧閉度(ローラーポンプの圧力)と血流量との関係について研究を行いました。この研究を通して、患者さんのQOLを大切にするために、適切な透析治療を提供したいと考えています。

<ゼミの研究内容例>
●透析用監視装置のポンプ圧閉度と血流量に関する研究
●血管モデルにおけるシャント音の発生メカニズムの理論的検討に関する研究
●血管モデルの血流状態の可視化とシャント音の変化に関する研究

髙野ゼミ感染制御学に関する研究

髙野 操助教写真

髙野 操
Misao Takano
教授

病院内で発生する感染症は、医療関連感染症または院内感染症と呼ばれ、治療や手術、医療器材、検査、機器、環境、ヒトなど様々な要因が感染源になります。病院内では医療関連感染を予防するために、微生物学担当の臨床検査技師は医師や看護師とともに感染対策チームを構成し活動しています。本ゼミでは、将来の臨床検査技師が医療関連感染症を減らす貢献をするために、病院環境や医療器具からの感染メカニズムについて研究しています。また、細菌層のバイオフィルムに着目して、生育環境や抵抗性、殺菌等の影響を実験しています。研究を通して、医療関連感染の予防に興味を持つ学生が増えると嬉しいです。

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<ゼミの研究内容例>
●バイオフィルムモデルを用いた細菌の変動に関する研究
●スポーツ選手と皮膚常在菌
●薬剤耐性菌の発生と疫学

小野ゼミ体外循環に関する研究

小野 等講師写真

小野 等
Hitoshi Ono
講師

心臓血管手術に使用される人工心肺(体外循環)装置には、血液を体に循環させ生命維持するための送血カニューレ(チューブ)と脱血カニューレが必要です。私は、主に送血カニューレの血流に関して研究しています。この送血カニューレは先端が細く、その細い所から患者様の体に血液を1分間に約4~5リットルも流します。本ゼミでは、送血カニューレの先端から流れ出るジェット流が大動脈に与える影響や、様々な人工物を使用した場合のそれらが与える影響を可視化したり、人工心肺で使用する部品などを調べたりすることで、より良い体外循環に繋がるよう研究しています。

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<ゼミの研究内容例>
●人工心肺に使用されるカニューレに関する研究
●ジェット流が血管に与える影響に関する研究
●ローラーポンプに関する研究

森田ゼミ血液中のがん診断マーカーに関する研究

森田 邦恵助教写真

森田 邦恵
Kunie Morita
助教

血液中にはエクソソームという小胞が存在していますが、その中に存在する特有な遺伝子を検出して、がんの早期発見に役立てようという研究が注目されています。本ゼミでは、最近開発された血液中のエクソソームからRNA(核酸の一種)を検出する試薬の評価を行っています。この試薬はまだ開発されたばかりなので、病院では一般的に使用されていませんが、将来がんの発見に利用されると考えられています。いずれは、がんの患者様の診断ができるような遺伝子を見つけるための研究に繋げて行くことができる、がんの早期発見に結び付く、やりがいのある研究です。

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<ゼミの研究内容例>
●ELIZA法によるストレス物質の解析に関する研究
●学内実習のストレスに関する研究
●リアルタイムPCRによるエクソソームマーカーに関する研究

牧口ゼミ 医療施設におけるシステム安全に関する研究

牧口 智夫准教授写真

牧口 智夫
Tomoo Makiguchi
准教授

近年、医療施設において「システム安全」という考え方で、患者様の安全を確保するためのリスクマネジメント法が定着しつつあります。「システム安全」とは、医療機器、使用環境、患者様と医療スタッフ全体を一つの「システム」として捉え、安全対策を行うという考え方です。本ゼミでは、医療機関や医療機器メーカーと連携しながら、「医療機器にどのくらいバクテリアがいるか」、「透析液(透析時に使用する血液を浄化するための液)が無菌状態であるか」といった調査など、ゼミ生が探究したいテーマに合わせて幅広く「システム安全」のあり方について研究しています。

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<ゼミの研究内容例>
●人工呼吸器における人工鼻と加温加湿器の能力の比較検討に関する研究
●至適医療安全管理マニュアルの作成の試みに関する研究
●血液透析回路脱落汚染時の消毒法の検討に関する研究

大山ゼミ 血液検査学に関する研究

大山 富三講師写真

大山 富三
Tomizo Ohyama
講師

血液検査学は、貧血・白血病・血友病などに代表される血液疾患の診断、治療効果、経過観察などに欠かせない学問です。また、感染症、悪性腫瘍、肝臓・腎臓などの各種臓器疾患などの検査としても有用です。そのため、血液検査は日常の診療行為に欠かすことのできない基本的な検査です。現在は、自動分析装置を用いた検査が主流ですが、正確な結果を出すためには様々な注意すべきことがあり、誤った結果を出すと誤診を招いたり治療に支障が出たりします。そこで本ゼミでは、正確な結果を出すためにはどうすべきか、誤った測定をするとどのような結果をもたらすかなどを研究テーマにしています。

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<ゼミの研究内容例>
●血液凝固検査における検体保存状態が与える影響に関する研究
●固定条件による血液塗抹標本の染色性の検討に関する研究
●EDTA・2K採血管使用時に採血量が与える影響に関する研究

高橋ゼミ 命を守る最新医療機器に関する研究

髙橋 良光准教授写真

髙橋 良光
Yoshimitsu Takahashi
准教授

近年、医療の進歩による医療機器の高度化に伴い、最新の医療機器を安全で的確に操作することのできる臨床工学技士が求められています。臨床工学技士は「人工透析装置」や「人工呼吸器」といった生命維持装置の操作・点検を行います。その中で本ゼミでは、透析治療を行う際に使用する「針の形状」を研究し、患者様にとってできるだけ痛みを伴わない治療方法を確立するために研究を進めています。また、「人工呼吸器」が与える肺への影響を研究することを目的に、豚の肺を使用し設定条件を変化させながら観察・評価しています。患者様の役に立つ研究を、楽しみながら一緒にしてみませんか?

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<ゼミの研究内容例>
●スマートフォンを用いた医療機器の教育的活用に関する研究
●人工呼吸器がブタ肺に与える影響に関する研究
●スマートフォンが医療機器に与える影響に関する研究

中村ゼミ 血液浄化療法に関する研究

中村 藤夫教授写真

中村 藤夫
Fujio Nakamura
教授

現在、慢性透析患者様は全国で32万人(2016年末)に達しています。この疾患は腎移植以外には治療法がなく、一生続けなければなりません。しかし、血液浄化療法は慢性腎不全のみならず、閉塞性動脈硬化症、敗血症、薬物中毒などの疾患に対して様々な治療法を提供しています。これらの治療法は、合成高分子材料、材料工学などの発展により、病因物質を除去することが可能となりました。本ゼミでは、「Wライセンス取得者(臨床技術者)」の育成という観点から工学分野、検査分野の両方の視点から研究を行い、また、外部施設と連携しながら研究しています。

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渡邊ゼミ超音波画像診断に関する研究

渡邊 博昭教授写真

渡邊 博昭
Hiroaki Watanabe
准教授

超音波画像診断は、身体に痛みを伴わない非侵襲検査として広く普及しています。検査によって、腹部の疾患を発見することや心臓の大きさや動きを見たりします。しかし、一方で診断装置の適切な設定を怠った場合、あるいは不十分な手技などによって疾患の発見率が低下する恐れがあります。本ゼミでは、医療安全の観点から、患者様に不安を与えない検査の進め方や疾患を見落とさず適切な診断に結びつけるための研究を行っています。また、現在は臨床検査技師が超音波画像診断に携わる機会が多くなっているため、研究を通してゼミ生に検査手技の指導も行っています。

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小澤口ゼミ 医療用各種センサーに関する研究

小澤口 治樹教授写真

小澤口 治樹
Haruki Kozawaguchi
教授

医療機器の中には、脳波、血流、呼吸、筋肉の動きや内臓を捉えた超音波信号を電気信号に変えて処理するものがあり、様々なセンサーが使用されています。これらセンサーの性能が、医療機器の使い易さを左右しているといっても過言ではありません。近年では、「光」「放射線」「におい」 などの新しいセンサーの高性能化・小型化も進んでいます。本ゼミでは、こうした新機能センサーを医療機器などに適応することを目的に研究を進めています。研究を通して、新しい医療用測定器を開発し、医療機器開発の分野に貢献していきたいと考えています。

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藤井ゼミ 体外循環中の生体反応に関する研究

藤井 豊准教授写真

藤井 豊
Yutaka Fujii
准教授

心臓血管手術を受ける患者様や肺機能が低下した患者様は、自身の心臓で血液の循環および肺での酸素化が維持できません。その際に、人工心肺や補助循環と呼ばれる体外循環が使用されます。体外循環は、循環器や呼吸器分野で多く使用され、日本では約5万症例、世界に目を向けると約130万症例が行われており、なくてはならない医療技術です。しかし、一方で様々な合併症を引き起こすことが知られています。本ゼミでは、体外循環中の生体反応のメカニズムの解明や生体適合性が高い機器の開発を行い、より良い体外循環法を提供するための研究を行っています。

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